「伸び悩み」とか「スランプ」とか「頭打ち」とか「○○秒の壁」とか、安易な表現が頭をよぎりましたが、結局は向上心に明確な具体性を持っていなかっただけのことでした。
「今まで出来ていた事はそのまま出来るだろうし、そこにほんの少しの経験やほんの少しのレイトブレーキングが加われば、ベスト更新なんてカンタンさ」
どこかでそう思っていたのでしょう。
しかし、このスポーツはそんな甘いものではないことを痛感しました。
ほんの少しのニーグリップの甘さが、ほんの少しの姿勢変化を発生させ、それによるほんの少しの腕の角度の違いがブリッピングを狂わせ、そこに影響を受けた左足がシフトミスを起こしてしまう。
そういった、“ほんの少しのこと”で作用には大きな影響が出る、非常に繊細なスポーツなのです。だからこそ面白い。
「意図的に変化を加えるなら、それは探求です。
意図せず変化してしまっていたなら、それは怠慢です。」
(byハイデッガーの後継者との呼び声高いsisoデッガー語録)
御託はこれぐらいにしておいて…(笑)
「オマエのブログの構成要素は全て御託だ」というツッコミは甘んじてお受けするとして…(泣)
<1-a>
どうもフロントに不安感がつきまとっていました。
低速コーナーブレーキングでチャリチャリ音がするブレーキ。沈み込みが今までよりも速すぎるように感じるサス。
この不安感からバンキングのきっかけとしてのブレーキリリースとトレイルブレーキングの量が不足し、リヤ旋回にのみ頼るリズムの悪さが発生。
compはサーキットセットよりも既に2クリック強めています。コンフェイト師匠に「compの掛け過ぎによるデメリット」についてお伺いしたところ、「立ち上がりでフロントの接地感が薄まる」ということを教えて頂き、更には「compよりもrebのほうが影響度が大きい」というお話しも合わせて勘案し、reb2クリック増しを試しました。
<1-b>
フロントサスの速すぎる沈み込みから、リヤの浮き上りも大変気になり始め、リヤが不安定なままバンキングしたときの心許ない旋回といったらありません。
これもコンフェイト師匠からは「SSはそういうものなので、慣れていくしかない」と諭されました。この時、マシンホールドは一体どうなっているのか意味不明な膝の開きっぷりで進入スライドからバンキングしていくマルケスの姿が頭をよぎり、戦意喪失…(笑)
これらフロントとリヤの問題点において、フロントはreb+2に頼ることとし、主にリヤへの対策として徹底的に後方着座によるリヤ荷重の安定を目指しました。
ブレーキ開始時からそれを意識したので、フロントreb+2の効果を感知する余裕は喪失(笑)
しかしながら、概ね良好な結果を得られました。
<2-a>
ギア抜け(ニュートラル)も多発しており、大きな反省です。
冒頭に記したとおり、ニーグリップ不足から上体は前方へ、更に腕を突っ張るのでブリッピングに支障を来たし、その不安感からギアペダルの踏み込みが甘くなりギア抜け。
<3-a>
ニーグリップを再度強化することもそうですが、次回しっかりと試したいことがあります。
完全なS字ではないものの、左右連続するコーナーがあります。速いライダーの動画を観察すると、この切り返しの一瞬でも、アクセルオン、ブレーキング、ブリッピングシフトダウン、ブレーキリリース、バンキングという一連の動作を濃縮して行われています。自分はここで慌ててしまってフォームに崩れがあり、その結果前乗りのままハングオフしていたり、不適正なステッピングだったり、ギア抜けを起こしたりしています。
ここでの操作や姿勢移動をしっかりと確実に行う。その意識付けの為にも、S字の切り返しを「極短距離のストレートである」と認識して対応する。
外形的にはS字ではなくなり、マシンが直立する一拍の間が発生するでしょう。が、それこそがいま必要なモーションです。
S字におけるシームレスで華麗な切り返しには大変憧れますが、切り返し時に必要な操作は事前か事後に移すというマネジメントをしているのでしょう。それはまた次のステップで取組みたいと思います。
<まとめ>
ニーグリップ、後方着座、確実なシフティング、適正なフォーム作り…。今回の不調は、基本項目の不徹底という怠慢に他なりません。
しかしながら、こういったほんの少しの問題が大きな悪影響を及ぼすのだという教訓を、この時期に再度体感したことは、バイク道楽のみならず仕事や家庭生活含めた人生全般において良いアラームだったと理解しています。(ヨシ、この部分を嫁に聞かせて良い子アピールしておこう(爆))
そんな中でも、8秒台が出てましたケド…
<ガス欠>
走行終盤、ガソリン警告灯が点灯しました。「3リッター程度残っているから、問題ないだろう」と思っていましたが、見事にガス欠失速となりました。バンク中アクセルを開けているのにエンジンブレーキのように失速し、諦めてスローダウンしてバイクを直立させたときに、下から突き上げるような衝撃がありました。思わずサイドスタンドが降りているのかと思って左足を振り払ったぐらいです。
ガス欠失速による症状は何度も味わっているので知っているのですが、上述した突き上げ衝撃は非常に不安です。あれは一体何だったのか…?
(動画↓3:47にガス欠&謎の突き上げ)
(taken by はぐれ侍×5)
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本日はうしろーさんもSRXレーサーをお持込になられ、枠は違えど走行をご一緒できました。
はぐれ侍殿とべったり伴走してレクチャーされる光景を見て、「嗚呼、僕の師匠のなんちゃらフェイトさんは、『伴走して撮影しますよ』と言っておきながら一瞬にしてブチ抜いて彼方へ消えてしまってオシマイ…だったので、羨ましいなぁ~…」と、指を咥えて見ていました(笑)
ピストンの位置決めをキチンとしてからキックスタートされる姿勢だとか、一見オンボロに見えるけどチェーンやキャリパーがめちゃくちゃ綺麗にされていたりして、非常に強い拘りを感じました。
僕のDAYTONAとストレートスピードはどれだけ違うのでしょうか?いや、立ち上がり加速の鋭さも当然ダンチです。なのに僕とほぼ同じタイムで走られる…。これは相当凄い事だと思います。
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うしろーさんを、チーム・タートルエイトへの入信の儀式である亀八にも連行でき、本日も全員無事だったことを祝して愉しい一日を終えました!
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Posted at 2015/11/01 17:11:47 | |
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