ルーテシア3RSとクリオ3RS(RB7)を同時所有というのも驚天動地ですが、その両方にオーリンズをインストールされ、セッティングもそれぞれ違うものにされている重鎮に、教えを乞いに遠征してきました!
前回にて、機構面で特殊なサスは除外になり、「基本性能が確かでルックスモディファイに適う」というコンセプトに絞られた結果、ベーシックなオーリンズがベターであるという結論に至りました。
いや、いつからか既に脳裏にはチラチラとよぎってはいたのです、重鎮のことが…(笑)
さあここまで絞り込めたなら、最後は製作してもらうセッティングをどうするかであり、大変有り難くも先駆者がおられる訳で、しかもセッティング違いを同時に試乗させて頂けるという、よくよく考えると
これって本国ディエップでもありえるかどうかむずかしいゾ?という環境へ突撃と相成りました。
有り難くも駅まで青ルーテでお迎えに来て頂き、その後RB7を出庫へ。
パーキングパレットの地下からRB7がせり出してきて、青ルーテと並ぶ光景…、この世のものとは思えません(爆)
その後は2台連なってテストコースに向かい、かなりの時間を試乗させて頂きました。
まずは青ルーテ(F-5kg、R-3.5kg)。
とにかく第一印象で強く感じたのは、“アクセル開度と車両動作のシンクロ具合の素晴らしさ”でした。自車との比較をすると如実なのですが、アクセルのオンオフによりすぐさまピッチングが発生し、その瞬間分車両動作に遅れが生じます。吸排気やスロットル周りには一切手が加えられていないとのことでしたので、スプリングの張力が若々しい為だと思います。
クラッチの余分な踏み代をキャンセルするストッパーも、軽快感に絶大な効果がありました。これは即施工したいです。
肝心の脚周りについて、想像していたよりかは硬く感じますが、街乗り+ワインディングの両シチュエーションを包含できる幅広さがあります。これまた確実にパクらせていただこうと思ったのが、ミシュランパイロットスポーツ3です。あまり角が立たないショルダーデザインが非常にレーシーで格好良いし、ダンピングがありながらもロードインフォメーションもしっかりしている、絶妙な乗り味です。純正だったコンチネンタルスポーツコンタクト3と同じ方向性かと思います。やっぱりタイヤはケチってはダメですね…(泣)
社外マフラーによる軽量化の影響を受けているリヤバランスについては、非常に苦心されたのではないかと思います。リヤを追い込む状況にはなりませんでしたが、とにかくリヤ車高及び重心がフロントと相対して下げられたことで、車両姿勢で安定感を高めている感じです。
コーナリング中に無造作にステアリングを左右に振り回しても、まずフロントサスの段階で動揺を抑制しており、ロールがリヤまでほとんど伝達されず、リヤはどっしりとしています。荷重移動のフィーリングは、流石にフレンチフィーリングから幾分かは遠のいていますが、マイルドなロールスピードでドイチェンとは一線を画しています。
一旦小休止の際に、重鎮がおもむろに作業用ジャンパーを着込んでホイールの横に寝そべられました。「今までは80%ほど減衰を抜いていたのですが、50%ぐらいまでに戻したショップ推奨セットにしますね」とのこと。
ニヤけましたね、コレ。
自分の嗜好性がはっきりと理解できた瞬間でした。
「柔らかめのスプリングを強いダンピングで抑制する」セッティング、サイコーです!
先ほどのセットでも不快感はなかったのですが、実はまだあれでもピッチング収束が甘かったことがこのセットではっきりと分かりました。
反して強めの入力に際しては衝撃がはっきりと伝わるようになりましたが、そのネガを補って余りあります。
そして最後にはRB7(F-8kg、R-6kg)。

シティスピードでは青ルーテとほとんど変わりは無いと感じるのですが、少しペースを上げるとコーナリング中のギャップで横っ跳びするモーションが出たり、トラクション抜けが起こったりと、ダンピングの硬さが顔を出します。コンビニ駐車場のスロープに斜めで進入する姿を後ろから観察したのですが、簡単にインリフトしていましたので、ストロークには不安がよぎります。でもストローク自体は青ルーテも同様か?
ステアリング応答性は非常にクイックで、この部分は青ルーテよりも好みでした。
一通り試乗を終えて、自分の感想が思いのほか端的にまとめられたことに気付いたのですが、これは重鎮が組まれた3パターンの試乗の順番に戦略性があったからではないかと…。女性を口説き落とされるのも凄腕ではないかと拝察致します!!(笑)
バネレートのレンジもほぼ確定出来ましたし、あとはやはり、
伸び側に豊富なストロークを作れるセットというのが可能かどうか、最後の課題に取り組みたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、今回は重鎮は非常に快く私の申し出をお受け下さり、道中も休憩や水分補給に至るまで常にご配慮とお心遣いを頂戴いたしました。ほぼ初対面も同然の相手なのに、マイナーな菱形フリークであるということだけで、虎の子の2台を惜しげもなく試乗させて頂き、ご本人にはなんら得るものが無い…。
果たして自分が逆の立場なら、ここまでできるかどうか、自信はありません。
そして実はこのRB7、重鎮が購入される以前に、京都で遭遇していきなり路上で引き留めてお話しをした個体(↓)と、99%同一の個体なのです!!
何か不思議なご縁と、ロサンジュが結ぶ親愛のご縁を重ねて感じる、感謝に溢れる時間でした!
renault1967さん、この度は言葉では言い表せないくらいに深く感謝しております!誠に有難うございました!
renault1967さんのブログ
Posted at 2016/02/22 23:07:25 | |
トラックバック(0) |
ルーテシア・ルノースポール | 日記