まず当方の既存ラインナップは…
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DAYTONA675R(2012)>>

①10年経過のレーサー
②トラコンABSなし
③リッター勢の東軍にイジメられっぱなしで、限界を感じる
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TRACER900-GT(2019)>>

④2年10か月34,000kmの過走行、飽きたとは言わないが流石に刺激は薄まる
⑤単純ABSとトラコン装備
⑥車重214kgがやや億劫に感じるうえ、フロントサスの抜けも印象悪し
まずは③がきっかけとなり、①②の通り年式も古いし安全装備も少ないので、これ以上を望むのは危険度も高まる恐れから、DAYTONAの入れ替え検討開始。
とはいえやはり、リッターバイクは性に合わないのでミドルクラス一択。順当にいけばMoto2エンジンになって排気量も765ccに上がり、トラコンABS装備の「
DAYTONA765-Moto2リミテッド」なんですが、ご存じの通りあまりにも高額。ならばと同エンジンのストファイ、「
Street Triple-RS」があります。
Street Triple-RS、改めて試乗してみました。

以前と変わらず評価できるのですが、個人的にはバーエンドミラーがどうしてもイヤで、どうも踏ん切り付かず。エンジンの排熱も相応で、如何にYAMAHAが排熱マネジメントに優れているかも実感できました。
あれ?SSじゃないから公道も楽しめるじゃないか。じゃあ④⑥もあるのでTRACERも放出して1台にまとめることも視野に入るなあ、と。
ああそうだ、Street Triple-RSの対抗馬に、アイツがいるじゃないか!そうです、TRACERとダダ被りの
MT-09!w
調べてみたら最近新色が追加されていて、柄にもなく初音ミクカラーがとても魅力的に見えました。それ以外でも色々と願ったり叶ったりな進化をしています。ストロークアップでの5%排気量アップ。先代はスピードリミッターで210km/h辺りで頭打ちなところ、リミッターが撤去されていますので、DAYTONAと遜色ないトップスピードは出るでしょう。排気量差により高回転を維持しなくても立ち上がりで安全に且つ速い加速が得られ、トップスピードは変わらずとも確実にタイムアップできます。ステッププレートもなんと上方向に数センチ簡単に移動できる仕組み。単純ABSではなくコーナリングABS、R1譲りの6軸IMUも装備していてStreet Triple-RSよりも30万円安い。街乗りを考慮する際の最大の懸念が、初代より続く「じゃじゃ馬ドンツキスロットル」ですが、ネットのインプレを読むとかなり躾けられている。
隣県に在庫があったので、現車確認、ポジション確認やTRACERの下取り含めた見積もりまでしてもらい、もう寸でのところまでいきましたが、どうしても気になる「TRACERにある中回転域での出力制御があるのかないのか?」「フロントサスのバネレートが自分に合うかどうか?」を確認するために、200km先にあるショップに試乗に出向きました。
上記2点の懸案事項は、「問題なし」でしたが、結論としては「見送り」にしました。何が気に入らなかったか?
「扱いやすくてすごく速い、高性能なバイクなんだけど、無機質すぎる」
低回転域ではマイルドに仕立てられていて、その先の中高回転域では凄い加速をしますが、スロットル操作とのリニアリティが削がれたターボエンジンのようです。NA好きからしたら面白くない。
車重も189kgと超軽量ですが、それがアジリティに繋がらず不安感を醸しているのは無印のサスペンションが大きく影響していると思います。
マイTRACERの方が圧倒的に有機的です。個人的に大型バイクの味わいって、「それなりの車重”感”が路面接地感に繋がって、かつそれをいとも容易く加速させるだけのビッグトルク」
が魅力だと思っています。
更にそれを憎く演出するのは、TRACERだけに施された「スイングアーム長の延長」。これにより後ろから押されるトラクション感がとても豊かで、それがMT-09には全くありません。(当然Street Triple-RSにも無い)
ということで、最初の目的である「DAYTONAとの入れ替えのみ」ということであればMT-09でもStreet Triple-RSでもいいので、一旦この3台のスペックを比較してみました(TRACERは参考)。
最大出力 最大トルク
DAYTONA675R(2012) 125PS@12600rpm
72Nm@11700rpm
PWR1.48 TWR2.57
MT-09(2022) 120PS@10000rpm
93Nm@7000rpm
PWR1.575 TWR2.03
StreetTriple-RS(2021) 123PS@11750rpm
79Nm@9350rpm
PWR1.52 TWR2.37
TRACER900-GT(2018) 116PS@10000rpm
87Nm@8500rpm
PWR1.84 TWR2.46
所見としては、10年前のバイクでありながら流石当時のフラッグシップSS、DAYTONAが如何に少ない排気量で高回転型パワーを絞り出しているかがオーナーシップを満足させますw
「マスターオブトルク」を名乗るだけあって、MT-09のTWRもなかなかのモノ。
DAYTONAだと常に高回転を維持し、繊細かつ大胆なスロットル操作で立ち上がらなければならない特性が、刺激的で研鑽意欲を掻き立てるとも言えますが、そろそろそんなことがキビシイお年頃なんで…。
対して、比較的低回転で、素人レベルのスロットル操作でもトラコンがうまく処理してくれて安全かつ効率的に立ち上がれるMT-09。
それを夢想していたのですが、どうも先述したプアなサスペンションが気掛かり。
そういえばStreet Triple-RS、足回りの不安感は感じなかったので、やはりブランドサスの効能は厳然と存在する。
と、すっきりした解答が得られない日々を送っていますが、結局は下記いずれかが発表されれば即飛び乗ると思われます…!
「Street Triple-RR」
「YZF-R9」
Posted at 2022/10/12 13:49:33 | |
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バイク試乗 | 日記