とある日、何件かの用事のため走っては立ち寄り、立ち寄っては走りを繰り返していました。その最中に、乗り込むとインパネにこんなアラートが…
TPMSが付いていると大変有難いですね、すぐに気が付けて、ホイールを傷めずに済みますね。
インパネをチョチョイと操作すればすぐさま4輪の空気圧を表示してくれて、左後輪が異常値であることが判りました。
狭い道で対向車とのすれ違い、なかなかダスティな道路端っこに寄せつつあまり減速せずに走ったあの時だろうな~、と反省。
ショップに診てもらうと、この部分はワイヤーが通っておらず、補修剤を注入してもワイヤーで引っ掛からないのですぐに流れ出してしまうため、補修不可とのことでした。
早速ネット注文して交換しましたが、当該の1本のみです。4本交換してから2000km程度しか経過していなかったので、幸いでした。
これからは、あまり寄せすぎず、寄せたとしてもゆっくり走ろうと反省しました。
ただちょっと面白いのは、インパネに出たアラート、「130km以下で走行してください」とあります。え?じゃあ120kmぐらいは大丈夫なんや!
空気圧は1.6ぐらいまで落ちていたのですが、ランフラット指定でもないのに、まあまあイケるもんなんですね…(笑)
(備忘:ODO16,902km時点)
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山陰地方の非常に小さな漁村にふらっと行ってきたのですが、これぞディープジャパン、といった体験ができました。
インバウンドとはあまり縁の無さそうなところがむしろ好印象で、実際オーバーツーリズムとは皆無で時間の流れがゆったりとしています。
海岸線から山肌までは猫の額ほどしかなく、一筋奥に入ると昔から全く拡幅されずに狭いままの道路は、自動車の通行もままならない。港で漁師が水揚げし、それを加工する業者が数軒、自宅兼工場のような醤油の醸造所、目の前から調達できる新鮮な魚介類と海岸を見渡せる眺望を活かした旅館が数軒。おそらく、昔も今も経済規模は、良くも悪くも変化が無い様子。
宿泊した旅館も古いのですが、よく見ると大変凝った造形で、スキップフロアだったり窓枠の作りが只者ではありません。聞くと、宮大工として修行した大工さんが近所に居て、その方を頼りにして建物を維持しているそうです。
そんな漁村ですが、比較的立派な神社がありました。旅館にポスターがあったのですが、
「参進 献餞 大祓詞奏上 日供祝詞奏上 巫女舞・真神楽 巡拝を、毎日朝夕におつとめしています」と。
「毎日???朝夕???」
神職4名でのおつとめ、観光客もほとんどいないので、そのおつとめでお賽銭が投げ入れられるとしても雀の涙。ということは、完全に経済性を無視した「真の神事」として執り行われているということです。こんなに美しいおつとめに出会えて本当に幸せでした。
ある意味、経済とは隔離された環境だからこそ、古き良きモノが残ったのでしょう。
文化的価値をすぐに経済的価値に変換しようとしがちな昨今、それを超越した国民としてのアイデンティティの神髄に触れたような、素晴らしい旅でした。

Posted at 2024/07/29 19:05:08 | |
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