
愛車紹介関連はアップロードしていましたので既にご存知と思いますが
GS F、無事納車されました。
20日の納車当日、14:00にIS Fで自宅を出発。
途中、守谷SAに立ち寄りIS Fに登録されている個人情報を初期化しましたが、画面のボタンを押しても音は鳴るのに反応しなくなりました。
別れを惜しがっているのかな?なんて思っていると、1分くらい経って初期化が完了。
単純この処理は負荷がかかるようで不具合が発生したわけではなさそうでしたが、初期化作業自体に「ああ、遂に手放すんだな…」と哀愁を感じました…。
ほぼ予定通りの15:30に販売店に到着。
既に準備はできており、書類に捺印して車両の内外装チェックを済ませ、16:00には見送られて販売店を出ていました。
販売店の担当の方が理解のある方で「担当やお客様によっては1~2時間説明に費やすみたいですが、色々お詳しいですしすぐ乗りたいでしょうから手短に進めちゃいますね」ということでスムーズに進めていただけました。ありがとうございます。
そんな担当さんの愛車はダッジ・チャージャー6.4L。同類です(笑)
ブログトップ画像はお別れ時のものです。
何シテル?で「悲しい」と書きましたが、Z33の時にはここまで悲しさを感じなかったのはなぜだろうと思い出してみると、Z33は近くに住む義弟に譲ったため、IS F納車時に車がまだ残っていたからでした。
というわけで納車されたGS F。
印象としては、GSというクルマのポジション通りではありますが、これまで所有していたIS Fと一時期所有していた父のLSとのいいとこ取りのように感じています。
【インテリア】

インテリアは同じマウス風リモートタッチを搭載する車両ということもあり、40系後期LSに近いデザインでだいぶラグジュアリー。
最新レクサス車でも前後に置くパターンが多い中、左右で置けるカップホルダーが非常にありがたいです。
これから仲良くなりたい異性を乗せるのであれば、前後カップホルダーで誤って手が触れてしまい恋のはじまり…みたいな期待をしたいところですが、妻や部下を乗せることがほとんどで、単純に取りやすさを重視します(笑)
リアガラスには電動サンシェード、リアサイドガラスは手動ですがサンシェードが装備され、後部座席の肘掛けにはエアコン・オーディオ操作パネルが装備されています。
ショーファードリブンにしてはスポーティすぎますし、後席操作パネルはこの手のクルマには要らないと思います…。
電動リアサンシェード
後席オーディオ・エアコン操作パネル

ディスプレイはLSと同じ12.3インチですが、LSでは画面右側に常に表示されていた情報表示がフレキシブルになり、右画面表示を消して全画面で地図を表示したり、左画面をTV、右画面に地図という表示も可能になりました。
G-Link liteを契約しましたので、ディーラーで最新版地図データ(ちょうど2022年5月版が出たばかりでした)を更新しマップオンデマンドを有効にしました。
既に最新版地図データ後の地図更新があったらしく、自動的にダウンロードが始まりましたがさすが4G。3Gと比べてあっという間にダウンロードが完了しました。
地図データ更新のためディーラーに赴いた際に、販売店では不可と言われていたメーカー保証の継承ができることが判明しました。
来年11月までではありますが、この間に悪い部分を洗っておきたいところですね。自身で乗っていても不具合は無さそうですし、ぱっと見た感じでしたがディーラーの方も「だいぶ程度良さそうですね」と言っていましたので、大きな問題はない個体と思われます。
野良の中古車のためラウンジに入れなくなり、コーヒーも紙コップになるかもですが、そもそもディーラーにお邪魔する頻度はそれほど多くありませんし仕方ないことですので諦めます。それより、「野良オーナーはコーヒーがインスタントになります」と言われたほうが悲しみます(笑)

メーター内のインフォメーションパネルの操作がサクサクで快適です。
目的地設定するとルート案内もこちらで行ってくれます。タイヤ空気圧も標準で表示してくれるのがありがたいです。
10系GSが登場した時に驚いた、必ず定位置に戻るウインカー。「モーメンタリー式」と呼ぶそうです。
物理的なタイプの場合、ステアリングを戻すと「カチッ」とレバーが戻る音でウインカーが消えたことを認識できますが、電子タイプはレバーが戻らない=物理音が鳴らずにウインカーが終わるので、乗り始めは違和感がありました。
また、高級時計が時を刻む音をイメージしたと言われる「カッチ、カッチ」のウインカー音が高速域で聞こえなくなるのですが、ウインカーの音量は調整できるそうですので、予約している保証継承手続き時にディーラーで確認してもらいます。
【エクステリア】

IS Fのようにコンパクトなボディに無理矢理詰め込んだことが伝わるマッシブなデザインではありませんが、レクサスのデザインモチーフであるスピンドルグリルやLポジを除けばオーソドックスなセダンスタイル。
ベースとなるGSが、レクサスFRセダン三兄弟の次男としてそういう役割を求められていたのでしょう。(その結果、ESにその地位を奪われるとは皮肉なものです…)
リアのマフラーカッターも全体デザインと同様IS Fと比べると控えめですが、「羊の皮をかぶった狼」好きとしてはこれはこれで好みです。

何より好みなのがこの赤丸部分。ボディ端がスパッと切り落とされ、内側とあえて段差を設けたデザインはF80 M3/F82 M4でも採用されていましたね。

デイライトはヘッドライト「AUTO」で作動します。
デイライト点灯時にはポジション灯より明るく点灯する、本物のデイライトです。

ダークグレー塗装のドアミラーカバー。
Bピラーも同色で統一されていますが、あまり評判がよろしく無かったようで最後の一部改良で艶ありブラックに変更となったようです。
車内の前席エアコン吹き出し口付近が同じダークグレーで、ここと合わせるためのこの色だったのでは?と推測していますが、何分GS Fの情報がWeb上には少ないので真相は不明です。
よろしければ皆さんもインテリアの写真と見比べてみてください。
【走行性能】
走行性能はもちろんIS F譲りで、より洗練された印象を受けます。
ステアリング操作がIS Fと比べてスムーズに感じるのは、IS Fにスペーサーを付けていたことが原因なのか、タイヤが終わりかけていたからなのか…。
特筆すべきはAVS(減衰可変ダンパー)で、標準の乗り心地がこの手の車にしてはだいぶソフトで驚きました。
ドライブモードセレクトの「CUSTOMIZE」では
・パワートレーン制御 [Normal/Power/Eco]
・シャシー制御 [Normal/Sport]
・エアコン制御 [Normal/Eco]
を自身で組み合わせることができます。
そこで、シャシー制御のみをSportにしNormalと比べてみました。すると、Sportではきちんと引き締まった乗り味に変化し、自身で乗っていたIS F(TOM'S Advox Sport仕様)に近い硬さに感じました。
ここまで制御が変わるのであれば、人を乗せたりまったり市街地を走る際にはシャシーNormalで上質なサルーンとして快適に移動し、ワインディングや高速ではシャシーSportでスポーツセダンとしてキビキビした走りを愉しむ、という使い分けができそうです。といってもさすがはFモデル、シャシーNormalでもフワフワしているわけではなく、コーナリングではしっかり路面を掴んでくれます。

ドライブモードセレクトは、取説を見ると
【NORMAL】
通常の走行に適している
【SPORT S】
トランスミッションとエンジン制御によりアクセルレスポンスを向上
【SPORT S+】
SPORT Sより早いタイミングのシフトダウンにより高いエンジン回転を保持、素早い変速を行う。さらにステアリング応答性、サスペンション制御、VDIM制御が変化する
【ECO】
アクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生が緩やかになり、エアコンの作動を抑え燃費を向上させる
とあり、SPORT Sではシャシー制御が入らないようです。そのため、CUSTOMIZEを
・パワートレーン制御 [Power]
・シャシー制御 [Sport]
・エアコン制御 [Normal]
にし、SPORT SとSPORT S+の間を埋める仕様にしています。
SPORT S+はアクセルを抜いても低いギアを維持して回転数を維持する傾向があり、一般道で使うとガソリン垂れ流し&ギクシャクしそうなため、使い所はサーキットがメインになりそうです。
ECOは…使わないでしょうね😅

賛否両論というより否が多いであろうASC(アクティブサウンドコントロール)。
「偽物のエンジンサウンド」を嫌う方が否定していると思われますが、個人的にはアリで、実際のエンジンサウンドに合うように出力しているため違和感は少ないです。
ドライブモードセレクト「NORMAL/ECO/CUSTOMIZE(パワートレーン制御NORMAL時)」では作動せず、「SPORT S/CUSTOMIZE(パワートレーン制御POWER時)」ではASC専用のリアスピーカーのみ、「SPORT S+」では低回転時はリアスピーカーから、高回転時には同じくASC専用のフロントスピーカーからも音を出力するようです。
【参考記事】音をデザインし車両との一体感を高める「アクティブサウンドコントロール」
https://response.jp/article/2015/11/26/264974.html
排ガス・騒音規制が非常に厳しい世の中ですし、他者に迷惑をかけずにドライバーだけに高揚感を演出できる良い仕組みだと思うのですが、純粋なエンジンサウンドだけでも心地よいエキゾーストを調律できた、クラシックカーや90~2000年代前半のスポーティカーこそ至高!という方々には認めてもらえないのでしょう。
自分も1JZ-GTEのサウンドは大好物ですが、タイヤの摩擦音すら厳しく規制される世の中になってしまった以上、当然メーカーも従来のような排気音の大きなクルマを生産するわけにはいかず、特殊音で演出するのは仕方のないことだと考えています。
プライベート専用車なLFAやフェラーリ、ランボルギーニのようなスーパーカーであればともかく、普段遣いからサーキットまでを1台でこなすオールマイティな車両なら尚更です。
クルマを乗り換えると、自身を新しいクルマに慣らすまで約1ヶ月程度は運転が非常に疲れてしまう自分。そういう意味でまだGS Fの本質を味わえていませんが、10年の進化は十分感じ取れています。
上を見ればキリがありませんが、今の自分の立場とクルマの使い道を考えると、悪く言えば中庸、良く言えば高性能寄りオールマイティなこのGS Fという選択肢、やはり間違っていなかったと改めて思っています。
GS FとNDロードスター、互いが互いの無いモノを補完し合う2台とともに、内燃機関の終わりを楽しんでいければと思っています。