米英、日本を挑発 軍事行動予測か～真珠湾攻撃７６年

「本文、ニイタカヤマノボレ一二〇八（ひとふたまるはち）」

昭和１６年１２月２日、太平洋上を進む空母「赤城」に山口の連合艦隊から電文が送られた。


日本軍による真珠湾攻撃。攻撃の数日前、空母「赤城」の艦橋で指揮をとる南雲忠一司令長官（中央）と草鹿龍之介参謀長（右）産経フォトより

電文を聞いた南雲長官は隣の草鹿参謀長の方を見て、「うまくいくのかな」と話しかけたともいわれている。

参考＞＞日米はなぜ開戦に至ったのか

１２月８日

米英、日本の軍事行動を予測、開戦誘導か　ルーズベルト・チャーチル往復電報


日本軍による真珠湾攻撃。大爆発する駆逐艦「ショー」

▼８面

戦争をしないという公約で大統領になったルーズベルトは、開戦の口実が欲しかった。
従って、真珠湾攻撃を把握していたが黙っていたということだ。
実行されれば報復という名目で開戦できる。日本如きの小国などすぐに叩けると思っていたのだろう。

だが、日本軍の実力は、メリケンの想定以上だった。
＞＞真珠湾攻撃で示した日本の底力～世界最強だった日本軍航空部隊(1)
日本に襲わせるための囮とし、返り討ちにするつもりであった真珠湾の基地はあっけなく無力化された。

更に、資源の乏しい日本は南下してくるであろうからと軍備を増強したフィリピンの米軍基地も真珠湾攻撃からまもなく空襲され、事実上壊滅した。
フィリピンマニラの米極東軍司令部にいたマッカーサーも撤退するしかなかった。

＞＞厚木の凱旋将軍 「マッカーサーは失禁していた」

日本を震え上がらせると思っていたイギリスの最新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」も開戦二日目に沈められた。チャーチルも絶句した。

▼３０面

「悲惨ナル状況」つづる
空母艦上機搭乗員の日記

１６，１７面の特集は、産経フォトへ