「最後まで三沢を社長と呼ばなかった」～馬場元子さん死去

全日本プロレス、新日本プロレス、国際プロレス

かつてはこのプロレス３団体が存在し、今では考えられないがすべて夜８時からテレビ放送されていた時代があった。
ゴールデンタイムに視聴率が取れ、スポンサーがつく人気スポーツの一つであったのだが、一方で野蛮だとか八百長などと揶揄されることも少なくなかった。


若き日のジャンボ鶴田、ジャイアント馬場、天龍源一郎／鶴田祐士さん（ご長男とのこと）のツイッターより

その後国際プロレスは消滅。新日本の放送も土曜４時に移行されるが、ゴルフ中継ばかりでまともに放送されなかった。
視聴率としてはプロレスの方がよかったが、ゴルフの方がスポンサーがつくらしい。
その後深夜枠に移行し３０分番組として現在に至る。

さて、全日本プロレスだが、天龍源一郎のＳＷＳ移籍、ジャンボ鶴田の病気離脱などあったが、三沢光晴、川田利明らの超世代軍の登場で盛り上がっていたはずだが、こちらもテレビ放送が深夜枠に移行され、のちに３０分枠となってしまう。
それでも、全日本プロレスは四天王の全盛期を迎える。

ただ、深夜の放送では見逃すことが多くなり存在を忘れかかっていた頃、ジャイアント馬場の訃報を知った。
※１９９９年１月３１日死去された。

後継として、三沢光晴が全日本プロレスの社長となったが、いわゆる雇われ社長で、筆頭株主である馬場元子氏が実権を握っていたらしい。

そして、三沢ら大量退団騒動があり２０００年６月２１日にテレビ放送も終了となった。

三沢光晴は大半のレスラーを引き連れ、プロレスリングノアを立ち上げた。
全日本に残留したのはレスラーでは川田利明と渕正信の二人、レフリーの和田京平だけだった。

どうしてこんなことになったのかわからなかったが、のちに、三沢と元子は経営方針を巡って確執があったということを知った。

考えてみれば、前述の天龍のSWS、新日本から造反して長州力のジャパンプロレス旗揚げ、ＵＷＦなど実際には度々繰り返されてきたことなのだ。
そもそも、全日、新日も日本プロレスが様々なトラブルで崩壊し立ち上がった団体であるのだ。

４月２７日(２６日発行）

格闘技裏通信
ジャイアント馬場夫人、元子さん死去
「最後まで三沢を社長と呼ばなかった」

リングアナの仲田龍が三沢をそそのかしたということもあるようだ。
それから、知りたくなかったが、三沢と川田は仲が悪かったということだ。

全日本プロレス中継を打ち切った日本テレビはノアの放送を開始したが、２００９年の３月末にて地上波での放送打ち切りとなった。

いずれにせよ、レスラーのリング外でのもめごとはあまり知らないほうがよさそうだ。

現在の全日本プロレスは、オールジャパン・プロレスリング株式会社となり秋山潤が社長を務めている。
亡くなった馬場元子氏は相談役だった。

＞＞全日本プロレス公式サイト