安倍元首相暗殺「別に真犯人」説を陰謀論とは何事か

安倍晋三元首相暗殺事件を巡り、山上単独犯説を否定するネット情報は「陰謀論」であるという記事が１周忌を前に産経新聞に掲載された。

マスコミは、まぁ警察発表を基に報じるから概ねこういう論調になり、「陰謀論」と断じるのも産経とて初めてのことではない。

安倍氏銃撃は自作自演デマ～陰謀論 発信源に共通点 （2022年08月12日）

だが、本件において不可解なことが山積しているのは事実だ。
政府の見解やメディアの論調と違う主張をすると「陰謀論」とレッテルを貼り、ご丁寧に精神分析めいた解説まで掲載している。こんなもので再考を促されても、はいそうですかと引くわけにはいかないのだよ。

我々は真実が知りたいだけなのだ。

７月２日

▼３面
「別に真犯人」論理飛躍、根強い陰謀論

《警察の説明にものすごく違和感を覚えた》

これは誰でもそう思ったのではないかな。

山上の手製銃は散弾銃といわれていたとおり同時に複数発発射されるものだった。
その銃で２度発射し致命傷になる位置に命中させたということになっているが、周囲の人間には誰にも当たらず怪我一つしていない。

山上の手製銃を再現して実験のうえ、実際に暗殺が可能ということ、更に、山上がプロの殺し屋並みに安倍元首相の急所だけを狙える射撃の腕があったということが物理的に証明されれば、納得できるだろう。

そして、
近くの救急医院ではなく、救急車からドクターヘリにに乗せ替え、現場から２０キロ以上離れた橿原市の奈良県立医科大付属病院に搬送したことも疑問に思うが、


安倍元首相銃撃事件 ドクターヘリでの治療 医師が初めて語る／NHK NEWS WEB

のとおり、ほぼ即死状態であったようだ。
しかし、
治療をおこなった医師の見解と警察の検死結果の相違は、



捜査幹部は「少し振り返れば当たる場所だ」と説明しているとあるが、

やはり矛盾している。
大事な死因の究明で、警察発表と医師が記者会見で話した見解が違うことに、全く焦点を当てないから不信感を抱くんじゃないか！

そして、山上の発砲した位置と安倍元首相の立ち位置と姿勢に矛盾はないともしているが、現場にはたくさんの人がいて多くの動画映像がある、そこに録音されている銃撃音の解析はしたのだろうか。
＞＞安倍元総理銃撃の真犯人は山上ではない

また、消えた弾丸の行方については、これはものすごく大事なことなんじゃないの？私が殺しましたと自供さえすれば証拠が無くても罪に問える訳じゃなかろうが。

そして、動機だが、


と、ネット上では安倍元首相は統一教会とのつながりが深いということになっているから、山上こそ陰謀論に染まった可能性も考えられるが、山上が実行を決断するに至ったことはツイッター投稿や、ブログのコメント欄への書き込みなどで第三者が知り得た情報でもある。

更に報じられたフリージャーナリストへの書簡にも


ローンオフェンダー考①独善的テロリストの誕生　冷徹に計算された暴力

と、ある。

「山上は何者かから指示を受けて動いている」
は、政治的に安倍が邪魔という勢力は驚くほど多いのは事実で、この１年の自民党の民主党化を目の当たりにすればこうも言いたくなる。だが、この場合は山上は政治犯で実行役ということになるからこの線は薄いと思う。本当に正しい取り調べをおこなっているのならすぐに判明するだろうし。

ただ、上記の書き込みなどで、山上の殺害実行の決断を知り得た者がいても不思議ではなく、山上を直接または間接的に洗脳を助長させた者がいてもおかしくない。
その者が、山上の意思とは関係無く現場にいた可能性も考えられる。

極めつけは、奈良県警は事件直後に規制線を張らず現場保存を怠り、挙句の果てに、現場検証は雨が降った後の５日後に行うという体たらくぶりだった。

＞＞安倍元首相銃撃、消えた弾丸

警察発表、捜査方法に不自然な点が多すぎるから疑問を呈しているのだよ。

そして、
報道機関の使命は、ネット上に散見する疑問点を陰謀論で片づけることではないだろうよ。日本の警察は優秀だと理解しているが、捜査ミスで冤罪がないわけではない。

まさかとは思うが、奈良県警の圧力で火消し記事を書いたわけじゃないだろうね。