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2016年09月30日 イイね!

もんじゅ廃炉へ(2)~中露に先を越された核燃料サイクル、技術供与が「裏目」に出た日本

もんじゅ廃炉へ(2)~中露に先を越された核燃料サイクル、技術供与が「裏目」に出た日本日仏は握り金玉だったw

でゎないと思うが、両国がもたもたしている内にオソロシアに先を越されてしまった。

発電を始めたロシアの高速炉の実証炉「BN800」

iRONNA中露に先を越された核燃料サイクル、技術供与が「裏目」に出た日本

上念司(経済評論家)

昨年の12月10日、ロシアがスヴェルドロフスク州ベロヤールスク原子力発電所に高速増殖炉BN-800型の運転を開始し、送電線に接続された。出力は78万9000キロワットで、同じ技術を使った「もんじゅ」の約3倍の大型炉であり、フランスが1990年代に運用していた「スーパーフェニックス」に次ぐ歴代2位の規模だ。

ロシアは旧ソビエト時代から高速増殖炉の研究を始め、今回実用化されたBN-800型の1つ前の型の実験炉であるBN-600では35年の運用実績を誇っていた。

BN-800の開発は1987年からで、その間にはチェルノブイリの大事故や、ソ連崩壊による財政難など様々な困難があったが、28年かけて今年の8月17日にフルパワーでの運転に成功しようやく実用化に成功した。

高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)は、核分裂によって発電しながら消費した以上の燃料を生み出す不思議な原子炉だ。
電気事業連合会より

ウランには核分裂に適した放射性同位体のウラン235とそうでないウラン238がある。実は原子力発電に適したウラン235は自然界に存在するウランの0・7%でしかない。大半は核燃料としては不適格なウラン238だ。

高速増殖炉は炉心の周りをウラン238で囲み、炉心が核分裂することによって出る中性子をウラン238をぶつける仕様になっている。ウラン238に中性子が高速で衝突すると、プルトニウム239という別の物質が生まれる。
このプルトニウム239こそが原子力発電に適した核燃料となるのだ。

つまり、高速増殖炉は炉心にある核物質を核分裂によって消費しつつ、発生する中性子を利用して新たな燃料を作り続けることができるのだ。
しかも、発生するプルトニウム239の量は、消費される核燃料よりも多くなる。高速増殖炉が「増殖」と言われる所以は、まさにこの燃料の「増量」にあるのだ。

実は、この高速中性子の照射を使うことで「減量」もできる。

原発の使用済み核燃料の中に含まれる高レベル放射性廃棄物には半減期が数万年単位の「高寿命核種」がある。これに対して、高速中性子の燃料照射を行うと、ウラン238がプルトニウム239になったのと同じ反応が起こり、高寿命核種を短寿命核種や非放射性核種に分離・変換することが可能だ。

「増量」に使うのか、「減量」に使うのかは、その国の置かれた状況次第ということになるだろう。

ふ~。
ここまで、小難しい科学の話で、なんだか訳が分からないが、要するにそういうことだw

ただ、ここに一つ技術的な課題がある。ウラン238に中性子をぶつけるためには、中性子を減速せずにそのまま使わなければならない。そのため、通常の原子炉にあるような制御棒では中性子を吸収してしまうので不適格だ。よって、高速増殖炉は冷却材として、中性子を減速・吸収しにくいナトリウムを使用している。

ナトリウムは外気に触れただけで発火するため、常温では極めて取り扱いの難しい物質である。
日本が開発した高速増殖炉「もんじゅ」は、ロシアに先じて1994年には臨界を迎えたが、翌年にナトリウム漏出火災事故を起こしそれ以来運転が止まってしまった。そして、このたび政府はもんじゅを廃炉にするという。本当にそれでいいのだろうか?

 世界各国は長年の原子力発電で生じた使用済み核燃料の再処理に困っている。特に、その過程で大量に生成されたプルトニウムをどうするのかというのが喫緊の課題だ。

 2000年に米露の核兵器削減交渉が合意したことにより、ロシアには34トンのプルトニウムを余剰が生じた。これを処分するためには、廃棄物として捨てるか、ウランと混合して混合酸化物(MOX)燃料にして原子炉で燃やすか2つに1つしかない。

ロシアはプルトニウムを「資源」だと認識している。そのため、後者を選択したのだ。しかし、ロシアは実はこの時点でMOX燃料を作る技術がなかったが・・・ 

《核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が99年5月から米国の要請を受けてロシアの研究所と共同研究を始めた。製造したMOXを原型炉「BN600」で使う試験を繰り返し、年1トン以上のプルトニウムを消費する計画にメドがたった。今回、その成果が生かされた形で、「BN800」には、2種類のMOXと高濃縮ウランが燃料に使われているという》(毎日新聞 2015年12月18日)

なんと、その技術を教えたのは日本なのだ。日本では高速増殖炉は廃炉される予定だが、一部で日本の技術を利用したロシアの高速増殖炉は商業運転まであと一歩となった。

日本はもんじゅの廃炉だけでなく、六ケ所村の核燃料リサイクル事業も安全審査の遅延により未だに稼働できない状態が続いている。

こうしている間に、ロシアに続き、支那やインドまでもが高速増殖炉の開発に勤しんでいるのが現状だ。原子力に頼らず、国のエネルギーが賄えるならそれはそれで素晴らしい。しかし、現実はどうだろう?

 中東情勢は混迷の度合いを深めている。そして、南シナ海、東シナ海において支那海軍が日本のシーレーンを脅かしている。もう少し広い視点でエネルギー問題について考えてみれば、違った結論も見えてきそうな気もする。しかし、これが政府の決断であるなら仕方あるまい。日本は大きなチャンスを棒に振ったかもしれない。


青森県六ケ所村再処理工場日本原燃日本原燃

※六ケ所村の再生工場については、

産経ニュース日本原燃社長、もんじゅ廃炉でも「核燃事業に支障ない」 青森
使用済み核燃料再処理工場とプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の早期竣工を目指す方針を強調し、「核燃料サイクルの確立に全力を尽くす。もんじゅとは関係なく事業を進められる」

※更に、09月29日 21時のニュースで進捗があった。

読売新聞規制委、ウラン濃縮工場の安全審査ほぼ終了(読売新聞)
日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ヶ所村)について、新規制基準に基づく原子力規制委員会安全の審査をほぼ、早ければ年内にも「合格」となる可能性が高まった。

兎も角、
何度も言っているが、2位ぢゃ悔しいな。でも、無理かな・・・
(つづく)


No.338
Posted at 2016/09/30 00:22:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | 原発 | ニュース

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「本人も某大手のエリート社員だけど、相続でより裕福になったらハイラックスサーフがベンツに。金持ちはみんなベンツに乗るんだなぁ・・・」
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