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年末恒例の外務省の外交文書公開
今回は、天安門事件後のくだりが含まれる１９８７～８９年のモノだ。

昭和４７年９月、田中角栄が訪中し日中国交正常化が朝貢外交の始まりで、それからずっと中国共産党独裁体制を支援し続けた。

天安門事件は転換点であったが、取り返しのつかない失策をおこなった後世に刻まれる歴史的大失敗の政策といえよう。
情けないし、怒りに震える。

このときの首相は、宇野宗佑だった。

のちに自分も「女性問題」で追い込まれた鳥越俊太郎編集長の「サンデー毎日」に「女性問題」を掲載され、わずか６９日で辞任することとなった。
※写真は２０１７年の都知事選落選当時。

この天安門事件により、中国は欧米諸国の経済制裁により孤立化していたが、我が国はあろうことか「長期的、大局的観点から得策でない」として、制裁に反対した。意図不明だ。

宇野自身も

と発言している。
私生活もダメ、政治的な能力も無く、一国の総理に担ぎ上げる器ではなかったわけだ。

以降、敗北の平成時代が続き、古き良き我が国のあらゆる風景が一変することとなった。

１２月２４日

▼２面 外交文書
日本政府、天安門当日に共同制裁「反対」　宇野首相「中国孤立は不適当」
「今こそ天安門の教訓を」　中西輝政京都大名誉教授

日本突出で中国擁護　天安門直後のサミット宣言めぐり攻防　

▼５面
自民は対中融和を評価　天安門事件　「極楽とんぼ」批判も
最高実力者、天安門事件後に「愛国教育足りず」　人権より国の安定重視

英首相「香港の住民どうなる」　３１年後、天安門の懸念現実に
ＡＰＥＣ創設、外務省「共栄圏構想」と批判　通産省と対立

当時は日中友好が幅を利かせ、中共の危険性に警笛を鳴らす言説は皆無だったのかもしれないが、天安門の大虐殺が起こってもなお、世界の対中制裁に逆行し、その後の中共の人権弾圧に手を貸すことになったわけだ。

１２月２５日(２４日発行）

有本香の以読制毒
屈辱の外交文書　中国共産党政権の強大化許した“媚中外交”　天安門事件に宇野・海部氏“弱腰”、「失敗」として国民的記憶に刻め

なるほど。
海部俊樹は天皇陛下訪中のいきさつも隠蔽していたのか。
彼も、円借款の再開で制裁を真っ先に解除し、中共を助けていた。
＞＞さらば、「敗北」の時代よ

１２月２５日

主張

「天安門」外交文書　脅威育てた失策の反省を

このように、我が国はずっと間違った外交をしてきたが、安倍政権でようやく軌道修正された。しかし、再び間違った方向へ向かおうとしている。

中共には、武漢肺炎を引き起こす中国ウイルスを世界中に蔓延させた責任を取らせる必要があり、厳しい制裁が必要だ。
にもかかわらず、習近平の国賓来日が白紙撤回に言及しないのであれば、天安門事件の大虐殺後の大失策と同じ轍を踏むことになるのだ。

たらればで語っても仕方がないが、中川昭一さんの死が悔やまれる。
生きていれば、首相になり、我が国は成熟した国家としての礎が築かれていたはずだ。

酩酊会見しか覚えていない人が大半だろうけどね。