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まんぞくのブログ一覧

2022年09月23日 イイね!

Petri FTEEの素人修理(中編)泥沼

Petri FTEEの素人修理(中編)泥沼こんにちは。前回の続きです。再組立てに王手がかかっていてあと半田付け二か所というところで余計なことをして泥沼に入っています。ようやくリカバリーの目途が立ってきたので中間報告です。



配線を外部に引き出し、単三乾電池で露出計をテストしてみると、光に対して割と正確に動くことが判りました。
この時点で自動露出機構を分解する必要がなくなり半田付け2か所で復旧する目途がたちました。

ところが

あとから考えて反省しきりの部分なんですが



一番最初にこれをやった時に各部に無理な力がかかり、周辺の部品に歪みや亀裂が生じていたのです。
これを修正したいと慎重に整復を試みたのですがこれがまずかった。



ペトリwikiから引用。

電池ボックスを固定する64番の部品をフレームに固定する二本のネジ63と65が腐食していてもちろん緩まず、修正で力をかけたときに折れてしまいました。クルマのレストアなんかでもよくある最悪の奴ですな。ボルトの先はフレームの方に残ってますからドリルで揉んでタップを、、、、って精密機械の工具なんて持っていないし。

( ノД`)シクシク…

落ち着いて考えよう、、、、

一時は電池ボックスを外部に新設しゼロ戦の増槽(予備燃料タンク)風に作ってみようか?とかいっそ全体をスチームパンク風に改造してやろうか?とか思ったりしたのですが。

素人細工では精度が出ないので一回り小さな電池を使う(LR44→LR43)ようにしてジャンク箱にあるものを流用して再建し、最終固定はエポキシ樹脂接着剤で固定をおこなう。

という戦略にしました。



ついでにこの部分が割れていたフレームも補修。



1ミリのアルミ板を切り出して



ここを埋める。電池ボックスの接着を行うために接着面を増やして強度を保つ作戦です。



まぁ、こんな感じなら大丈夫かな



電極は精密ナットを使い、絶縁の半透明の部品はなんとフイルムケースの底から切り出しました。微妙なくぼみとしなりが欲しかったので。



テスト電池ではサイズ、導通とも大丈夫。これを半田付けして、全体をエポキシ樹脂で固定します。

まぁ、元来の不器用さとサイズの小ささからお見苦しい出来になっていますが、今日はここまで。


Posted at 2022/09/23 12:30:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2022年09月11日 イイね!

スチームパンク

スチームパンク自分のプロフィールの中にこのような一文がある。
「機械ものは好きだが電子機器には滅法弱い」
そんなこともあって旧車やら最近は銀塩写真機を分解して遊んでいるのだが。

先日も初期のAE一眼レフカメラを修理していて21世紀の感覚からいうと「この仕組みは電気やコンピュータを使えば簡単なのに、随分遠回りしてカムとロッドと歯車で制御している、、、、、」と感じることがあった。もちろん作られた当時そういうものがなかった事は知識として知ってはいる。キヤノンAE-1以前の製品である。

それで、この感覚やある種の感動を上手く表現できる言葉はないものか?と探していくと「スチームパンク」というのがしっくり來るような気がします。


説明すると面倒くさいので「サイバーパンク」「スチームパンク」などという言葉で検索してください。多分回りくどくて解りにくいと思うけど。
動画ではこれですかね?
要するに19世紀の蒸気機関全盛の世の中から内燃機関や電気が発達せずに蒸気機関のみ異常に進化したパラレルワールド、、、、的なイメージなんでしょう。




上はキヤノンAE-1、下はペトリFTEEの「軍艦部を開けたところの写真」なんですが、AE-1がCPUを導入して大成功したカメラ、FTEEは古色蒼然とした機械式であります。上が現代に続く世界観、下が電子機器が発達しなかったパラレルワールド、、、、そんな感じに思えてきます。

還暦オヤジにはよくわからん話なんですが、いくつかのジブリの作品やら大友克洋の「スチームボーイ」なんかが描いた世界なんでしょうな。それなりに流行って定着しているのだそうだ。

ファッションでいうとこういうやつね。19世紀のイギリス風服装に真鍮製の歯車とかゴーグルをあしらったような奴。



アイテムとしては



とか



とか、手軽に買えるみたいです。

まぁ、若い奴のやっている事は判らねぇ、、、とか言いながら自分はピアノも弾くので、ある意味では「大きな電気仕掛けでない精密機械の操縦担当者」と言えないこともないです。

還暦過ぎてのファッションですからゴリゴリのは無理としても、こういうものを今後の人生に取り入れていってもおもしろいかもしれない。



まずはこのあたりから始めて



時にはこのぐらいまで頑張りたいな。



日本のスチームパンクって明治大正時代の設定なので、和服を着たジジイというのもいいかもしれないな。






さて、ちょっと考えたのですが、越前SRさんが最近はまっている「発動機運転会」なんですが、これってスチームパンク(正確にはディーゼルパンクかも)の世界のような気がします(笑)。参加者の爺さん方にも(ゆるく)ドレスコードを指定してスチームパンクファッションとコラボしたら面白いのではないか?と思ったりします。どうでしょうか?


おまけ


2年間アルコール消毒を繰り返したからか、メッキが無くなった普段使いの腕時計。スチームパンクだ(違)

Posted at 2022/09/11 21:55:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々雑感 | 日記
2022年09月10日 イイね!

Petri FTEEの素人修理(前編)

Petri FTEEの素人修理(前編)ペトリカメラという40年前に倒産した日本の老舗メーカーの製品に愛着を感じています。どちらかというと「安かろう悪かろう」の評価のもと長年不燃ごみ扱いになっていた中古品ですが、最近わずかに事態が好転しつつあります(個人の感想です)。
現在ペトリV6、FT黒、FTE黒の3台の実働品を持っています。いずれもヤフオクで買ったジャンクを自分で修理したものです。半年前に4台目としてFTEEというカメラを落札、修理を試みましたが「シャッター膜劣化で多数の穴あり」にて敗北宣言をしてしまいました。今回はリターンマッチを兼ねてジャンク品に410円入札、390円で落札するというアクシデント(笑)の結果、我が家に新入りがやってきました。

〇ペトリFTEEの説明


名前がややこしいですが、ペトリFTというのは絞り込み測光TTL機で今回のシリーズとは根本的に異なる設計です。で、このシリーズはペトリV6系の発展モデルで、そもそもペトリV6EEと命名される予定だったカメラです。Electric Eyeの名が示すようにFTEEは今でいう「シャッタースピード優先AEカメラ」であり露出は全自動です。世界初ではないもののごくごく初期のAE一眼レフであります。それのマイナーチェンジ版がペトリFTEで、中身は殆ど変わっていないそうです。

参考) 最も早く実用化されたのがシャッター速度優先AEである。これは、機械式のシャッターの速度を露出計に連動させて変更することはほとんど不可能だったからである。この時代に自動露出のことをEEと呼んでいたのは、当時の自動露出カメラが人間の目で虹彩に当たる絞りを制御して適正露出を得ることから、「電気仕掛けの目=ElectricEye」と呼んだからであった。 (Wikipediaより)


ついでに言うとPTTRIのロゴが中抜きのものが古いもので後に塗りつぶしのPETRIのロゴになります。旧ロゴの黒ボディFTEEというのを今まで見たことがなく、あればぜひ購入したいと考えています。



さて、最初の関門はこれですね。ふつうはこういう電池室が液漏れで死んでる奴は手を出さないのがセオリーでしょうけど。写真ではシャッター膜が健全そうでしたし、いくつも問題点があるものの過去に修理出来た症状であったので小銭を入力したというわけ。



CRC5-56を吹いて一晩放置、びくともしないので実力行使。電池蓋は前のを流用すればよろしい。それにしても硬い!!



この蓋を取らないと軍艦部のカバーが外せないので。

動作テストの結果、スローシャッターが全滅、開きっぱなしになります。右のアイレット(ストラップ取り付け金具)欠品。フイルムカウンタ固着。テスト通電でもメーター全く動かず、といった状態です。



まずは底蓋をあけて、例のカムシャフトの軸にCRCを塗布(刷毛と綿棒で掃除)劣化グリスを除去、注油をします。でも全然治らない。



ドライヤーでボディを45℃くらいに炙ってみる。突如スローシャッターが作動するようになりました。頑張れば治るぞこれは。



上蓋を外してレバーやダイヤルを取り付ける。外から見て原理や動作を観察する。
シャッターダイアル付近のギアや軸を掃除、注油すると常温でもスローシャッターが切れるようになりました。(この感激を一度経験すると沼に堕ちていくのです。)



自動露出を行うシステムについては、現代の感覚では電気制御だと思っていたのですが、シャッタースピードやフイルムISO感度の計算や制御は完全に機械式でありました。

シャッターダイアルの下にはカムがあり、ファインダーをまたぐ黒いロッドの平行運動に変換され、ボディー左側の灰色の円筒形パーツの方に向かいます。これがメーターユニットです。赤黒二本のリード線が入っていく先にメーターがあります。そのメーターを台座ごと回転させて針の起点を決めているのです。



さらにシャッターボタン半押しでこの針が機械的に固定され、さらに押し込む指のトルクで固定された絞りの値までレンズの絞り羽が絞られる、、、そういう仕組みだそうです。つまり電池と受光素子の回路以外はすべて機械制御。
この動きはまさに「スチームパンクの世界」であります。

実は前のFTEEはこのあたりの動作が非常に快調であり、総入れ替えを模索して安易に二台目を買ったのですが、、、、。正直言って技術的にはかなり難しそう。ここから進むか戻るかは思案の瞬間であります。




一方フイルムカウンターの不調は明るい時にゆっくりと原理を観察。ちいさなバネが二個外れていることに気が付きました。(バネをひっかける場所には何らかの切り欠きが存在するので、そこにバネが引っ掛かっていないのはオカシイ!と考えた結果。探して元に戻して軸に注油すると快調に動くようになりました。



これで露出計なしカメラとして一旦修復してフイルムを入れて試写。という段取りもアリなのしれません(前FTEEでは撮ってからシャッター膜の穴だらけに気付いた)が、蓋を閉める前にもう一度確認。

あれ、断線発見。

(続く)

Posted at 2022/09/10 14:41:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2022年09月03日 イイね!

一時間ちょっとの時間つぶし

一時間ちょっとの時間つぶしBSで六角精児さんがローカル鉄道に乗りながら酒を飲む、、、的な番組があります。真似してローカル線一人旅の計画を練ってみようかな?などと妄想が膨らみます。で、予行練習というわけではないのですが、柘植駅前に車を停めて柘植-加太間往復、計1時間の旅やってみようかな?というアホな企画を。
 今日はお昼まで甲賀市内で仕事でしたからとりあえず12時42分の関西線のディーゼルカーに乗るべく車を東に走らせました。




駅近くの一日300円駐車場に車を停めて柘植駅に。さびれた無人駅ではあるがかつては峠越えのD51で賑わった大きな駅です。かつてはkioskやら駅蕎麦とかもあったでしょうね。雰囲気が好き。
そうそう!旅気分を出すため途中コンビニでノンアルコールビールを買いました。クロスシートなら飲み鉄を気取れるかな?( ´艸`)



ところがそんな甘い訳はない。小さな一両のディーゼルカーはロングシートで満席。おまけに前後端の窓には鉄分の多い人ががっちりとガード。どうにも旅という感じではないな。路線バス。それでも運転席の後ろに立って前面展望をば。



このあたりが中在家信号所の跡みたいですね。
ところが急に天候が悪くなってきた。



加太駅では土砂降り。屋根なし跨線橋を渡って駅舎に着いた時には全身ずぶぬれになりました。Σ( ̄□ ̄|||)



加太サロンで寛ぐ。まもなく雨はあがりました。片道たった11分200円の旅。







この時の写真と見比べてくださいな。今回のはスマホ。



屋根のない跨線橋。



なんかコスプレしてポートレートを撮っている人も雨宿り。

雨なのでやることもなく、約半時間で来た反対方向の列車で帰る。帰りも満席、前面には撮り鉄。



このあたりが加太の大カーブかな?



トンネル。



柘植駅に戻ればまた青空になっていました。加太越え、半世紀前は大変な難所であったことがうかがえました。




駅前の喫茶店で涼む。ローライで撮ったのは4枚だけ。



露出計も快調なり。昨年の北海道では露出計不動でしたからちょっと嬉しい。

旅情という点では完全に失敗でした。ノンアルビールは飲んでいる暇もなし。雨でずぶぬれになったけど、たった一時間で半日遊んだ気分に成れたから、まぁ成功かな?ブログも書けたし。
Posted at 2022/09/03 19:11:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記

プロフィール

「なんのこっちゃわからない方に解説。17世紀の欧州の古文書にある想像図。琵琶湖の近くにある山なんだそうな。県民の1人として興味を持ち、長命寺ではなかろうか?と結論付けました。」
何シテル?   04/29 18:02
まんぞくです。 名前の由来は「ねこあつめ」の食いしん坊ネコキャラです。 免許を取って40年以上。旧車歴もそのくらいです。 クルマ好き少年のなれの果て。...
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