まんぞくのブログ一覧

意を決してF5にフイルムを入れたものの酷暑のなかで重くて黒いカメラを扱うのもしんどいので、最後の12枚はスローの直らないPetri FTE　B＆Mで使うことにしました。ただ、フイルムを移す際も滑らかで静かなF5から「ベロだしでフイルムを取りだす」のは大変でした。



危なかったです！（笑）フイルムはFujicolor 100です。



F5の特徴として正確無比な自動露出が挙げられます。カンカン照りの昼下がりを撮ってこの青空と雲の色がちゃんと出てくるとは思わなかった。Nikon F5+AF　Nikkor 28-50ｍｍｆ3.3-4.5D（1996頃？）



絞り優先AEで絞り開放にしてリングにピントを合わせてみた。



これは屋内でPlanar T*50㎜ｆ1.4ZFを使用。



Petriのマルチコートレンズ。これマルチコートは2面だけらしいです。
Petri MC 55ｍｍｆ1.7（1974）自動露出もまずまず。発色も60年代のものよりはやや強め。ただシャープな印象はあまりないです。



ガレージの掛け時計　100年物です。

NikonF5、今後どうするかなぁ、、、、、。

前回の日記は「偽貫禄とは？」というタイトルでしたが結局最後は本貫禄の話になってしまいました。それでもその後、ちょっと真似事をしてみようか？などと良からぬ考えがムクムクと芽生えたのであります。
　うちにはリボン切れで先日引退したペトリFTE（黒）がありますので、実験のつもりで遊んでみました。用意したのは自動車用タッチアップペイント。レーシングフォージ補修用の「金」とエスハチグリル補修用の「スバルの銀」です。



ミラーボックスの多面体の頂点を中心に色を入れていきます。今回の方法ではまず銀を入れて一度乾かし、その上にはみ出さないように金色を乗せる感じにしました。理由は金色だけでは下地が透けるからです。最初は綿棒や爪楊枝も使ったのですがあまり効果が上がらず、「匠の技」でサクッと筆を進めるのが成功の秘訣のような、、、。
なお、底蓋は「本貫禄」でありますので比較もできます（笑）。



本貫禄ミランダと並べてみる。



わかったこと
〇総てはどこに色を置きに行くか？で決まる。沢山の使い込んだ黒カメラを見て場所を決める。これがセンスでありアートな部分であるような。
〇ちまちまやらずにサクッと筆を進める方が結果が良い。
〇ボディの凹みやら「見てほしくない場所」から目を逸らす効果あり。
〇立体感が出て写真写りが良くなる。

〇1メートル以上離れるとまず判らない。よほどのカメラ好きが「疑って」見ないと気が付かない。
〇ただし下取り査定のような目で見るとすぐにバレる。バレた時の印象は「映画用小道具」「昭和的テーマパークにあるホーロー看板」的な感じ。

以上経験初日の印象であります。確かに面白い。ただ偽貫禄クラブの方のように高価で綺麗なニコンやライカにこれを施すのは私のメンタルではまだ無理だなぁ、、、なんて。
今後ペトリあたりに施すかもしれませんけどね。

追加の作業

旧い金属製カメラのプロ仕様とも言えるブラックカメラは、使い込む事で角の塗装が剥げてきて真鍮の金色が出てきます。勿論骨董品においては状態が良い物に高値が付くのは当然ですが、使い込んで少しくたびれた外見に憧れる層は今も昔も一定数います。自分はこのカメラで沢山写真を撮ったんだぜ！というアピールなのかもしれません。

偽貫禄クラブというFacebook のページがあります。
カメラを長年使い込んで地肌を出すでもなし、ましてやヤスリで削って意図的に地肌を出す訳ではなく、塗装所謂ウェザリングの手法で味を出す手法の愛好家のページです。クルマでいうとラットスタイルに近い物かもしれません。

ちょっとやってみたい。コレは飽きたら元に戻せるのがミソらしい。とは言うもののうちには本貫禄(偽貫禄クラブではこう呼ぶらしい)候補もありまして、ちょっとそちらを「偽」ウェザリングしてみました。



これ10年ほど前にヤフオクで安く落札したミランダです。実は買った時すでに塗装ハゲをマジックインキやクラウンの黒でタッチアップしてありました。これを剥がしてあるがままの姿に戻してみる（笑）。



結構な本貫禄ぶりであります。



名前が彫られた親父号F-1も結構本貫禄っぽいので、あまり補修せずに角をせいぜい磨き込むことにしましょう。

塗装による偽貫禄はオリンパスXA2でやってみるかな？

偽貫禄クラブFacebook

当ブログに何回か写真をアップしていた黒いペトリFTEですが、今年2月にご臨終に。。結構使いやすかったので、シルバーでも良いから一台補充しようかと良からぬ事も考えていた矢先に一台落札してしまいました。フイルム一本より安かったとだけ言っておきましょう。

ペトリFTE B & M と呼ばれて売られていたカメラですが、新製品などではなく普通のBlackボディにマルチコートのf1.7レンズが付いていると言うだけの品なのです。レンズにMCとあるのがマルチコートの印。どうせカビだらけだとは思いますが、このレンズが未経験だったのも間違いの元だったりします。


例によって苦難が待ち受けているような嫌な予感はしているのですが、レンズも含めてそこそこバラし慣れて(壊し慣れて)きましたから気楽に行きましょう。因みに外見は前のFTEより明らかに綺麗です。ダメなら皮剥ぐ事も出来ますし。（笑）シャッターボタンだって買えば千円近くしますし。


(最悪だ（＾∇＾）前のFTEを落札した時にも同じ言い訳を書いていました。やっぱりダメ人間だわorz )

ウチに来てからもう何年も経つのですが、今回初めてフイルムを入れて撮り始めました。AFレンズを付けてプログラムオートで撮ればとりあえず全部写真にはなるのでしょうが、それではこのカメラを使いこなした事にはならないので、色々変なことも試しています。何かが点滅してシャッターが切れなかったらその都度マニュアルを読んで対応。悪戦苦闘しながら少しだけ自分のモノになりつつあります。



このカメラの為に買った1番安かったレンズ。 これはなんとE千円の中古品。

今のところ思うにはDシリーズやGシリーズのレンズを付けて扱えば自由自在。すげぇ！と思う反面、カメラ自体がやたら写真を撮りたがる？みたいです(笑）。湯水のようにカットを消費するので自制心が要求されます。いまはフイルムが暴騰していますし貴重品ですからね。新品当時とは事情が異なります。
一方で旧いレンズで使う場合は、充分それにも対応しているとはいえども制約も多く、Nikon FEやCanonAL-1のほうがはるかに向いています。

あとやたらに重い割には重心位置やら形状が工夫されているのか苦にならないですね。