
久々に温泉旅館に泊まりました。
旅館というよりは民宿に近いけれど、
一丁前に無加温の源泉掛け流し温泉完備。
イイネ
前の晩に、相棒と一杯やりながら話してたんです。
地味な趣味だけど、こういうことが究極だよなぁ・・・って。
ただ、立派な桜を見てまわるだけでいいなんて・・・普通の人から見たら、ちょっとストイック過ぎる。
でもね、結局これが人生の全てなのかも知れないね。
朝一に訪れたのは、国の天然記念物に指定されている「伊佐沢の久保桜」
これも驚きの1200年という樹齢を誇る。
1200年前といったら、平安時代です。
大津波が三陸を襲った貞観地震も1200年前。
人間ひとりの時間から見たら永遠に近いような年月を、一本の桜がつないできたのか。
春色の学校庭に出てきたアマガエル。
決して珍しくない樹上性のアオガエルの一種ですが、飼育するととても面白いよ。
手から餌を取るようになるし、いつも決まった葉の上で過ごすようになる。
カメレオンのようにしょっちゅう色が変わるカエルです。
かわいい。
残された時間の中、ゆっくりと有名無名の桜を巡ってゆきます。
静かで、たおやかな時間。
僕達が、忙しい普段の日常の中で忘れてしまいそうになるのは、
静かに受け入れるやさしい気持ち。
日本人らしい謙虚な気持ちだよ。
人の手による新しい物を追い求めると、もっと新しいもの、もっと前衛的なもの、
もっと刺激的なもの、もっともっととなってしまう。
欧米的に際限なく求めてしまう。
人はすぐに慣れてしまうから・・・もっと強いのはまだか、もっと凄いのはまだか。
もっとパワーを、MC後の後期型を。
そういうことも楽しい。
人生にはカンフル剤も必要だろう。
でも、終わりの見えない競争にはいつか疲れてしまうんだ。
ただそこにあるだけの自然の営みを、美しい季節の移ろいを、肌で直接感じてみる。
可もなく不可もなく、全てを受け入れる。
それが全て。
それが旅というものなんだ。
そしてそれがきっと、人生というものなんだ。
火山の噴火も、地震の津波も、桜の花筏も、僕達が自由に操作する事は出来ない。
それは、僕達そのものが森羅万象のひとつなのだから。
不毛に求め続けることに飽きたら、
みんなも花を見に行ってご覧。
辛く苦しかったいろんな事を、
認められる自分がきっとそこに。
きっとなれるよ。
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桜を追いかけて | 旅行/地域
Posted at
2011/05/11 20:28:33