「お~い、レーサー・・何時頃来るんだ?」
「え~と・・・だ い さん、あのですね・・・待ち合わせにクネさんが来ないんです・・・」
「なんだ、アイツ寝坊したのか。」
「まぁ・・責任はヲレにがあるんですが・・・」
「???」
「ヲレが待ち合わせの電話するの忘れました。」
「!!!!!」
「いや~スイマセン。」
「・・・それはいいとして・・・ヲマエは何をしている。」
「待ち合わせ場所をグルグルしています・・・」
「待ち合わせをしていないのにか!」
タイプBとは聞いていたけれど・・・ヲレを超えたかもしれないナ・・・。
プランナーのヲレも、当日まで行き先を決めていないというあたりも中々のモンだと思うが、
連絡していない相手との待ち合わせ場所に行ってしまうなんて、聞いた事も無い。
薄々感づいていた事が・・・徐々に輪郭を帯び始める。
「クネ太郎が来るまで、必要品の買出しを済ませるか・・・」
とりあえず先にコチラに迎えに来させたレーサーとアウトドア用品店へ。
薪や木炭、あとは簡易テーブルなどを購入する予定だったのだ。
「なぁレーサー、このチタンクッカーいいなぁ・・・ヲレのステンのヤツはもう20年も使ってるから穴とか開き始めたんだよ。」
「穴とか・・・クッカーとしてはもうダメですね・・・」
「セットものの一番デカイボウルが微妙に漏ってるんだよ・・・チタンものも当時からあったけど・・・高くて憧れるだけだったなぁ。」
「もう買ったらいいんじゃないですかね。」
「でも7千円以上するよ、未だに結構高ぇな・・・。」
「だ い さん、コッチの底が深いヤツの方が良くないですか、8千円しますけど。」
「3千円代のクッカーセットから8千円のチタンクッカーか・・・」
「もう買いじゃないですかね。」
「いや~・・・GCからGDB飛び越してGRB買っちゃうような気分だよ。」
「そんなカンジですね。」
「ヲレがGRB買うかね。」
「GCすら捨てられないですもんね・・・。」
「穴が開いた鍋だけ充当しよう。」
GCは修理して使うことになったw
ひとつ何かに興味を持つたびに、
あーじゃないこーじゃないと下らないウンチクと経験談を持ち出して、結局買わないというパターンを繰り返しているうちに・・・
「あ・・・だ い さん、クネさん着いちゃいますね・・・。」
「こっから更に駅で待たせたらちょっとヤバいな。」
何も買ってないうちにとりあえず駅まで迎えに行く事に・・・。
重症系のB型がふたりで動くというのは、非常に時間的な効率が悪い。
B型人間というのは、その時の気分や雰囲気を最重視する傾向があり、時間で区切られると充分な考慮ができないという致命的な性癖がある。
そういった時間的に不利な部分を、
突出した能力で取り返したいという思いがB型にはある。
そんなB型ばかりが集まると、歯止めが利かなくなってロクな事にはならないのだ。
B型が多いという事は忌々しきことだと言わなくてはならない。
ぼんやりとした輪郭がどんどん明確化し始めた。
ようやくクネを回収したレガシィは、一行を乗せて中央道は長野方面へ。
「だ い さん~、長野のどのあたりなんですか。」
「ん~、そうだな・・・朝3時までかかって幾つかキャンプ場はリサーチしてきたんだけど・・・」
「電話とかしなくていいんですか?」
「うん・・・もうちょっと近くなってからいいんじゃない?」
「今すればいいだろ。」
「大丈夫だよ・・・繁忙期じゃないし・・・」
「何でしないんスか。」
「今は気分がのらないというか・・・面倒・・あとでかけるって。」
クネは、これだからB型は・・・というような顔で窓の外に視線を移している。
「何でしないんスか。」
「どのクチが言ってんだ・・・ヲマエが言うな。」
クネは何も言わなかった。
色々言ってたものの、言われて少し心配になったヲレは、
速やかに一番候補のキャンプ場に電話をして、利用可能かどうかの確認を取った。
「じゃあ、昼過ぎ頃には着くんで宜しくお願いします~、ピッ。」
「いま昼前で、昼過ぎに着くわけないだろ。」
間髪いれずにクネが突っ込む。
「まぁ・・・夕方も昼過ぎっちゃあ昼過ぎだろ。」
「適当だなぁ・・・」
「レーサーが5速8千回転で踏めばきっと着く!ヲマエ次第だよ。」
「5速8千て・・・260キロ位ですよ。」
「401のCPUに戻せばイケるだろ。」
「別で切ってあるんでリミッターは利かないですけど・・・。」
「そもそもこの渋滞じゃ、どうにもならないね。」
渋滞と混雑を、鬼の高速スラロームで何とか切り抜け、長野県内へ。
5速8千回転はまぁ、冗談としても・・・常に4、5千前後を推移させながら、視界に入るスパンいっぱいいっぱい位で大きく前走車を交わして行く・・・一番左側の車線も辞さない構えだ。
「おいレーサー、覆面とかだけはよく見ておけよ。」
「今日、秋のキャンペーンの白バイの出陣式があったみたいですね。」
「左側追い越しで結構取られるから気をつけろ。」
「年に数回追っかけっこになりますけど、200キロ超えると途中で大体諦めてくれますね。」
「ヲレのGCじゃリミッター付いてるから無理だ。。。。」
もう少しマトモな意見交換というものはないのだろうか・・・
このメンツの誰が運転しても似たり寄ったりだろうから、アレですけど。
でも、ココまでヲレは酷くない!
と、ヲレもクネも思った。(と思う。)
でも10年くらい前のヲレはこんなカンジだった気がするな・・・
他で損した時間をここぞとばかりに取り返すように、
スピードで時間を買う。
自分の大切な一秒を静かに過ごすために、
アクセルは床まで踏みつけられ、タイヤとブレーキは高温と煙に変換されてゆく。
誰にも理解される事の無いおろかな選択肢。
さっきからボンヤリと見え始めていた何かが、ハッキリとした輪郭を持って像を結び始めた。
この懐かしいような心地よい感覚を、はじめてヲレは他人の中に感じた瞬間だった。
これらはコレまで能動のみのものであって、
受動したことはなかった。
「全開」か「全閉」
まるで自分の人生のようではないか。
社会との尋常ならざる軋轢の上に成り立つおろかな世界観。
それを、この男は体現しているのだということは判った。
いたのか・・・自分以外で。

後編に続く。
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Posted at
2011/09/22 01:15:32