
80のピストンで再々オーバーホールを実施し、取り敢えず走るようになったヲレのKSR1.5
部品も無くなりだして絶滅の一途を辿っている2ストバイクを、壊してはせっせと直しているなんていうのは若干反社会的な酔狂な行為です。
3年前に湯河原から8万円で引き上げてきて、もう10万以上突っ込んでしまいましたかね。。
ほぼほぼ全部やり直しだったから仕方がないですが、かなり遊んでもらいました。
大体、50ベースでやってますからね・・・
最初から80買って来いよってハナシなんですが、80は高いんだこれが。
まともに走るヤツは20万以上しますしね、
不動車で最低10万とか、エンジンだけでも5万とか、そもそもエンジンタマ数少なくて苦労しそう・・・
まぁ、たまたまボディが奇跡的に綺麗な個体だけどエンジンが怪しいって理由で安く出てたので、50だけどこれは買っておこうという事で引き揚げてきたのがコイツとの出会いな訳だ。
何はともあれ、漸く走るようになったので、
キャブセッティングもそうですが、メーターも社外品に交換します。
KSRにはタコメーターが無い。
スピードメーターとオドメーター、あとは基本的なインジケーターランプのみというシンプルな丸形のアナログメーターは好きですが・・・
なにせ50のメーターなので、60キロから先が無い。
超速原付であるKSRがちょっと本気を出したら、もう1/4周くらいは平気で回ってしまうのだ。
要するに、スピードも回転数も判らずに走っているのである。
音と感覚だけで、気持ちのいいところを探りながら走っている感じだ。
どうも目安が無いから目一杯で行ってしまっている気がするんだな。
だから、回転数を数字で見て、スピードを数字で見て、ビビっちまえば抑えるようになるでしょ。
回し過ぎて壊すことも減るだろうし、
もうこの一年で、
白馬に乗った王子様に二度もナンパをされているので、このまま断り続けるのは難しい感じだし。。。
王子様と言ってもゴリラみたいな顔してたけどね!

そこで前々からつけようと思っていた台湾製の社外メーターエースウェル。
いよいよ取り付けです。
2802という一番シンプルなタイプだが、
大きな表示のデジタルスピードメーターに、バーグラフのタコメーター。
オドは勿論、トリップも1と2が設定できる。
これで燃料計の無いKSRも給油間隔の管理ができるぜ。
水没OKの完全防水と、最大100Gの衝撃テストにも合格。
平均速度やピークホールド、回転数のワーニングの設定なども出来て、27年前のバイクが最新のリッターバイクのようになるなw
丸形シングルというのもKSRに合っていてとてもいい。
これが1万ちょいで買えるとはな・・・
ただ、取付がちょっと面倒くさそうだな。
サービスマニュアルも無いので、ネットで下調べをしたところ、
油量警告灯だけが、プラスで欲しい信号なのにマイナススイッチであるという所。
半波整流の辛い所である。
まぁ、そこもそれなりの準備はしたつもりなので大丈夫でしょう。
接続線は、9種類
車速(ワイヤー変換アダプター)
回転数(IGコイル)
ニュートラルランプ(イグニッションスイッチ・-入力)
ハイビーム(ヘッドランプスイッチ)
ウインカー(左右別々取得)
油量警告(ハーネスの途中・-入力)
常時電源
IGオン電源
アース
拾ったハーネス情報も80用ばかりでしたが、殆ど同じでしたね。
ハイビーム信号線だけが、スイッチ周りから取るとなぜか光っ放しになるので、バルブの裏から取りました。

純正メーターは撤去してしまうので、メーター側のハーネスを潔くぶった切って加工します。

あとは、それ程迷うことなく面倒なだけの結線作業を続けていきます。
問題なのはマイナススイッチのオイル警告灯で、
みんなどんな方法で解決してるのかと思ったら、こんな物が売ってました。
エーモンの1557
成る程ね、アース入力でプラスを引っ張るリレーみたいなやつか。
こんなものが数百円で売ってるなら、作るのも馬鹿らしくなるね・・・採用です。

メーターワイヤーの先端に接続するセンサーユニットを接続すればスピードメーターが動きます。

配線間違いがないか、仮で点灯チェック。
おっ、点いたなと思ったらニュートラルでオイルの警告灯が消えない・・・
単純に配線を間違えていました・・・(^-^;
取得配線をやり直して、無事正常作動。
オイルタンクを傾けると点灯するので、センサーもちゃんと働いている模様。
あとはそれ程厄介な所もなく、配線終了。
とは言っても、チマチマした配線作業は苦手なので間違い探しも含めて3時間くらい掛かってしまったな・・・。
タンクが外れてるついでにメインジェットを100番から90番に落とし、試運転してみます。
まずメーターの設定。
タイヤの外周を測ってワイヤー一回転の距離を入力。
これでスピードメーターの正確な値が出ます。
あとはタコメーターの設定。
(1.0とか2.0とか入力する)
エンジン1回転につき1点火は設定値が「1.0」とあったので、2ストはこれだろうと思ったのですが、アイドリングが4000回転とかになってしまった。
多分倍になっている。
どうも、概念的に1回転と言うのが、1点火に対する全行程の事を差しているらしく、4スト単気筒で「1.0」 2ストなら単純にその半分ということになるようで、「0.5」という設定値になるようでした。
説明が判りにくいよ・・・
まぁ、台湾製だから仕方がないか。

うむ、カッコいいではないか。
まず90番のMJは正解。
下がぐずつくものの一定以上回すと際限なくふけあがる感じ。
まだ若干濃いのかも知れないけれど、スローかニードルの処理だけで行けそうな感じ。
多分マジで速いぞこのエンジンは・・・慣らしをもう少ししたいのでまだハーフスロットルでしか走りませんが、前のスプロケを2丁も増やしてるのに、登りでグイグイ加速するトルク。
ヤバイ雰囲気がプンプンするぜ。
もう少し走ったら、細かく詰めよう。
スピードメーターもタコメーターも正常作動。
ううむ、まるで新しく生まれ変わったようではないか。
完調になったらちょっとツーリングにでも行きたい気分。
オートバイは幾つになっても楽しいですね。
やっと落ち着いた感。