
何か違うなと気付くw
こんにちは。
KSR1.5ですが、またまたエンジンブローです。
お盆前くらいかな?ボアアップ後快調に走っていたと思われたんですが、暖機もそこそこに登りで全開スロットルくれたらバスー!と抜けました。
もう面倒になってきたな・・・。

チャンバーを外して中を覗き込むと、ピストントップがヤバそうです・・・。
ポルナレフの頭みたいになってますね。
うわうわ、こんななる?

酷い事になってんな・・・見慣れたけどw
さて~どうしたもんかな・・・。
またピストン買ってきて組み直しても、またすぐ壊れるのは目に見えてるな。
現状の構成が悪いという事だもの。
ちょっと整理していくと・・・
燃料は被る一歩手前くらいの濃い目のセットアップですし、点火時期は特に弄ってない。
まぁ、CDIを変えてるから若干早めてると思うけど、ハイオクを入れるほどではないんだ。
吸排気はノーマルですし、スパークプラグもノーマル番手。
もう、
問題がありそうなのは圧縮比くらいしかないんだな。
オートボーイのキットをそのまま組むよりは遥かにローコンプな筈なんだけど、計算上1:9.0以上にはなってる訳で、ちょっと気になってはいた。
50のノーマルが1:7.0、80のノーマルが1:7.9
やはりナーバスなKSRにはハイコンプ過ぎたのかも知れない。
つまり、出来ることがあるとすれば、燃焼室をもっとザクザク加工するか、ベースガスケットを更に増やして燃焼室容積を増やさないといけない。

シリンダーには縦に深い傷が入ってしまったので、金属パテ「コンクエスト」で補修。
イケるのかどうかは知らないw

ピストンとピストンリング、ベースガスケットを少し多めに注文し、ヘッドガスケットも重ねよう。
これで組んで、コンプレッション計測。
約6キロ。
下がり過ぎたか?
前回の組み立て直後で約8キロ位だったので、2キロも下がってしまった。
標準がいくつか判らないので何とも言えないが、普通は7キロ前後ではないかなという気がする。
低すぎて壊れるという事は無さそうなので、一回これで行ってみよう。
ただ、ちょっと気になったのは、キックでどこかがカタカタ言ってる感じ。
こんな音したっけ?
エンジンは無事掛かったが、どうもカチカチ音がするな・・・どっかベアリングが逝かれてたのかな。
その前に、5000rpm以上が全く吹けない。
低圧縮にしたから、ジェットが濃くなったか・・・これじゃ全然走れない!
急いでMJを#90→#77.5へ変更。
上まですっかり吹け上がるようになりました。
そして、翌日通勤に使うと、やはり走行中のカチカチ音がヤバイ。
これ会社まで持つかな・・・と思いながら、あとちょっとの所での登りでスロットルを多めに開けると、
がほー!
とか言って終了しました。
今度は「がほー」か・・・
「クソが!」そう言いながら、10分ほど会社まで単車を押しました。
軽トラで通勤してる会社のひとに家まで単車を送ってもらい、再びシリンダーを外します。
新品ピストンが一発でお釈迦に・・・
しかも酷いよ、スカートがクランクシャフトに衝突しています。
クランクのビッグエンドのベアリングがあり得ない程ガタガタになってました・・・。
ビッグエンドが終わってる時点でピストンだけ買っても無駄だったな。
突貫でピストンだけ替えたから、ちゃんと確認しなかったわ・・・
因みに気になっていたコンクエストのシリンダー内壁補修は全く問題なく、そのまま残ってましたw
(イケるんだw)
アホらしい一万円ほどの出費に萎えます。
もうKSRのエンジンバラすの飽きて来たし、なんだかもういいやという気分。
・・・を通り越して、一周回ってなんだか楽しくなってきたので。
「わははは」と言いながら、もう一基エンジン購入。
80㏄のエンジン到着ですw
ただの80cc化が決定しましたw
早速ヘッドばらして使えるエンジンか確認します。

水路は汚いが、シリンダーとピストンは比較的きれい。
抱き付いた形跡もありません。
これはイケるな。

ボアアップなどもされていませんので、新品ピストンで組み直すことも出来そうです。

ブローしたエンジンと並べて比較しています。
シリンダーのボアが広がってる事を除けば見た目は全く一緒。
実際トランスミッションは一緒なので、クランクシャフトとコンロッド、ピストンシリンダーに、ヘッド。
あとは、オイルポンプと、ジェネレーターのフライホイールが違う位です。
クラッチも違うかな?
見た目にはちょっと判りません。

兎に角、
重要なのはこのヘッドだという事が判りました。
全然掘りが違うな・・・ベースガスケットやヘッドガスケットを一枚増やしたとかでは追いつかない程容積がデカかったです。
ヘッドだけでも最初に準備しておけば、全く壊れなかったんだろうなぁ・・・

細かいオイルシールなどを交換し、取り敢えずヘッドを戻してエンジンを積み換えてみます。
いざ試走~と思っていたんですが、クラッチワイヤーが臨終寸前。

部品を注文になったので、一緒にピストンリングやらコンロッド小端ベアリング、ベースガスケットなども頼みます。
終わったエンジンも再生しておきたいので、クランクベアリングと大端のベアリングなども頼んじゃいました。
取り敢えず積み換えたということもあって、エンジンを掛けようとしたんですが、最初だけ初爆があったものの、すぐにエンスト。
あとはカシャカシャ言うばっかりで掛かりません。
おかしいな・・・ハズレエンジンだったか?
クランクの動きは悪くなったんだけどな・・・クラッチが張り付いているのか、中で何か起こってる?
大枚叩いて買ったエンジンまで使えないとなると、もう流石に捨てたくなります。
イチからOHも面倒くさいなぁ・・・もう大端ベアリング交換とか当分やりたくないんだけど。

またバラシて細部を確認します。
こうして手で触るとそんなにおかしい所はないんだよな・・・何なんだろ。
クランクも手でクルクル回ります。
力が掛かると齧るのかな・・・クランクベアリング辺りがおかしいのかも知れない・・・
そんな風に思いながら、仕方なくクラッチハウジング辺りから分解していきます。
クラッチの張り付きも特にないなぁ・・・内部も特に汚くなかった。
ハウジング内の部品を全て取り出して並べます。
あとはジェネレーター側もバラさないとクランクケースを割れないので、
ジェネレーターカバーを外して、フライホイールに手をかけます。
あれ、カタカタしてる・・・
ナットが緩々です。
あれれ、ヲレ閉め忘れたのかな・・・
恐る恐るフライホイールを外してみると、位置決めの半月キーが折れてフライホイールが空回りしていました・・・。
そりゃ点火しないよ・・・。
全波化したステーターコイルを移植したので、その時にキーがちゃんと嵌まっていない状態でナットを閉めちゃったんだろうね・・・
通常は、締め付けて行けばキーは溝に勝手に入っていくはずなんだけど、バリとか切子で齧っちゃったのかも知れない。
ちゃんと確認しなったヲレのミスだな。
通勤車だから明日にはバイクで行きたいな~と思ってしまうけどね・・・
やっぱり突貫で慌ててやるのは良くないね。
でも良かった!
クランクケース割りと腰下OHは今回は見送れる!!
あとは丁寧に組み戻すだけです。

ブローエンジンから半月キーを拝借。
80ccクランクが逝かれなくて良かったよ。

クラッチ側は開け損かと思いましたが、ドレンボルトがおかしなことになってるので、直すことに。
なんだよこのカラーみたいなのは・・・
と思ったら、どうもネジ山舐めてしまってM10が掛からなくなったので、ケース内の奥をほじくってタップを立て、長いボルトで届かせようとしたんだけど丁度いい長さが無かったみたいな感じか。
長すぎてカラーで調整したんだろう。
もうちょい他にやり方なかったか。
ここの規格はリコイルがあったので、ネジ山を修正。

本来のドレンボルトを付けられるようにしました。
M10のPT1.5 やっぱりリコイルって凄い!

フライホイールは、やはり80㏄用は若干重くて一回り大きいです。
50㏄用を使えばレスポンスが良くなりそうですが、点火時期が同一かちょっと未確認だったので、今回は見送り。
まぁ、耐久性重視の80㏄フルノーマル仕様で行きたいので、流用はしないかな。

シリンダーは軽くホーニングをしてクロスハッチを付け直しまして、
小汚かった外側は塗装し直し。
汚かったウォータージャケットも真鍮ブラシで磨きました。

ピストンも磨き上げて、リング新品交換。
コンロッドの小端ベアリングも一応交換しました。
大端のガタもしつこく確認しましたが、大丈夫そう。
つまりエンジンは何の問題もなかったって事。
エンジンの出品者にクレーム付けなくて良かったよw

よっしゃ!完成だ~。
今度は流石に行けるだろ。
これでダメならもう捨てる!流石に捨てる!!!

クラッチワイヤーも交換し、さくっと搭載。

あっけなくエンジンはスタートしました。
へんな異音や被りもなく、力強く走り出します。
慣らしをしたいので、当分おとなしく走りますが、一発目の出足でトルクがあるのが判ります。
やっぱり違うね、80は。

所有3年目にして、結局ただの80㏄になってしまいました。
いつかはとは思っていましたが、狙ってというよりは仕方なくなってしまったという感じです。
このパフォーマンスで白ナンバーは流石におかしい・・・
最近流行りの4ストの125なんて全く相手になりません。
逆に全開にする必要が無いので、エンジンを温存しながら走れます。
これで壊さないで済むかな・・・
吸排気ノーマル。
キャブセッティングMJ77.5 SJ30(完全ノーマル)。
ニードルど真ん中。
スパークプラグ標準。
ポッシュレーシングCDI。
スプロケット15の40
慣らしが終わったら、混合ガソリンをやめて分離に戻します。
オイルポンプは若干多めに調整しておこう。
黄色ナンバーにしないとな。