
すっかり寒くなりましたね。
相変わらず季節の変わり目に調子を崩す私ですが、漸く長引いた咳が収まってきたところです。
体脂肪率一桁台なんて風邪ばかり引いて余りいいことはないな・・・。
今年の記録的で殺人的な夏の暑さもクルマなどの作業には適しませんでしたが、こう夏が暑いと冬はやたらと寒くなったりするもの・・・自然科学とはそういうものである。
寒い冬の朝からクルマの作業とか・・・これも嫌だよね。
仕事とか知り合いのクルマとかなら「よしやるか!」なんて割り切ってスイッチが入ったりするけれど、自分のクルマのスイッチとか・・・どこ探しても見つからないよ。
何処にあるんだろう・・・ヲレもクルマのやる気スイッチは・・・w(無いのかも)
まぁ、スイッチは無くてもジャンプケーブルバッ直でもいいからやらないといけない事がいくつかある。
先ず数年前からある厳冬期の朝のエンジンスタートの失敗。
毎回ではないんだけど、スタート位置に捻っても回るまでにタイムラグがあったり、回りが遅かったりする。
寒い朝にセルが勢いよく回らないのは致命的で、クランキングの回転数が低いので圧縮が足りずプラグが被って始動不能に陥ってしまう。
一回被ってしまうと、どんなにセルが勢いよく回っても初爆に至ることはなく・・
プラグを外して掃除するか、けん引ロープで引き回してもらって30キロ以上でギヤを入れるっていう高速押し掛けを実行するしかない。
朝の通勤前なんかでそんな余裕はないので、山の上の駐車場なのをいいことに道路まで手で押して坂道に落とし、乗り込んで2速で押し掛けw
っていうのを何度かやりました。(約100メートルの坂の下までに掛からなかったらアウトw)
初めは距離も距離なんでセルモーターだろうなんて言ってストック品に替えたりしていましたが、変わらずに症状は出ますし、舐めてんのかな~なんて思っていたんですが。
どうもイグニッションスイッチではないかという話がチラホラ。

いつだったかマッキーも言っていたことを思い出し、イグニッションスイッチを注文。
交換してみることにしました。

イグニッションスイッチは、ステアリングコラムにあるメインキーシリンダーの、鍵穴の反対側に取り付けられている配電基盤である。

キーを回してシリンダーが回転すると、円盤状の接点も一緒に動き、アクセサリー電源・イグニッションON・スタートと順番に通電する仕組みになっている。
要するに、このスタート位置での接点に問題があると、セルモーターの駆動にトラブルが起きるということは容易に想像は出来ますが、モーターを回すための大電流(B端子)を直接接点している訳ではなく、リレーで言う所の信号線のようなものを通電させているだけなので、トラブル候補からは除外していた。
セルスターターというものは、それそのものがリレーのような仕組みになっていて、イグニッションスイッチから送られてくる電気を受けると、ギヤがパチンと飛び出してスイッチが入り、バッテリーからの大電流を直接モーターへ落とす仕組みになっている。
しかし、最初のこのパチンが始まらない・・・(若しくはとても弱い)のだ。
パチンはあるけど重くて回せないとかならバッテリーが弱いとかセルが弱っているとかが濃厚ですが、パチンに行かないってのはそれより上の可能性を示唆する訳で・・・
そこから上の通電をコントロールしているのはイグニッションスイッチって事ですな。
セルがリレー的な構造をしているとは言っても、パチンを制御しているプランジャのコイルへの通電もそこそこ大きめの電気が流れるようで、スターターのスイッチを見ていても結構太めの配線が使われている。
しかし、スイッチ基盤そのものはなかなかに可愛らしいサイズで、セルクランキングをしつこく繰り返したりしているとそれなりの熱を持ちそうな構造である。
20年間でおよそ10000回は捻られたであろうイグニッションスイッチ。
右側の新品と比べると、ケースから基盤が浮いてきてしまっているのが判る。
熱を持って基盤の樹脂が柔らかくなってる時に、中のスプリングの反力に負けるんだと思う。
こんな風に浮いてしまうと、スプリングで接点を押す力が弱くなって接点不良が起きやすくなる。
捻った時のカチカチというノッチ感も新品に比べ甘く、くたびれた感じ。
まぁ、兎に角お疲れさまでした。

スイッチを新品に交換。
小ネジ一つなので、寝る前に15分くらいの時間で作業出来ました。

スイッチを分解してみました。
銅の円盤を自動戻りと押し付けを兼ねたスプリングで基盤に押し付けているだけの単純な構造。
器用な人なら自分で直せそうですね。
因みに自分は壊さずにバラそうと思ったけど、カシメが上手く起こせず基盤が欠けましたw

スターターに行くであろう接点部分は結構減っていて、グリースの焦げも見られます。
ここの接点がイマイチのせいで、セルスターターのプランジャがギリギリ動かない・若しくはやっと動く程度の導通だったのでしょう。
結局、プランジャが勢いよく動かないからB端子のメイン接点の接着も甘くなり、結果セルの回り方も弱くなる・・・という2点目の接触不良を起こしたって事なのかな。
判りにくいよ・・・。
セルモーターはキーを捻ると瞬時に勢いよく回るようになり、エンジンスタートをなんと一瞬で実現できるようになりましたw
これで寒い朝からエンジンが被るっていう心配から解放されたようです。
今度はDCデフを直さないと。。