
久々にクルマで会社に行き、仕事帰りにタイヤ交換。
クネに借りているCE28に新品タイヤを履かせてみる為である。
正直、あまりマイナスオフセット(今はインセットって言うらしい)のホイールはフィーリング的に好きじゃない。
シャコタンツライチはカッコいいと思うけどね、車高はノーマルまで上げちゃったし、見た目どうこうと言うよりも、スクラブ半径のズレから来るステアリングフィールの違和感が余り好きじゃないんだよな。
7J+48から8J+44へ。
まぁ、高々4ミリなんだけど、元々純正派だったからね・・・
ノーマルの6.5J+55からOZの7J+48になった時は、劇的に変わってしまい、少し残念な気持ちになったので、警戒はしてしまう。
スクラブ半径だキングピンだと小難しい話を無視しても、太くていいタイヤを履けば、確実に速く走れるようになる。
ただ、気持ちよく走れるようになったかと言われると、また別の問題である。
それはただ踏ん張りの限界が高くなっただけで、操縦性が向上した訳ではないのだ。
適正なサスペンションジオメトリーの開発は、標準で履かれるタイヤホイールによって設計される。
ホイールのオフセット量はキングピンの角度と密接な関係を持っているので、スクラブ半径(ナックルアームのスイングの中心線とタイヤの中心線の接地面上での距離)を極力小さくするためにメーカーは苦心しながらミリ単位で調整してくるのだ。
ノーマルではスクラブ半径が完全にゼロか、荷重輪のたわみを計算して数ミリポジティブに振っているだけである。
北極星はタイヤのど真ん中になければいけないのである。
インプレッサは4WDなので、元々加減速によるジオメトリーの変化は出にくいのだけど、やはり大きすぎるポジティブスクラブ(マイナスオフセット大)はハンドルが突然重くなるし、轍に取られやすくなるなどがあります。
舵を切る度に摺り足になるので、タイヤへの負担も大きくなります。
スポーツ走行では発熱しやすいでしょうね。
そういう物を全てひっくるめた上で、ステアリングから伝わってくる絶妙な違和感みたいなものが、マイナスオフセットに振る度に増えていく。
これは間違いないです。
自分が初めてGC8に乗って感銘を受けたのは、ゴリゴリのハイパワー四駆にも関わらず、ナチュラルな操舵感、操縦性に基づく人馬一体感。
これはやはり16インチのノーマルホイールで走っている時が一番であった。
205という細身のローグリップタイヤで限界が低くても、どんな姿勢になってもコントロールしきれるような信頼感のある操縦性。
簡単に言うと、どれだけカウンターを切っても一定のキックバックなので落ち着いてステアリング操作が出来るという事だった。
なので、ホイールの変更というものにはとても慎重になる。
スクラブのズレ幅によっては全く別のクルマになると言ってもいいからである。

まぁ、そうは言ってももう履き替えてきちゃったんだけどねw
今回お試しで買ってみたナンカンAR-1。
スゲエパターンwww
ホイールが軽くなったからか、7Jから8Jになったにも関わらず加減速の軽快感は増しましたが、やはりハンドルが重くなりますね。
・・でもまあ、許容範囲かな。

フル転舵の際に若干する擦過音はマッドフラップの金具でした。
フェンダーは元々結構叩いてるし、ぐいぐい引っ張って若干ワイドになってるのでどこにも当たらない。
ボルトを一ヶ所ナベ頭に替えて、ハンマーで引っ叩いてオフセットさせます。
これだけでどこにも当たらなくなりました。
あとは、ホイールをかっぱらわれても嫌なので、一ヶ所一個づつマックガードへ交換。

久々のハイグリップタイヤ。
ボロい箇所は一気に崩れると思うので、
一度切れたのに適当に中古ブッシュを打ち替えて使っていたトランスバースリンク(フロントのAアームね)はさすがにリペア品に交換。

足回りを弄る際、ナックルアームを微妙に上げ下げするのに便利だと思い、インパクトで回せるパンタジャッキを作りました。
案の定かなり便利w

このアームはチャージスピード製強化ブッシュに打ち替えておきました。

滅多にやらないナックルジョイントのブーツやグリスも交換します。

あとは、だいぶ以前から懸案だった右フロントのドライブシャフトブーツの熱問題。
タービン下側の遮熱板を撤去している事と、単純にキャタライザーが間近である事とでドラシャブーツのミッション側がかなりの高温に晒されている。
お陰でここのブーツは持って5年、早くて3年で破れてしまいます。
グリスは高温化で液状化し、強く締めてあるブーツバンドの隙間からも滲み出して飛び散り、メンバーやフロントパイプを常に汚してしまっています。
整備性を考えてのタービン遮熱板の撤去ですので、簡単な方法で遮熱したい。
寝板に寝っ転がって、投光器で照らしながらぼんやりと眺めて、何かグッドアイデアはないかなと考える。
割とよくやる瞑想的トラブルシューティングである。
単に結果だけを追求するこじつけのような答えを出すのではなく、
その前後関係や成り立ち、コストパフォーマンスと切り捨てのバランスで一番いい所を感覚的に探り出すセンシティブな探索法である。
10分程眺めて出てきた現実的な案は、
やはり単純にドライブシャフトの周辺だけ簡単に脱着できるような遮熱板を製作して取り付けるのがよいと結論付けました。
部屋にあるアルミの端材で出来そうだし、ミッション側に使われていないM10のネジ穴が数か所あるので、取り付けも取り外しも容易である。

ざっくり寸法をとってその場でこさえました。
はっきりしたイメージが出来たので、作り始めたら直ぐに完成しました。
まずまずだな。

ステアリングシャフトやブーツが干渉しないか
3次元的に検証しながら、ネジ穴の遊びの範囲でずらしたり、ぐいぐい広げたりして微調整。
なかなかいいんジャマイカ。
随分以前から気にはしていたんだけど、ゆっくり考えている時間が無い事と優先順位の低さからなかなか実現しませんでした。
やれば速いな。
ようやく自分のクルマは少し落ち着いたかな。
本当はイプ太郎のエンジンも今年中にやり直そうと思っていたんだけど、別のエンジンの依頼も入っちゃったし、エブリイも仕上げたいし・・・で、やってる暇ないかも。
身体も昔みたいに無理が利かないのでね、
まぁ、のんびりやりますわ。
ヲイてめえら、今なら遊んでやれるぜ~(小声)