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2019年04月21日 イイね!

平成最後のメンテナンス

平成最後のメンテナンス平成16年の初めにヲレの所へ来て早15年。
平成10年生まれのウチのGC8が令和を迎えようとしている。

もう他で見かけないぞE型STiのRA。
Vリミテッドじゃないところがミソなんだよな・・・。
(白いクルマが良かったから)

イプ太郎と冠して可愛がってきたけれど、平成最後のメンテナンスでした。


峠に繰り出したら左右とも切れてしまったラックブーツの交換に・・




ぶっ壊れてたスタビリンクを新調し、久々にフロントをクスコのスタビライザーに。
キビキビしたフットワークを取り戻すか。


しかし、極端にアンダーステアになってしまい、元々クスコ3段調整のリヤスタビを強めようと潜って見ると、リヤのスタビリンクのボルトが片方無かったっていう・・・。

前後スタビレスだったんかい!


変色し過ぎてクスコブルーに見えませんが、クスコスタビですw

純正の樹脂のスタビリンクがブチ折れるので、余り強めたくないんだよね。
なので3段中真ん中続投で行きます。
これでリヤダンパーの減衰上げてもアンダー気味なようだったら、やはりフロントスタビはノーマルに戻すようですかね。

リヤデフのLSDもちょっと強すぎる。
センターデフも復活したようなので、リセッティングしてスプリングを一枚分弱めるかね。

この辺をちゃんと全部合わせたらようやく、
GDBのサスの本来の動きが判るかな。




連休二日目に腰をやってしまったので、1台足回り交換の予定があったんだけどキャンセル。

ポンさんの所でGDB2台分のエンジンオイル交換だけやって、
あとはのんびりしていました。


あんだけ忙しい時期には踏ん張ってたくせに、連休に入ると決まって腰痛が復活するのは何故なんでしょう・・・。


おっと平成が終わってしまう。


altさよなら平成、こんにちは令和!



Posted at 2019/04/30 23:57:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2019年03月16日 イイね!

PWMコントローラー

PWMコントローラーDCCDの改修に苦戦しているだ い です。

先日みやさんからminerさん経由で、余ってるというDCCDのコントロールユニットを届けて頂いちゃったんですが、交換してみたもののエラー表示変わらず・・・。


コイルの交換(正常品か怪しいですが…)→直らず
コントロールユニット交換→直らず


あとはちゃんと配線図を入手して一本づつ追えば判るんでしょうけど、時間も掛かりそうだし配置的に面倒でね・・・
ミッションの上を這ってるハーネスのトラブルだったらちょっとやってらんないんで、いつかミッションかエンジンを降ろすときまでトラブルシュートはお預けだな。

とにかく調べたりしてる時間がないんで、直すより新設の方向で考えた方が早い!

と言う事で、大して調べもしないでLEDの調光とかモーターのスピード調整に使うPWMのコントローラーをアマゾンでポチる。(扉の写真の商品です)
1500円くらいだったかな。

鈍感なヲレは調整値が判らないと全てがテキトーになってしまうので%表示のインジケーター付きというのを仕入れてみました。

DCCDの電磁コイルの調整はPWMというものを使っています。
PWMとはpulse width modulationの略で、パルス幅変調という意味らしいです。

要するにON/OFFを超高速で繰り返して、デューティ比を変えるという荒業です。
ボタンスイッチにすれば、高橋名人なら自然に変調させられるかも知れませんw

さあ冗談はそのくらいにして、怪しいPWMコントローラーの取り付けです。
alt
急遽の雪山出撃でDCCDをドライブさせるために突貫でバッ直ワニ口クリップ電源仕様という酷い内容で使っていたんですが・・・
ON/OFFの度にボンネットを開けないといけないという手間が恐ろしく面倒で、後日リレーくっつけてスイッチ式にしましたw

ここのスイッチは元々DCCDの調整位置を弄らずに強制フリーにする為のアースカット用でしたが、ここのすぐ下の不使用コネクターからIGオン電源を取ってこのスイッチを介し、バッテリー脇に仮設(新設?)したDCCD用のリレーの信号に入れました。
DCCDを直接ON/OFF出来るスイッチになるので、用途は変わりませんね。

alt
このコントローラーで制御するのはコイルの動力線なので、リレーから出ている動力のラインを一度室内に引き込む必要があります。
これはエアコンの排水用のドレンホースのグロメットの隙間に通したら最短距離でしたね。

リレーの信号線もここから通せば良かったな。
雪山のシフトレバーすっぽ抜け事件の時に出来たブーツの破れから通してるんだった。
これは今度統合しよう。。

配線は簡単。
POWER(入力)の2極とMOTOR(出力)の2極。
入力のプラスマイナスだけ間違えるとヒューズが溶断します。(当たり前w)
出力側はどちらがどちらに入っても大丈夫。
DCCDなどの電磁コイルには極性はないようです。

alt
龍頭を回すとちゃんと細かく調整出来ているようです。
龍頭の重みというか節度感はしっかりしているので微調整もしやすい
です。
ON/OFFスイッチは既にあるので要らないですね。

ただ・・・

動力線制御なので大容量品(30AまでOK)を選んだのですが・・・
デカくてダサいwww
インジケーター付きというのをチョイスしたので尚更なんでしょうが、高々%表示のみに6インチくらいありそうですw

これは見えるところに取り付けられない・・・


足回り交換で来ていたクネには爆笑される始末。
ちゃんとサイズを確認して買えよとか言われてしまった・・・。

アマゾンの商品ページにサイズとか書いてあったかな。
まぁ、いつもロクに確認しないで”これだな”とか言って買ってしまうんだけどね。

ピボットの水温計みたいに小さいのはないのかな。

alt
取り敢えずここでいいやw

自分だけが表示を確認出来て、邪魔にならず、ボリュームのツマミが取り付けたい位置に届くのがここ。
ボリュームはシフトコンソールの脇に付けました。

既存のボリュームスイッチより調整し易いw


まぁ・・折角付けたけど、夏山はフリーでしか走らないし今度の雪シーズンまで殆ど使う事はなさそう。

あ、車検のスピード測定では使いましたw

alt
GCのサスカットの積りで開けておいた休みでしたが、カットは無くなったので、時間も中途半端なので、クネを呼んで足の交換をしておくことに。

逆に今日やっておかないといつになるか判らないからな・・・

alt
ついでですが、ハブフランジの裏側でオイルシールすっぽ抜けキコキコ大魔神だったフロントナックルも、OHしたストックナックルと交換。

ベアリングはまだ全然なんだけどね。
勿体ないけど、再OHです。

alt
15年間雪山だけで使った純正ショックも、今回で破棄。
ブラケット部分が腐って変形し、ナックルが嵌まらなくなってきたよ。

来季はストックの別のダンパーを使う事にします。


さてさて、
ヲレのGCもクネのGDBもすっかり夏仕様に戻しました。

バイク直したら、桜の準備だな。


今年は前線がかなり速いですよ。

alt今年はどこの桜がいいかなぁ。

Posted at 2019/03/22 02:02:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2019年03月13日 イイね!

20years old

20years oldここの所、若干寒の戻りこそありますがすっかり暖かくなりましたね。
梅や河津桜も終わりました。

春ですね、春。


車検の年だというのに、寒いので最低限の事しかしてきませんでしたので、そろそろ保留にしていたGC8の作業を色々とやろうと動き出しました。

相変わらず色々と作業を頼まれてはいるんですが、余りに依頼が切れないので自分の事が全くできない・・・おまけに土曜も割と会社が多いので、日曜だけで全てをこなしていくのは不可能です。

緊急修理でない限り自分のクルマは後回しなので、チューニング的な内容は何年も温めてしまっています。

ですので、今月いっぱい位は依頼をお断りし、自車整備と休養に充てさせてもらってバイクやクルマを直していきたいと思います・・・もう少し待っててね。(テヘペロ)


alt
とにかくGCを完璧にしたい。

ここ数年(と言っても調べたらもう7年前だった・・・)17インチを履くようになって、215の新品タイヤを買うようになったせいか、ダウンサスのヘタリ方がヤバイ。
初めの頃より2センチは下がっていると思う。

底突きが速いのでダンパーだけ弄ってしまって過減衰で走ることが多くなる。
乗り心地も良くないし、限界が非常に低い。
まぁ・・慣れとは怖いもので、それでも何とか適当に走れてしまうものだから、どうしても後回しにしてしまっていました。

こんな適当な足で運動会だもんなぁ。


まぁ、詰まるところが何でもいいんだろうけど、
やはり車高が低過ぎるという事が問題で、縁石でマフラーがボコボコになったり歩道との段差でメンバーを擦るなどの日常使用での不便も然ることながら、雪山や未舗装路の走行で腹が擦ってしまう事も問題となっている。

S401のダウンプレートなどでメンバー自体が下がっている事も拍車をかけている。

プレートなど僅か5ミリなのだが、その高が5ミリのせいでギリギリ届かなかった所に届くようになったケースが多いなど、NGシーンがかなり増えた。

車高調にすればいいだろうと大半の人は思うだろうけど、耐久性や乗り心地の面でコスパに合わないと思っているので、なるべく使いたくない・・・

通勤に使う、家族と出掛ける、雪山で走る、10万キロ持ってほしい・・・

つまり純正形状がいいのだ。


かと言って只のノーマルスプリングではレートが低すぎるし、中古など買ってもとっくにヘタっている。

クネのGDBで使っているようなSシリーズのスプリングと言うようなのが裏山なんだけど、GCだとそのあたりのビンゴの奴が無いんだよね・・・

まぁ、そんな訳で何年か前にオク購入しておいたGDB純正サスの出番。
リヤのスプリングがGCと共用のAB型のものである。

コイツのスプリングだけを、今使ってるカヤバと組み合わせてどうだろうという所である。
GCより200㎏以上重いGDB。
車高がどの程度になるかという所が課題で、高すぎたらカットすればいい。

alt
ひとつづつ並べていって検証しながら組み合わせていきます。

まず、スプリングの形状はほぼ一緒、巻き数などが1/4巻き位違うといった程度で、線間の狭い所の割合などもほぼ同じ。
ただ、棒の太さが違う。
手で押した感じも明らかにGDBの方が硬い。

しかしスプリングレートで比較すると、

GC8のD型以降のSTiのRAで   
フロント  3.2kg/mm
リヤ    2.7kg/mm

GC用のSTiダウンサスで      
フロント  3.5kg/mm
リヤ    3.1kg/mm

GDB純正スプリングで       
フロント  3.56kg/mm
リヤ    3.06kg/mm
(ここだけソースがNm表示しかない為)


つまり現在のSTiダウンサスからの変更では、スプリングレートはほぼ同一で車高だけが上がるという理想的な内容。
GC8の純正スプリングとの比較では、フロントが11%アップ、リヤが13%アップの計算です。


alt
GDBの方が手で押した感じで硬く感じるのは、STiの方がデュアルレートなのかも知れません。
並べると自由長は同じですからね、同じ硬さで車高だけ下げようとしたら潰れる部分を作らないと遊んでしまいますからね。


alt
GDBのバネはダウンサスと違って初期縮みから硬いので手押しでアッパーを組むのはちょっときつい。
1ミリ縮めるのに約3.6㎏な訳だから、ヲレの全体重を掛けたって2センチも縮まない。

素直にスプリングコンプレッサーを使います。

alt
23万キロ無交換できた純正のアッパーマウント。
別に不具合こそ感じなかったものの、外して見たらベアリングがガタガタでした。
ゴムのヒビ割れもぐるっと一周していて捨てたい感じが半端ない。

でも純正のアッパーマウントって新品買うと結構するんでなかなかね・・・

alt
なんて思ってたら、GDBのものが全く一緒でしたので交換決定!(PCD位違うと思ってたが)
ベアリングもゴムのひび割れなども全くなく、上等品である。

どっかの一般人が10万キロ使った部品などヲレたちにとっては新品同様だぜw


いや~、幸せのハードルが低いってのはなんてお得なんだろうwww

alt
そんなこんなで組み換えましたスプリング。
リヤサスは予想に反してアッパーマウントが違いましたね。
スプリングの形状が同じなだけで、マウントの互換性はありませんでしたのでGC用続投。
リヤは舵を切らないせいか、ひび割れなどの痛みは殆どありませんでした。

GDBのC型以降になるとスプリングの形状(上方に向かってすぼまる形状)も異なり、アッパーシートとマウントが一体の構造の為バネの流用が出来ませんね。


alt
バンプラバーはあり得ない程グズグズだったので破棄。
車高がかなり上がるので要らないでしょう。

ダストブーツだけはきちんと取り付けます。

みやさんに頂いたカヤバのスーパーストリートもまだ現役w

8年前かよw

減衰もまだ変わるしね、ロッドのガタもない。
あと2~3年はイケるな。
駄目になったらまた新品で買ってもいいかな。


正立の4段調整というシンプルなショックながらとても使い勝手が良かった。
ヲレなんてオーリンズみたいに36段調整とかあったって10段づつ動かさないとよく判らないからね。

普段は前後1、峠行こうかで前2後ろ3か4、サーキットで前3後ろ4。

みたいな感じで判りやすいんだ。


さてさてタイヤを付ける前に車検の準備。


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ホイールにグリスが飛び散っていたのでよく見てみるとナックルジョイントのブーツが切れてる。
こういう所はよく見られるので車検は不合格になる。

家に幾つかあったヤツから適当にきれいなので交換しておこう。

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そしてタイヤを付けて着陸。


おお・・・何か違うクルマみたいだな。


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スゲー車高が上がったなと思ったけど、調べてみるとちょうどGCの純正スプリングの出荷時車高くらいのようです。


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フロントは325ミリから365ミリへ。
ダウンサス比40ミリアップ。(指2本から4本へ)

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リヤは310ミリから355ミリへアップ。
45ミリ上がりました。(指2本入らないところから3本へ)


インプレッサとかだと車高が高くてもカッコ悪くないね。
いかにもちゃんと走りそうって感じがする。

ていうか・・ヲレ自身の、シャコタンがカッコいいという価値観がほぼ消滅しているので、性能や使い勝手を重視してしまう感じになっている。


GDBのバネじゃあ車高が上がり過ぎるだろうからと、カット前提で作業をしていたのですが、適度に使われて(10万キロ程度使用の中古品)ヘタったお陰でGCの純正車高狙いに丁度いいという結末に。

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これはかなり良いんじゃあないか?

ちょっと乗った感じでも不快な硬さはないし、かと言って車高が上がったにも拘らず余計なロールもない。
単に有効なストローク量が増えただけと言う感じです。


これはカットしなくて良さそうだぞ。


ただ、何となくフロントのクイック感が薄れた感じ?
やはりストローク量が増えた分だけタックインに時間が掛かるようになったのか??

と思ったら、

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スタビリンクが壊れてました。。
ナックルジョイント交換時に裏返っちゃってたようです。

シャコタンに対応したGDBの短いスタビリンクを使っているので、足が伸びると角度が適正でなくなるな・・・スタビリンクは純正に戻した方がいいかも知れないな。


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取り敢えず翌日車検なので、スタビリンクは接着剤で修理します。
(スタビリンクのブーツが切れてるだけでも駄目なのに、壊れてるなんて論外)


さてさていよいよ車検です。

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7万円だけ握りしめて相模の検査場へGOw

事前のテスター屋でヘッドライトの光軸調整とスピードメーター値、排ガスだけ確認。
メタルキャタライザー装着後初の車検。

メタキャタは暖機が充分でないと落ちる可能性がありましたが・・・予備検の値では平気そう。


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何一つ疑われることなく、無事一発合格でしたw

決算月の為待ち時間が長く、触媒が冷え切ってしまう事が心配されましたが、排ガス検査前にマフラーの音量測定があり、高回転まで回せたのが良かったのかも知れませんね。


ははははは!ちょろいちょろい!!!
(毎回内心冷や冷やですが・・・一度も落ちたことはありませんw)

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しかし・・・前回の車検からですが、重量税が20%増しになり37800円となってしまっている事が地味にキツイ・・・。

18年超で2割増しルールって何なんだよふざけやがってよ。
古い愛車を長く乗ろうとする姿勢を無下にする国なんて、クルマの先進国とは言えないと思う。

欧米は旧車を大事にする社会なのでクルマが古くなるほど優遇措置が増える。
ドイツなんてヒストリックカーは自動車税が免除になるんだよ?
古いクルマを大事に乗る人は、きちんとしたメンテナンスを施す人が殆どなので、新しいクルマをノーメンテで無造作に乗り回す人より環境負荷が少ない筈だという考え方なのだ。

日本は兎に角取りやすい所から搾り取るスタイルなので、ガソリンのように二重課税も無くならないし、13年超の自動車税の増税も無くならない。

お為ごかしで自賠責保険料を安くしたと思えば、安くした分くらい重量税のベースを増やしたりしていて埒が明かない。

そして古いクルマを手放せば新しいクルマが売れると思っている。
単に瞬間的なセールス=経済発展だと思っている短絡的な政府には悉く呆れてしまうなぁ。



・・・などとぶつぶつ言いながら検査場を後にしました。



午前半休で会社は午後イチからにしたので、少し時間があるな・・・

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川沿いの道路から終盤の河津桜が見えたので、ちょっと寄り道です。
天気が良くて暖かかった。

突き抜けるような青空が美しい。


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何か居るな・・・と思ったらぬこがいるw

よく見たらいっぱいいる!
何してんだこいつら・・・天気がいいから日向ぼっこか。


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こんな桜の木の下でやらせかってくらい絵になってましたw

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車高が上がると、ディフォルメしたみたいでずんぐりした感じになって何か可愛いな。


初年度より20年目。
所有15年にして初めて純正の車高になりました。


次回はDCCDコントローラーを直しますね。


alt夏タイヤはもうズルズルなんでダメですね・・・GW前に交換したいと思います。

Posted at 2019/03/18 01:14:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2019年01月20日 イイね!

DCCD

DCCD年も明け、雪国帰省も無事に終えたヲレのGC8。

今年で製造より丸20年になる平成10年式アプライドEである。
走行も23万キロとなりました。

あれだけ遊び倒したのにまだ走れている。
なかなか立派ではないか。


ただやはり、ここまで乗るとテンプレ的な修理は一巡も二巡もしまして、聞いたこともないような訳の分からんトラブルも増えてくる。

トラブルシュートや修理の難易度も上がってくるのが辛い所。

今回残しているのはDCCD(ドライバーズコントロールデファレンシャル)の機能不全である。

コイツの厳しい所は、新品が40万円とかする上にアッセンブリーでの供給しかない所。
壊れても買わないだろ誰も。

じゃあ中古で探そっか、となる訳だが・・・最近では単体での流通も減ってきてなかなか買えない。
それに、よしんば見つけてきても結局20年前の物なのは変わらないので、遅かれ早かれ同じ症状に見舞われるという所だろう。

結局、その場の一時凌ぎでしかないのである。


新品は買えない、でも中古は信用できない。
そうなったらあとはどうするか・・・そう、現物修理を検討するしかないのである。

何が駄目になって、何処をどうすれば直るのか。


そこの核心に迫っていくしかないと考えつつ・・・


alt
DCCDの取り出しに掛かります。

この辺の作業って、大体ミッションが降りてる時に一緒にやってしまっていたからね、
ミッション車載のままセンターデフを取り出すのは初めてかも知れません。


プロペラシャフトとシフトリンケージ、ミッションマウントに排気の中間パイプ位外れていれば、ミッション後端のエンドカバーは外せますね。

オイルは先に抜いておきましょう。


alt
エンドカバーを取ると一緒にアウトプットシャフトも抜けてきます。
カバー側に残るかトランスファー側に残るか・・どちらにせよ軽く嵌ってるだけです。


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DCCDの配線は中で切れてしまっていました。

どこも引っ張られたりしない取り回しなんですけど何故なんでしょうね。

DCCDはスプラインに挿入してあるだけなので、配線だけトランスファー内部に引き込みながらデフを取り出します。

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結局2極ともに切れてしまっていました。

アウトプットシャフトと干渉しないように、配線がカバーから伸びているステーに固定されているんですが、カシメで配線を押さえてる所とか、デフ側での押さえの所とか、ちょっとでも曲がりのきつい所で悉く切れてしまう感じ。

単純に配線の劣化でしょうね。


配線と言うか、被覆の劣化によって亀裂からオイルが浸潤し、銅線を酸化腐食させている感じです。

オイルが銅を酸化させるのかという疑問が生じたので調べてみましたが、どうやら潤滑油に含まれる添加剤の「硫黄」や「リン酸」などが銅を腐食させるらしく、更にオイルが劣化してくるとベースオイルからこれらが分離して攻撃性が高くなるという事です。

ミッションオイルやデフオイルなどのハイポイドギヤ用のオイルは特に「リン酸」系が多く含まれていますからね・・・やはり、銅線とオイルを直接触れさせてはいけないようです。

鉱物油はゴム被覆を劣化させますし、添加剤が銅線を侵す。


ううむ・・・経年劣化というものを完封するのは難しそうです。


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マフラーがボコボコ過ぎて笑えます。

車高下げてると、砲弾型マフラーってのはダメですね・・・輪止めまで下げると必ず当たります。
一度なんて、タイコの縁が輪止めの角を超えて引っ掛かり、発進できなかったことがありましたw

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あ~、ぐるっと一周溶接が割れちゃってるな・・・。
なんかマフラーの音が汚いなと思ってたけどこれのせいか。


ここは溶接でくっつけとかないとダメだな。


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ここのガスケットは取るの面倒くさそうだな・・・

しかも、頼んでたガスケットがトランスファーチューブの前側が来てるしよ・・・

もうここは液体ガスケットでいいな。
部品必要ないし、剥がすのも楽だしね。


じゃあ、DCCDの配線直して戻して終了かなと思いましたが・・

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コイルの抵抗値がおかしいです。

何Ωって世界なのに、MΩ表示になっている。メガって100万倍だろうよ・・・
測り間違いかなと思って、腐食部を切ってきれいな素線を出してしっかり測りましたが、1.2MΩとかになってしまいます。


ダメだ・・・このコイル死んでやがる。


何が原因かは判りませんが、やはり電磁石にも寿命があるようです。

自分は普段は殆どDCCDを使いません。
スノーアタックの一瞬のみロック率を上げて走ると言った程度で、通年で言ったら15時間も通電させていません。
それ以外は殆どフリーです。

使用による発熱が原因で劣化・・は考えにくいんですよね。


こういった配線トラブルによるショートでコイルが焼損するとか、コントロールユニットの故障に拠るものなのかは判りませんが、殆ど使わなくても故障するという事は判りました。


よく中間で使うと壊れるという都市伝説がありますw

電気的にはユニット内のPWMコントローラー(要するにLEDなんかの調光器)でボリューム調整しているだけなので、中間で使ってもあまり壊れる要素はないと思う。

ただ、機械的には湿式多板クラッチに滑りを生じさせることでロック率を変えているので、クラッチの摩耗などによるロック力の低下は理論上あると思うけど・・・

自分が元々使っていたDCCDも、最後の方はインジケーターを目一杯上げても全然ロックしなかった。
多少は効いてるんだけど、正常時の20%~30%程度のロック力だったと思う。

それで、以前頂き物のDCCDに交換した訳だが、外したDCCDを分解してみても、目に見えるような損傷やプレートの摩耗は判りませんでしたね。
何か・・直感ですが、機械的なもののせいではないと感じました。


実際コイルの抵抗値は調べた基準値より増えていましたしね。
基準はGC8のモデルで2.7Ω程度ということなので、自分のコイルの4.0Ω程というのは少し抵抗が増えてしまっています。

まぁ、これだけのせいなのかどうかは判りません、やはりクラッチプレートの摩耗もあるかも知れませんし、相互的なものかも知れません。
ただ、クラッチ板は綺麗なもんなんですよね。


電磁石は抵抗が増えると磁力が低下します。
発熱しても磁力が低下します。

兎に角、マグネットの吸引力が低下しているのは間違いないと思います。
やはりコイルが正常かどうかは、抵抗値などで確認するしかなさそうですね。

alt
何にせよ、コイルが駄目だったからといって只で帰す訳にはいきません…完全に死んでるコイルをそのまま戻すのもアレなんで、以前使っていたヘタりデフから外したコイルだけ付け替えて再使用しましょう…。

LSDの方は今使ってる奴の方が効きがいいような気がするからなんですが、そもそもの機能低下がコイルだけのせいなら、以前の状態に戻るだけですねww

抵抗値はやはり4.0前後。
気温で結構変わります。
alt
とにかく金物が当たってるところで切れてしまうので、オイルの浸潤を防ぐ意味でもエポキシ樹脂で固めてしまいました。

ザマーミロ!

取り敢えず、明日もクルマで会社に行くので元のカタチに戻します。
バラしたついでに、以前替えようと思って準備していたシフトロッドのユニバーサルの樹脂ブッシュを交換し、割れてるマフラーも溶接してバチバチくっつけます。
ステン溶棒が無かったのでただのスチール溶接ですがw

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最後にミッションオイル投入。
2年に一回くらいこういった大改修時にしか交換してない気がする。。
MTオイルの通常の交換サイクルより、エンジンとかミッションのOHのサイクルの方が早いってどういう事なんだよ。

ただのオイル交換だけというのを経験してみたいぜ・・・

オイルはハイポイドなら何でもいいんですが、あまり硬いと冬場に入りにくくなるので、マルチとブレンドして使います。(セット出品で安かっただけ(;^_^A)

77.5W-105になりますw

alt
寒くてオイルが硬いので、例の如くガス缶のトーチで充分に炙って湯たんぽ位まで温め、レベルゲージ穴からペールポンプで注入します。

ポンプのホース内に前回何かに使った真っ赤なデキシロンが残っていましたが、ヲレは気にしない。

alt
あとは、DCCDコントローラーも逝かれてるみたいなので、デフだけ直しても復旧しません。
取り敢えず工具箱を漁って適当なリレーを見つけ、DCCDに直電を流す配線をします。

コントロールユニットで純正操作を復旧させるつもりなのでONOFFはクリップで咥えるだけ方式にしますw
(本当はスイッチを室内に引き込むのが面倒だっただけ)

これでセンターデフがロックしているか試走して確認。
マフラーの音がまとまったな、汚い爆音がきれいな爆音になったww
シフトもブッシュ替えてオイル換えてで、カチッとして気持ちがいいね。

しかしDCCDは、そもそもリヤデフのイニシャルが高めで曲がりにくい事と、スタッドレスタイヤで全部逃げてしまう事とでよく判らんな・・・。

ただまぁ、フロントが逃げて小旋回しにくいことと、リジッドスペーサーから伝わってくる駆動共振が全然違うので、仕事はしている模様。

でも、バチバチにロックしているかどうかまではやはりよく判らないな。
ヘタりデフから外したコイルだしな・・・


ちょっと雪山で確認してこよう。

altまぁ、当分コイツを使いつつ、外したコイルをリビルトする作戦で行こう。

Posted at 2019/01/26 06:17:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2018年12月30日 イイね!

年末整備ダイジェスト【GC8】

年末整備ダイジェスト【GC8】年も明けまして後出しにはなりますが、暮れのGCの整備内容をブログでまとめておこうと思います。

GCは年末にかけて色々と問題を抱えていたので、最低でも秋田に帰省出来る状態にしておかないといけない・・・往復1200キロ現地雪道300キロ強。

豪雪地、深夜の山間部でのトラブルは命の危険すらあります。

先だってからのDCCDの機能停止状態も何とかはしたいんですが、これはスノーアタックでの戦闘力の問題だけであり、雪道自体は何の問題もなく走れます。
それよりも、つい先日より後ろ回りの駆動系よりカチャカチャと音が出るようになり、これをまず何とかしたい所。
音はスロットルと連動しており、コーナーを曲がった後などにも音が大きくなるような症状。

アクセルONによる駆動系正転負荷時にのみ、カキンカキンとか、コツコツコツというような大きめの金属音が鳴るようになりました。


きっかけがありまして、GCを通勤に使っていた日の帰り道。
近所のちん寒スポット的な、高低差の大きいジャンプポイントみたいなのがあるんですが、ここをいかにきれいにクリアするか・・・みたいな事をいつも意識しながら通過する訳です。

タイヤが路面から離れるほどではないですが、サスペンション四輪が伸び切る位の飛び出しをして、タイヤがフェンダーに当たったり、マフラーが路面に擦るようなこともなく、四輪を同時にフルバンプさせて走り抜ける・・・というような感じの事なんですが、着地後にアクセルの開け方が悪いと乱れたりするので、舐めてはいけないw

まぁ、通勤路で何してんだよという話ですが・・・
ある日の帰り道で、ジャンプ飛び出し前のヨーの掛け方があまり良くなかったからか、やや左から着地するような按配となった。

片輪着地をすると、かなり深くサスペンションが仕事をすることになる。

それでも無難にまとめて走り去る訳だけど、なんとなく嫌な感じがする。
キンキンキンとか、コツコツコツと下の方から音がする。

初見ではマフラーか何かが、ボディに当たるようになってしまったような・・・
すぐ家なので、降りて下回りを少し見てみて、マフラーの出口を蹴っ飛ばしたりしてみる。
うーん、特にいつもと変わりはないな・・・


しかし、翌朝も相変わらず音がするわけ。
カキンカキンというような金属音。
少し知っている人ならチャタリングに近い音に聞こえる。

初めは不定期なので、よく判らなかったのだけど、アクセルを開けている時だけだということは限定出来ました。

デフかなぁ・・・と思った。

機械式LSDなので壊れてもフリーになるだけで走れなくなることはない筈。
プレートが割れたり何か事件が起きているのかも知れない。
でも・・・デフなら、回転差が生じたときに音が出るんじゃないのかな?

それが真っすぐ走っていても音が出る。

何となく釈然としないが。





リヤデフは前回OHから何だかんだ4~5年は開けてない。

効きもかなり落ち込んでしまっているし、リングギヤのバックラッシュがかなり大きくなってきているので、ローギヤ走行時でのアクセルONOFFでのスナッチが大きく、不愉快だった。
どの道近々開けようとは思っていた所である。


「オイルがきれいだな・・・」

こうやってオイルを排出する時に殆どの真理は見て取れる。
リヤデフオイルなんて2年に一回位しか換えてないので、それでこのきれいさは何もトラブっていない証拠である。
あんなガチャガチャ音が出るような事件が起きていたら、オイル真っ黒の鉄片だらけみたいなのを期待していたんだけど・・・皆無である。

バラす前からもう違うような気がしましたが、どの道やりたかった作業をやってしまいます。



久々に降ろしたリヤデフR180。
プラグからオイルが噴出していて汚い事この上ない。

これは、LSDの中のプレートが激しい摩擦摺動を繰り返すことによる発熱が原因である。
トルセンやヘリカルではあまりならない。


マフラーの干渉や、ハブガタ、プロペラシャフトのユニバーサルとか、ドライブシャフトもさっと点検してみるものの、不具合は発見できない。

やっぱりデフなんだろうか。





直ぐに分解に掛かる。

歯当たりはそれほど悪くないけど、やはりややヒール当たりではある。
シングルの140番がべっとりと絡みついたまま落ちてこない。


一発目で粗方決めたいので、バラす前にバックラッシュを計測しておきます。


0.2ミリ(200ミクロン)以上にまで広がっています。

基準値は0.08~0.09ミリ位だったと思います。
自分の組み込み時でも0.1ミリは超えてなかったと思うのでかなり広がっていますね。
バックラッシュが広がるとどんどんヒール当たり(当たり面の腹ではなく先端に近い方での接触)になっていって、当たり面が小さくなることでギヤが舐めてしまったり、オンオフのインパクトで割れてしまったりとデフブローを招きます。

走り方が熱い人は定期的に調整したい部分ですね。



LSDを分解していきます。

まず、目視では一切不具合が見られませんw
この時点で音の原因がデフでないことが確認出来ました。。

気を取り直して作業を進めます。

純正機械式ですが、きちんと調整すると結構イイ仕事をしてくれます。
計12枚のクラッチ板が入っており、LSDのケースと一緒に回転する外爪プレートと、ドライブシャフトと同軸を成す内爪ディスクが互い違いに入っています。

ノーマルの工場出荷状態だと、全てを交互にせず、ディスクとプレートをただ重ねて摩擦面を減らしたりして効きを意図的に落として市場に出しているので、調整しないと本来の能力を発揮できません。

これまでバラしたノーマルの機械式の殆どが、わざと効きを落とす組み方をしてありました。

それだけ多くの一般ユーザーに於いては、
LSDの恩恵云々よりも、チャタリング音や、曲がりにくさに対するクレームが勝るということなのである。
そんなもんである。



片側の外側から

スプリングプレート  1.85
スプリングディスク  1.70
フリクションプレート  1.70
フリクションディスク  1.90
フリクションプレート  1.60 →1.80
フリクションディスク  1.70

という構成に組み換えました。
プレッシャーリングを挟んで左右で2枚を1.80ミリに入れ替えたので合計0.4ミリ厚みが増すことになります。

こういった部品はSTiから出ているリペアキットを主に使うのですが、R180は日産ライセンスのコンポーネンツなので、ニスモの部品でも補修できます。
自分が使っている1.70のスプリングディスクや、1.90のフリクションディスクは、ニスモの部品です。


目標値に必要な部品が判っているなら、ニスモや日産純正部品でディスクを数枚買う方が遥かに安く済むと思います。

注意すべきことは、ケース内の内寸を超えない範囲でしか厚みを増やせない事と、増やし過ぎてもただのロックデフになるなど極端に使いづらいデフになります。

内寸に収まる範囲の構成の遊びの範囲をスプリングプレートなどの張力が埋めています。
スプリングの強さがイニシャルトルクを決めますが、ロック力は内寸の遊びの少なさなので、イニシャルトルクとロック力はイコールではありません。

ドリフトしまくる人は、イニシャルトルクが高い方が振り返しなどがしやすいのでスプリングを強めに組むことをお勧めしますが、普段使いでバキバキと凄いです。
たまにサーキットや峠でグリップ走行がメインのひとは、厚みは増やしつつスプリングは弱めという組み方がいいかなと思います。

自分はスプリングディスクという通常は入っていない内爪の反り板を入れているのと、スプリングプレート(外爪)も1.70から1.85という強い奴に変えているので、かなりバキバキ仕様です。
あまりお勧めはしませんw

通常はスプリングプレートが左右で一枚づつ入っていれば充分だと思います。
ノーマルでもこの構成です。


サイドベアリングなどにも損傷は見られませんのでそのまま続投。
リングギヤを取り付けして機械式LSDの調整はおしまいです。



あとはバックラッシュの調整となります。
リングギヤのバックラッシュ(リングギヤとピニオンギヤの隙間)は、基本的に狭めるか広げるかしか弄らないので、デフケースとベアリングフォルダーの間のシムの厚みで調整します。

左右のガタツキが無いのであれば、左右のシムの合計の厚みは変えずにどちらかを減らした分だけ反対側を増やします。


今回の調整は0.20ミリ以上ある隙間を0.09ミリ辺りまで狭めたい。
自分の経験上、シムの厚みを0.2ミリ程動かすと、バックラッシュは0.1ミリ程度動きます。

左が0.6ミリ 右が1.0ミリという構成でしたので、
シムの組み合わせを変えて、左が0.4ミリ 右が1.2ミリになるようにします。


これで約0.09ミリ程のバックラッシュとなりました。
一発で目標値ですw

最初に測っておかないと、一度組んで値を見ないといけないので二度手間です。
LSDのオーバーホール位では値は変わらないので、分解前に一度見ておきましょう。


後はフタをしてデフの調整は終わりです。

随分前に作っておいた鏡面磨きデフカバー。
この際付け替えようと引っ張り出してきましたが、クリヤを吹いているのに腐食が進んでくすんでしまった・・・。(まぁ、多分5年は経っています)
よく、古いアルミホイールなんかを磨いて塗装しても後で剥がれたり、塗装が浮いたりしてしまうことがあるんだけど、一度表面が酸化しだすと、塗装をしてもなかなか止められないんだね。

こういうのを見るとよく判る。


でも付けるw



前回いつ替えたか覚えていないようなオイルシールも、何故か家にはいっぱい新品が余ってるので交換。(多分替えようと思って準備するけれど、面倒くさがって替えない事が多いんだと思う)


日が暮れたので寒い・・・寒すぎてオイルが硬く、ポンプが全く吸えないのでガストーチで炙ります。
当然缶には火気厳禁とありますw

GCのリヤデフオイルの規定量は0.9リットルですが、前下がりでジャッキアップしている事と、鏡面デフカバーの内側を極限まで肉抜き加工したのでその分オイルは多めに入ります。
1リットル缶が全て入っても溢れてきませんでした。



オイルを入れて各部締め付けを確認して・・・とやってる時に「何やってんすか~。」とマッキー登場。
黒いサンバーで乗り付けてきました。



「何だよ~久々じゃねえか・・・春以来だな。」

「いや~、超忙しかったんで、個人的な事は何も出来なかったんですよ~。」

「そうか~、仕事で忙しいのはいい事だけどな。」

「ホント仕事して帰って寝るだけの日々だけだったんで。」

「GC降りるかも的な噂も聞いていたけどどうなんだ?」

「まぁ、ストックカーはバラシて処分しちゃいますけど、メインカーはまだですね。」

「まだ乗る?」

「でも判んないですね、GCじゃなくてもいいかなとは思ってます・・レガシーを買おうかと。」

「まぁ、走らないならレガシーの方がいいわなw」



数少ないGC仲間がどんどん減っていく中、
その筆頭格であるマッキーが降りるんじゃないかという噂があった。

乗るも降りるも自由な世界ですが、我々のようにボロイマシンを直し直し乗っている輩にとっては、彼の様なスーパープライベーターの作業日記は大いに参考になっていた。
そして、弄れるだけでなく人一倍走れる存在であることも大きい。

その辺の大して走れない連中のパーツインプレほど参考にならないというか、無意味なものは無い。
あるパーツを付けました、デフを調整しました、タイヤを換えました、そういった作業内容が実際走りにどれだけ効果があったか、意味が無かったか、そういったことを指折りのドライビングセンスで実況してくれる事ほどありがたいことはない。

そういった観点で、マッキーは非常に近い存在だった。


それでもね、なかなか一緒に走りに行くチャンスがなかったり、すれ違いの日々は続く。

普通は・・・その比類なきセンスも、披露する場面が無ければ不毛だと感じるだろう。
自分一人だけでやることの詰まらなさは、ヲレが一番よく判っている。


なかなかあいつと遊んでやれる奴は居ない。

差し出がましい事かも知れないが、ヲレなんかがマメに遊んでやれなかったら、その能力を存分に発揮したり、共有しあう場面が無い筈だ。


もう少し待ってくれよ・・・と心の中では思ってはいるが、ぐっとこらえる。

そこには何の約束も出来はしない。


こちらはもっともっと長い目で判断していくしかない。

マッキー位多方面にてセンスがある奴は、何をやっても大成するだろうから、クルマも単にその一つ何だろうとは思う。
忙しければ携わってる時間がないから、どんどん疎遠になるのは仕方がない。
色々と理由を付けて、一度は扉を閉めるかも知れないが、

でも多分、また戻ってくる。
あいつは完全に辞められるようなタマじゃない。

何か自分で考えている個人的な責任をある程度果たした頃にまた、ひょっこり戻ってくるんじゃないかなと思っている。

ヲレはそう考えている。


「少し時間に余裕が出来たら、飯にでも一緒に行こうぜ。」

「そうですね。」


そういうと、マッキーは帰っていった。
つむじ風の様な男だなと思った。


買い物を頼まれていたので、試運転がてら走り出すものの・・・駆動系のチキチキ音は全く直っていない・・・そして、プロペラシャフトとリヤデフのボルトナットを本締めしていない事をぼんやり思い出す。

慌ててクルマ通りの少ない路肩に停めて、「ちくしょう・・」とかいいながらパンタでジャッキアップして締め直す。


取り敢えず駆動系の異音は直らなかった。



その後、また一週間ほど通勤に使いつつ異音の様子を伺う。
少しづつ音が変わっていっている。

初めはカキンとかコツンとか、引っかかるような金属音だったのが角が取れてきたような音になったのと、不定期だった発音がずっとなるようになった。
少しくぐもった感じでゴンゴンゴンと言う感じ。

そして、左後ろからタイヤの回転に比例している音だと言うことが判った。


「ドライブシャフトだな…。」

ほぼほぼ確信である。
ハブベアリングという感じの音ではない。

デフブッシュが死にすぎて、キャリヤが暴れてどこかが干渉しているんじゃないかという懸念もあったが、まぁ、音的には駆動系なのは間違いなさそうだし、プロペラシャフトにしては周期が遅すぎる。

リヤデフでないならドラシャしかない。

もう年末なので、必要なものは今買わないと何が駄目でも部品は入らない。
可能性があるものは全て準備しておかなければいけない。

リヤのドライブシャフトは確かストックがあった筈なので、新品のブーツやグリス、リヤデフメンバーの強化スペーサーと、一応プロペラシャフトも中古を買っておこう。

これで何とかなるはず。



恐らく、15年近く水道メーターボックスの中で寝かした今は亡きヴァージョンⅢの忘れ形見である。

実はGC8は2台目だと言う経緯がある。
最初のインプレッサはD型のSTi RAであったが、悲運の貰い事故により僅か半年で廃車になっているのである。
まぁ、この話は長くなるのでいずれどこかで。


こんな風に、十何年越しに出番を待っているような部品をまだまだ多くストックしている。
10年も20年も乗っていればどんな部品でも駄目になる。

然るべくして出番が訪れただけの事だが・・・


酔狂な話だと自分でも思う。



心配だったのはデフやハブへの挿入部の錆などだが、思った程ではないね。
少し磨けば問題なさそうだ。

すっかり硬くなっているブーツはきっと直ぐに切れてしまうと思うので、
グリスを入れ替えて新品ブーツで組み直して使おう。


という訳で・・ちょっと掃除してシコシコ磨いて~


新しいブーツで組み直しました。
中のグリースもすっかり硬くなっていてカスカスだったので、そのまま使ってもすぐ駄目になったでしょうね。

今ついているドラシャも割と最近ブーツが切れたので組み直したばかりだったのだけど、それでもダメになっちゃったんだね・・・
ヲレの下で15年間、峠にサーキットにジムカーナに雪山に、ガチガチのLSDでめちゃくちゃにドリフトしまくって23万キロ。

逆によく持ったなという所か。。





あとはついでにクタクタのリヤデフマウントを何とかしたい。
リヤデフが暴れすぎて、フルブレーキング時にごっとん!と後ろからどつかれるような音がする。

そして、異音原因の捜索中に取った動画を見て、何か対策しないとなと。


カタカタ音は実際はドライブシャフトだと思いますが、リヤデフの振動ともかなりリンクしているので判りにくい・・・しかし、ここまで動いてると思わなかったですね。


純正のリヤデフマウントブッシュは既に単品供給が終了・・リヤデフマウントアセンブリでしか購入できません。
STIのアフターパーツは判らないですけど、高そうだし打ち替え面倒くさそうだしで



コイツを購入。


ドリ車かよ・・・

ほぼほぼリジッドなのでうるさくなりそうだけど、取り敢えず暴れるリヤデフは抑え込めるはず。
時間がない事と、先ずは原因究明が先決という考えの下、一度付けてみます。


一度浮かせて間に挟むだけ・・・何て簡単なんだ。



全く動かなくなったw

リヤデフマウントの後ろ側のブッシュを固定するスペーサーもありましたが、やりすぎっぽいのでやめました。
準備していたプロペラシャフトは今回は換えなくていいな。



後はスタッドレスに換装し、スタビをノーマルに戻します。

本当はDCCDの改修と、GDBスプリングのカット流用をしようと思っていましたが、時間が無いので割愛。
ただ、DCCDに関しては少しおかしいですね。
以前コメント欄にてアドバイスのあったウインカーランプ接続も試しましたがやはりエラー表示は消えず、中間ハーネスやユニットの可能性も出てきました。

じゃあ、DCCDは大丈夫なのかと、汎用リレーで直接12Vを入れてもDCCDはロックせず。
DCCDの配線不具合から飛び火してユニットも壊れちゃったのかも知れませんし、もしくはその逆かも知れません。

ヒューズは入っているけど、ユニットより上流だからね・・・


DCCDの配線修理後、ユニットも交換してみてダメならもうコントロールユニットを別で作った方が早そうです。
適当な調光器で多少弄れればそれでいいやw



スタッドレスタイヤは5本準備してまして、応急用タイヤもスタッドレスの物に付け替えます。
わざわざ費用かけて遠征してつまらないパンクで走れなかったらキツイからね・・・。

前回交換時に一番山がある奴を純正ホイールに履かせています。


あとは雪かきのブラシと、遠征用エマージェンシーセット(エアフロ・セルモーター・燃料ポンプ・ドライブベルト)を搭載して準備完了。


これで雪の秋田帰省、走行1500キロに備えます。


alt秋田の記事はまた後日





Posted at 2019/01/08 06:30:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ

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