
「夕日が何故赤いか?」
中学生ぐらいの頃よく疑問に思ったものですが、
その答えを聞いても、イマイチよく解からなかった。
この問いは「空が何故青いか?」というものと同様で、光という電磁波の波長の大きさで決まるのだと。
波長の短い紫外線側(青色)の色は、大気中の成分にぶつかって拡散し、空を青く映し出す。波長の長い赤外線側(赤色)の色は、様々な障害をうまくかわし、夕暮れの長距離の大気圏突破を可能にするのだと。
でも、知りたかったのはそんなコトじゃなかった。
別に夕日でなくとも良かったのだけど、
どうして「赤い」とか「青い」とか認識するのか、
「赤い」という感覚がみな共通の感覚(のように感じる)なのか?
自分にとっての赤は他の人にとっての青なのかもしれない。
そんな風に、科学だけで説明できない迷宮に迷い込んだりした時期が、誰にでもあった筈だ。
自然現象や、精神論、身体的な感覚のことや、因果・因縁、神。
あらゆる事に疑問が生じ、結論が欲しかった。
宗教や哲学の本を読み漁ったりして、自分の存在理由などを模索して呻いた。
だけど、16歳になる年のある日、
突然ぽっかり空いた穴から抜け出すことが出来た。
「ひとが決めたことに乗っかるのはヤメよう」って。
問題だったのは、他人とうまく付き合えない不器用な自分へのコンプレックスだったのかも知れない。
それを屁理屈で正当化しようとしてたのだ。
僕というアイデンティティーでこれから生きていこうと、
「わがまま」に生きていこうと、
そう決めたのが、確か赤い夕日の前でだった。
「赤」は、沢山の障害を乗り越えて最後に生き残った根性のきらめき。
僕の感情の色彩と同調するのはこの為なのかな。
思ったほどまとまらなかったナ・・・
Posted at 2009/05/20 01:41:46 | |
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Nature's | 日記