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2010年11月13日 イイね!

錦秋の群埼紀行

錦秋の群埼紀行「だ い ちゃん~あのさ、今週あたり自分のクルマ、オイルクーラーやりたいんだけど・・・。」

クネ太郎より整備の催促。

駄目駄目、近場の紅葉は今週がピークなんだから、
それどころじゃないんだよ。

無下に断る。


ヲレにとっては大事な時期なのだ、
判ってもらうしかない。

群馬、埼玉間を、県道45号→国道299号というルートで戻り、
あちこち寄り道しながら、静かに錦秋を巡りたいと密かに計画していたのだ。

クルマなんぞ直しとる場合ぢゃない。


「今週カミさんもいないしさ、やることないんだよ・・・。」


 誘ってもらいたそうだ。

とっても早起きして行くんだけど・・起きられるなら連れてってやるけどどうする?

「俺、生まれてこのかた、紅葉を観に行ったことなんて一回も無いよ。」

そういう事をしようという発想がなかったという。

四季の彩りの美しさをこころが要求しないなんて、
どうしようもなく情緒の浅い野郎だなぁ、となじってみる。


 「仕方ないだろ、自分ちの近くなんて、街路樹以外の自然なんて一切無いんだから・・・。」



 そんなの関係ないだろ、ヲレだって幼少期は世田谷で育ったんだぜ?


とは言ったものの、ヲレの友達でも桜がキレイだとか、紅葉狩りの季節だなんて言ってる奴は
殆どいなかったなぁ。


ヲレがオッサン臭いだけなのだろうか。

ヲレは子供の頃からこんなカンジだよ。


 他の何を差し置いてでも、これだけはヲレは間違ってないw


関越をトバし、群馬は下仁田より旅は始まる。
秋も深まる妙義山の荒々しさに、クネ太郎もやや感動気味だ。





ちゃりんこもシャカシャカ上がってくる。



土曜日に出掛けてよかった、天気も結構良かったしね。
日曜は寒い位だったもの。



妙義をあとにし、県道45号から山あいに入り、秩父を目指します。

近年、トンネルのバイパスが出来て旧道になった、
塩ノ沢峠のルートをとります。



道路脇の一本モミジに立ち止まります。
小さな祠を擁き、何ともいえない風情がありました。



谷にへばりつくような農村を抜ける長閑な旧道。

ほんの数年前までは、まともな峠越えはこのルートしかなかったので、昔はよく通った。
昼間にのんびりドライブするのが良かったんだ。

通行量僅少、信号も無いただひたすらな一本道。

ホームに似てるかな。
でも、もっともっと山深く、コースは険しい。

単車でツーリングとかは最高の道だよ。



落葉する針葉樹カラマツの黄色も美しい。
やわらかいホンワリとした光が辺りを包むよ。





なんという美しい世界。

楓にブナに、桜にモミの木。
薄暗い杉桧の植樹山林と違って、広葉樹の山肌は明るくあたたかい。

そして、志賀坂峠からルートを秩父湖方面へと変えて、
八丁峠という難所越え。


ここの美しさも尋常ではなかった。

紅や黄色のトンネルを抜けるたびに、溜め息が出るようだ。
クネも感動しているようだよ。

あまり経験したことがないだけで、感じる心が無いわけではなさそうだw

こういうものを観て何にも感じないような人とは、
ヲレはちょっと仲良くなれそうもない。


感じるだけで計算しなくていい世界というものがある。

こういうものを尊重できないひとは、
きっとひとの気持ちも判らないだろうと思うのだ。




美しい日本の秋。
刹那の彩りは隆盛を極めている。


八丁峠を下りきると、中津峡と呼ばれる秩父最大の深山幽谷へ出る。
その渓谷の外れには大規模な石灰岩採掘のニッチツ鉱山があり、今でも稼動を続けている。


廃社宅の残棟。

かつてはもっと多くの廃屋が軒を連ねていたようだが、
その多くは撤去され、今では数えるほどの建物しか見学できない。




少し中に入ってみたが、有名になってしまったが為に結構荒れてしまっている。
稼動中の設備への不法侵入も多くなってしまったらしく、
殆どの建物は、侵入を固く拒む注意書きがある。

安全衛生上から見ても、徐々に解体される運命にあるようだ。




現在でも、国内有数の石灰の採掘量を誇る秩父の採掘事業所。
廃墟と現役設備が混在し、独特の景観をもった不思議なエリアでした。

しっかりと今目の前にある空白とでもいうのかな。


少しだけ、風越 龍さんの気持ちが判ったような?
気がしました。




暮れなずむ山あいの中津峡。

点在する見事な朱に、しつこくしつこく、クルマを停めてしまう。
迫る宵闇が鮮やかさを際立たせる。


美しい朱。


紅葉のメカニズムは、寒くなってくると、落葉の準備のために、葉から枝への養分を遮断するようになる。すると、葉で作った糖分は葉に留まっていく。
緑のクロロフィルが低温で壊れると、その下にある黄色のカロチノイドが発色し、
さらには、葉に残る糖分が、アントシアンという紅い色素に変色していくのだという。

糖分が多ければ多いほど、気温が低ければ低いほど、強い真紅に発色するようだ。


すっかり日も落ちて、露天の出店でしし汁を一杯。
日本酒をやれないのが口惜しいな。


一日じゅう動き回ったなぁ。
久々に趣味だけの旅。

クネも退屈することなくなかなか満足そうだった。
運転を任せて指示や撮影に専念できたので、ヲレとしても良かったな。

これで、付いてくるだけのクセにうわの空だったり文句ばかりを言うようだったら、
もう誘う事はないだろうが、そういったことは一切無かった。



写真の旅というものは、興味のない人にとってはとっても退屈なものだから。




気持ちの判る奴となら、旅も楽しくなるね。


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やっと気持ちが落ち着いたよ。


Posted at 2010/11/15 02:18:01 | コメント(9) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2010年11月07日 イイね!

ごあいさつ

ごあいさつお袋をつれて、秋田のケーコの実家までごあいさつに行ってきました。

ケーコとはもう10年も仲良くしているけれど、
親同士の顔合わせは初めてのこと。

往復1350キロなんて、殆ど外国だもんな。

わざわざ機会をつくらないと、
なかなか実現するものじゃないよ。

まぁ、形式ばったことに疎いヲレは正直面倒臭いというか・・・
ウチラももう若くもないし・・・
親なんか別に関係ないんじゃないの?・・・なんて初めは思っていたんですが、
秋田のほうでは、結婚の際に、
嫁の実家に両親で挨拶に行かなければならないという鉄の掟があるらしく、、、

まぁ、披露宴的なこともする積りが無いので、会わせるくらいはしないとかな。


郷に入らば郷に従え。

ヲレが雑なだけだもんな・・・。


お袋とケーコを乗せてインプレッサで片道約700キロ。
4枚のセダンとはいえ、インプじゃギリギリのプランだ。
シルビアあたりじゃちょっと無理。

デフのうなり音の修理と、サスのノーマル戻しを済ませておいて良かったよ。

快適快適。ヲレがそう思ってるだけだったりして・・・w




コチラではやっとこれからの紅葉も、秋田では晩秋の装い。
山の上の方はもう雪も降ったとか。





秋田へは、土曜入りして旅館で一泊し、
日曜の朝にご挨拶に伺いました。

午後にはもう戻らなければならないので、ゆっくり紅葉を見てまわる時間はなかったよ。

なかなか、紅葉の季節に北東北にくる機会などないから、
もったいなかったけれど・・・。


でも、普通にそこらへんの山々の彩りが美しかった。
関東あたりで気張って出かける景勝地なんかよりもずっと・・・。

ヲレのイメージセンサにはしっかり焼き付けたよ。

来年あたりは、しっかり休みでも取って、栗駒山とか小安峡とかを見てまわりたい。
秋田って本当にきれいなところだよ。



ははは、観光しに来たわけじゃなかったね。


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それにしても、帰り道の渋滞には参ったナ・・・那須まで3時間、川口まで8時間w
Posted at 2010/11/09 21:59:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2010年08月20日 イイね!

渓流釣り紀行

渓流釣り紀行だ い のお盆休みもそろそろ佳境。

群馬県の高原リゾート地で一年の半分を過ごすマッキーに、渓流での釣れる釣りを教えてもらいに行きました!

イワナにヤマメ、憧れでしかなかった美しいカワマス達を、
ちょうちん釣りという特殊な釣法で釣り上げる。

その所作と極意をほんの少しでも掴む為に。


ヲレの好奇心は爆発寸前だ。

高速代をケチるヲレ達は、平日でも50%引きになる深夜帯に移動し、
現地には前夜入り。


マッキーの根城で朝を迎えます。


雪ドリのDVDなんかを観賞しながら、
ビールに日本酒に一杯やっていると・・・4合ビンがもうカラになりやがった。
明日朝起きられるだろうか・・・。



昼くらいから起き出して、行動開始!
畑で餌のミミズだけ掘ったら、師匠のサンバーでそのままポイントへ直行です。


「ここなんか居そうだな・・・。」


師匠が竿を振り込みます。


「こんな道路わきの用水路みたいなところにいるのか?」

「いますよ~いっぱい。」



ヲレは正直半信半疑だ。


「だ い さん、そこなんか居ますよ。落とし込みの脇を狙ってみてください。」



本当だ・・・。


なんだ?このあっけなさは・・・。


「川にザバザバ入って歩けるズボンと靴を持ってきてくださいね。」


釣り道具以外で、マッキーが求めた準備はそれだけだった。

川の中や、道なき道を藪漕ぎしながら、
およそ人が入っていかないであろうポイントへ向かっていく。


渓流釣りはワイルドだとは聞いていたけれど、ウェーダーとか履いたりしない。
そのまま素で入っていくだけだ。


「冷たすぎて限界なんですけど・・・。」

「大丈夫ですよ、もう少しで感じなくなりますから。」

「・・・。」

「ところでさ、なんでマッキー、ニッカボッカなの?」

「適当なのがコレしかないんスよ~。」

「なんか、ほんとテキトーだなぁ・・・。」




確かに、ガマンして川の中を歩いていると、
冷たさを感じなくなるのだった。



「コッチにもいるんスよ~。」


なんだか、別荘地の間を流れる用水路のようなトコロだ。

・・・もっと人影がなく、非人工的で、腰を低くしながら釣っていくものだと思っていたので、
意外なことばかりだ。


本当に居るんだろうか。



気が付くと釣り上げている。

流れ込みや、段差の落ち込み、淵ごとに、
隠れているポイントを一発で見抜き、いちいち釣り上げる。

もう何匹釣り上げたのか忘れるくらい釣り上げた。



ヲレは思った。


コレは漁だと。




オイオイ・・・幾らなんでもそりゃないだろ。

道路わきのドブじゃんか。


「ここはクルマの通りが激しいんで結構危ないんスよ~。」


渓流釣りのイメージが瓦解してゆく。


「いるんですよ♪」


なんだ?この良型のイワナは・・・。



「うわぁ、エグイのが上がってきましたねぇ・・・イヤなんですよね~。」


どこぞの釣堀から逃げてきたのか・・・ニジマスまでが。
っていうか、下手な釣堀より全然ココの方が釣堀じゃないか・・・。


すぐ後ろを乗用車や観光バスがブンブン走ってくる。


ヲレも怪しそうなところをちょこちょこ刻むと・・・


ウヲヲ!

念願の良型ヤマメが!!!


「やったじゃないですか~、いいですね~天然モノですよ~。」


実際に釣れるのか・・・こんな風にヤマメが。
なんだか技術で釣ってる気がしないが、居そうな所や、竿の扱いが少し判ってきた。

5.4メートルの竿に1メートルに満たない仕掛けのちょうちん釣り。

どんな風に仕掛けを持って移動すればいいのか、
竿先の扱い方や・・・判らないことだらけだったのが、だんだん体裁が判ってきた。
知りたかったのはこういう事なんだ!


「だいぶ慣れてきたじゃないですか~いいトコ狙うようになってきましたよ~。」


ありがとうございます先生!



それにしても、このオトコ。

クルマの転がしかたや、趣味嗜好がだいぶヲレに似ている。
ここまでヲレにそっくりなヤツは初めて見た。

型に嵌ることのない掟破りのやり方、
恰好を気にせず、コストも最低限で、結果のみを追求するスタイル。

感覚のみで挑んでいく姿勢。


それが何かにムキになって取り組むと、こうなる。
という一つの結果がこのマス釣りなのだ。



ハッキリ行ってただの職人である。



クルマの弄りも走りもエキスパートクラス。
頼もしい限りだ。


あ~、マジで楽しかったなぁ。

こんなにテンションが上がった釣りは
初めてかも知れんね。

大自然と一体になるだけで満足だとか戯言をほざいてる香具師がいたが、
やっぱ釣りは釣れるから面白いんだなぁ。


何となく輪郭はつかめた感じだゾ。


夕暮れの帰り道、僕達の輪郭もキラキラと輝いていた。



いっぱい釣れたなぁ・・・美しい渓流の宝石たち。


もちろん、キチンといただきますよ。



オーブンで塩焼きにします。

うーん、香ばしい匂いがしてきました。

今回たまたま釣れたニジマスと、イワナ、ヤマメを食べ比べ。
滅多に出来ることじゃないなぁ・・・。


今回ハッキリ判ったコトは・・・

ヤマメが一番おいしい!



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もっと連泊してやりこみたいなぁ・・・。
Posted at 2010/08/21 06:50:48 | コメント(12) | トラックバック(0) | far away | 趣味
2010年08月14日 イイね!

お見舞い

お見舞いケーコの御父さんが脳内出血で倒れたのは、
もう先々月のこと。

激しく狼狽して情報を待ったが、

一命は取り留めたが、
半身の障害が残ってしまうらしい。

遠かろうが直ぐにでも駆けつけようと思ったが、
本人の意思で、当分は面会謝絶。
精神的に、落ち着いてからの方がいいということになった。

そもそもその頃イプ太郎は、廃車寸前の解体状態だった。


そして、イプは組みあがり、
御父さんもかなり落ち着いておられるらしく、
お盆休みにお見舞いに行くことになった。


出発する金曜日は、仕事を昼で切り上げて、
お見舞いの土産を買っていかなくては!

先に秋田入りしているケーコに電話して聞く。


「なぁ、御父さん何が好きかなぁ・・・」

「お父さん好き嫌いが激しいから適当に買ってきたって食べないよ。」

「だから聞いているんだよ。」

「前に食べたのを見たことがあるのは、鎌倉の有名なケーキ屋さんの・・・」

「歐林洞か・・・あれなら確かに食べそうだな・・・。」

「お土産なんかいいから、早く来てよ。頼みたい仕事が結構あるみたい。」

「だからって、手ぶらっつう訳にはいかんだろ。」



去年AEGCさんチから引き上げてきた廃タイヤw
01年製のダンロップ。

2.5キロとパンパンに空気を詰め込んで、東北道をブッ飛ばします。

土日1000円とお盆休みが重なるので、結構覚悟していったんですが、
深夜に出たせいかな?

全くのノンストップ。

650㎞の道のりが、5時間程度で着いてしまった。

あんまり速く着くと怒られるんで、
秋田道の錦秋湖PAで2時間ほど仮眠。

扉の写真は、森の中のようですが、緑陰駐車場と呼ばれる木陰の駐車場で、
峠道で路上駐車するような不思議なスペース。

眠っているとケーコから入電。


「え?・・あぁ・・・もうすぐ着くよって言っておいて・・・。」



秋田は台風4号の影響で、雨が降ったり止んだり。
それでも、一瞬の晴れ間で一気に気温が跳ね上がり、外に長時間居ることが辛くなる。

こんな不安定な気候の中、
御父さんは、20日の予定を大きく前倒しにして、
既にリハビリセンターを退院していた。

しかも、既に自立歩行までしている。

麻痺からのリハビリによる克服は、そんなに簡単なものではないと聞いている。

御父さんは決して軽症な部類ではなかったはずなのだ。

左半身に致命的な障害が残り、
歩けるようになることすら難しいとすら宣告されていたのだ。


もともと胃がんの手術で、胃を全摘出している御父さん。
そもそも身体もそんなに強い方ではないのに、
胃を取ってから尚更痩せてしまった感じがある。



その御父さんの唯一の楽しみが社交ダンスだった。



この間の連休で挨拶に訪れた時には、
昇級の試験があるのだと、不敵そうな笑顔を見たばかりだったのだ。

神はそれすら奪い去ってしまうのか・・・。

ヲレに出来ることは、
御父さんの心が折れないようにと、ひたすら祈ることくらいだった。



ヲレは、もしソレが自分だったらどうだろうと考えてみたが、
とてもではないが、想像も出来ないほどの絶望だ。

ヲレなら世を捨て、きっと出家するんじゃないだろうか。

自分ひとりでは何も出来なくなり、あらゆる事が介護介護。
クルマの運転は愚か、箸ひとつ持てないのだ。

「これ以上無様な姿を晒せるか」

と軽薄な焦燥に駆られ、自己の救済方法を見出せず悶絶するに違いない。



だが、御父さんはもう歩いてしまっている。

激しく痛むのか、片方の目尻に皺を寄せて堪える仕草をみせるが、
杖を突くことも無く、いかにもびっこを引くような動きにならないように
うまくバランスを取ろうとしているのが判る。

みっともない歩き方になってない。




「この強さは一体何なんだ・・・。」














御父さんは一昨日まで入院していたことなど無かったかのような笑顔で迎えてくれた。
お見舞いですなどと言っては、逆に怒られるのではないかという位、
普通にしている。


いや、普通ではないはずだ。


朝晩聞こえるうめき声のようなものは、
苦しいリハビリのストレッチをしているのだと知っている。

見えないところで超人的な努力をしているのだ。


自分が挨拶に来るからそれまでにカタチにしておこうと思ったのか・・・
いや、そんなチンケな目標で終わってないはずだ。

また、ダンスを踏む夢を捨ててないのかもしれない。
いや、きっと実現してしまうんじゃないだろうか。






男の意地とプライドには不可能は無いのかもしれない。



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逆に励まされて帰って来た気分だよ。

2010年07月19日 イイね!

逃げ水の向こうに。

逃げ水の向こうに。すっかり梅雨も明けた7月の中日。
数日の時間をとって恒例の夏旅に行ってきました。

自分のクルマもあらかた片付き、気分は上々。

元バックパッカーの性なのか、
気持ちも道具も、余計な荷物は持たない主義なのだ。


今回は、山梨県と県境に程近い、信州は川上村へ。



ただ、山があるだけで、基本的にフリーサイトの、
静かな大人のキャンプ場があるというのだ。

僕達は、元々キャンプ場という括りを良しとしていなかった。

与えられた自然環境の中で、最低限の装備と工夫で、
静かに野営をしていく・・・というストイシズムに反する気がするからだ。

さぁ、この枠の中でテントを張ってくださいね、
はみ出さないよう、気を付けてくださいね、
薪と炭は500円、鉄板は300円で貸し出ししてますよ。
エリア外に出て行かないで下さいね。
シャワーは夜8時までですよ。
犬は連れ込まないで下さいね。
最終日は正午までに退出してくださいね。。。。


などと、云々かんぬん煩いのだ。


開放的な自由を楽しみたいのに、やかましい!
二度と来るか!!!

と憤慨したくなる。

わいわいがやがやファミリーキャンパーや、
DQNな小僧BBQグループなどのマナーが最悪だから
どんどん規則でがんじがらめになって、何しに来たのか判らぬ状況になるのだ。

静かな自然環境に身を置くということは、
風や水の音に耳を澄ませ、土の声を聞くということだ。
家族で訪れるなら、我が子に自然の美しさと尊さを説き、
その素晴らしさを肌で感じさせるということだ。

開放的な気分になって大声を出して騒ぎたいバカは、気をつけろ。
クルマ屋と二足のワラジを履く山男の制裁を頂戴することになる。


自然環境の美しさを素直に感じられない輩は、
わざわざ野山に出ることはないのだ。

カラオケボックスでいいだろう。

異論は認めない。



まぁ、いきなり尖がってくるトコロがだ い らしいでしょw

キャンプ場というところにはミーハーなイメージを持っていて、
偏見も甚だしいwww


だけどもだっけっど。

探せば色々なキャンプ場があるもので、
ある一定の条件をクリアしていれば、我々のような意固地なキャンパーでも
充分に満足できる施設がある。

まず、山奥過ぎるコト。
にわかキャンパーは、ここでかなりふるいに掛けられる。
そして、余り便利な設備が無い事。
日帰りBBQ組はここを目指す理由がなくなる。

さらに平日利用も付け加えれば、キャンプサイトはほぼ貸切状態。
誰も居ない林間のサイトで、ゆっくりと午後の紅茶などを楽しむ事が出来るのだ。


静かなキャンプ場・・・それがここを選んだ条件だ。


毎度活躍のヴィッツ君。
長旅でも余裕の1500ccだ。

マニュアルが小気味良いRSモデル。

そろそろノーマルのアシもくたびれてきた感じなので、やりなおすようだな~。


木陰を選び、タープを活用して西日と朝日を防げる設営に。
陽の入り方を読まないと、辛い野営となる。




ロッククライマーの聖地小川山と、金峰山に面し、荒々しい奇岩に目を奪われる。
サイトの標高は1600m、麓で40度の猛暑でも、ココでは25度位。

涼しい~♪


今回新規投入のペンタックス。
100㎜マクロの使い勝手を覚えるいい機会だ。


相棒のコウヘイも愛機P6000に21㎜ワイドコンバーターを付けて来た!
スゲー!!

目に見える以上の画角が入るんだ。

更に、サーキュラーPLで武装。。。もう充分だろこれで。



野営の夜はいい。
いつまでも起きていたい気分だ。

しかし、満腹の腹に、ビールとウイスキーを流し込み、焚き火などを見ていると、
そう長くは持たないものだ。

特に初日は移動の疲れもあるしね。


夜は更けてゆく。




朝日を受けた白樺の木々をじろじろ見て回ると・・・いた。

エゾゼミ。

平場ではあまり馴染みのない種類。
胸部のWの模様と、透明な羽が特徴だよ。



初めての渓流釣り。

アウトドアキングにコソーリコツを聞き出して、アタックするも・・・

早々に竿が使用不能になり、仕掛けを手に持って手釣りw
小さなイワナが掛かりました。





あ~、なんて涼しいんだ~。

ボウズこそ免れたものの、この後も何度かバラし、釣果は散々。
でも、この美しい渓相の中で静かに風と一体になる。

これだけでも充分に満たされてしまう。


あの険しい頂は、標高2000を悠に超える。
あの岩肌にしがみつく輩などいるのだろうか・・・


この眼で見るまで信じられないぜ。

・・・あれ?


ちょっとお兄さん!!!



あんなところにも!!!


この人たちって一体・・・(汗



どうもこのサイトは、普通のキャンパーは殆どおらず、
あの命知らず達の、停泊に使われる事が殆どというフシギなキャンプ場のようだ。


場所は丁度この辺だよ~、廻平目(まわりめだいら)キャンプ場。


夜は涼しいどころか、長袖にジャケットがないと過ごせないほどに寒くなる。
麓が熱帯夜だなんてウソのようだ。




すっかり日が暮れると、真夏の使者たちは、
泥だらけのゾンビのように土中から這い出してきて、
最後の変態を行なう。

セミの羽化だ。

あまりマジマジと観察する機会などないドラマチックな一瞬だ。







白い妖精たちは、数時間もすると着色され、朝日とともに飛び立っていく。
5年も6年も真っ暗な土中で生活し、呼んで字の如く、

ようやく陽の目を見るのだ。

そして、残り一週間という生涯の中で、求愛し、結ばれ、後継ぎを残してゆく。

この、セミでも一週間でこなすシンプルな自然の摂理を、達成できない人間が増えてしまっている。
これも自然の成り行きと、ひと括りにしていいのだろうか。

自分も、気を抜いたらソッチ側の人間の素質があるが、
連綿と受け継がれるべきバトンを、個性と割り切って止めてしまうのは・・・違うと思った。


セミはきっとそんな屁理屈はこねないだろうが。




最終日、身支度もすんだよ。

タバコ1000円だもん・・・もうやめるよ。
コウヘイのふかしたタバコの煙も淋しそうにたなびいていく。


よく食べてよく寝て、ちょっと釣りをした他はのんびり過ごした。

自車整備でやつれた身体も、2.5㎏体重増で、やっと通常並にw

野外生活して太ってくるって・・・日常がどんだけ過酷なんだか・・・。
身も心も、これだけリラックスすることは、普段の日常ではありえない事。

きっと来年の今頃まで、僕の肉体は自転車操業だw

それが僕の日常。



「おろかな日々」だ。



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Posted at 2010/07/27 01:28:21 | コメント(8) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域

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