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2012年07月28日 イイね!

13年ぶりの海水浴

13年ぶりの海水浴今年は海に行こうってことになったんだ。

今の嫁様と海水浴ってそもそも初めてだし、これまで行こうかっていう提案もまず出なかったけど・・・別にどちらかが敬遠してたジャンルではないし、「水着を買って海にいきたいな」と言ったら割と自然に行く流れになったよ。

汚い海は嫌いなんで、湘南とか千葉はパス。
西伊豆に行ってきたよ。




西伊豆と言っても、伊豆半島の麓に近い所だよ。
沼津ICを降りて1時間くらいの海水浴場。
水がきれいだなぁ・・・透明度が高くてベラやスズメダイがいっぱい見えたよ。

伊豆というと、下田や石廊崎とイメージしてしまうので、日帰りじゃちょっと遠いなぁ・・・と思ってしまいがちだけど、実はそこまで頑張らなくても、駿河湾側であれば、結構きれいなんだ。

ビューンと東名で1時間弱の沼津ICを降りて、下道でせいぜい1時間くらい。
行き帰りも殆ど渋滞しないし、下手したら逗子海岸より近いかもね。
駐車場も空いてるし、海水浴場も湘南みたいな芋洗いとは程遠く、のんびりできたよ。


海に入って泳ぐって事自体が13年ぶりくらいだよ。

嫁さんは浅瀬でバチャバチャやるだけだったけど、
ヲレは結構マジで泳いでみたりしたよ。

遊泳範囲を仕切るブイまで全力平泳ぎとか・・・


泳ぐのってこんなに疲れたっけ・・・
膝が笑ったよ・・・


泳ぐ事自体がかなり久しぶりだったんでちょっと心配だったけど、、、



まだ泳げたw



嫁さんは日焼けしただのどうだのと呻いていたけれど、
海行って日焼けしない訳ないんだから今更なぁ・・・。



海沿いの海岸線17号のドライブが好きなんだ。

結構入り組んだ低速のワインディングが続くんだけど、道路からずっと青い駿河湾が見えててね、小さな漁村を幾つも通り抜けていくんだ。


この道路をただ走るだけでも、価値を感じるいい時間だよ。



それにしてこのクルマには何年乗るんだろう・・・^^;

たまにはポチっと押してくださいな^^



Posted at 2012/08/05 14:28:44 | コメント(9) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2012年03月02日 イイね!

ボーイング777

ボーイング777突然の出張命令で石川県小松へ。

サプライヤーでの塗装不具合が酷く、ちょっと教えてこい的なカンジで駆りだされてしまいました。
1.5日の駆け足出張。

ヒコーキでいくとたったの1時間で着いちゃうんだね。


行きも帰りも窓側だったのが単純にうれしい。
新幹線もファミレスも窓側が好きだ。



しかし、なぜかいつも羽根の真上の窓になるので景色がよく見えない。

飛行機の尾翼って凄い変形してるんだね。
生きてるみたいだ。


好きでないのにカニ接待w
Posted at 2012/03/04 03:31:42 | コメント(8) | トラックバック(0) | far away | 日記
2011年09月23日 イイね!

チーム”K” 後編

チーム”K” 後編「いまハイオクって幾らですかぁ?」

「えーと・・165円です。」

「ちょっと高いですねぇ・・・。」

「このあたり一帯はどこもこんなカンジなんで・・・。」

「だ い さん~どうします?値切りますか?」

「単価値切るのか?」

「言うだけならタダなんで・・・。」

「幾らなんでもムリだろ・・・断られてヨソ行ったって同じなんだろ?」

「それもそうですね・・・じゃあハイオク満タンで。」

「この掛け合いが無駄www」


もともと関西系人のレーサーは、常にこんなカンジだ。

買うことが決まっている必要な物も、お買い得を常に探して吟味し、どうしても高ければ必ず価格交渉。
タダの物は限界まで持ち帰ってくる。
オークション出品物も、現物確認に出向き、出品価格より値切って買ってくる。

フリマかなんかだと勘違いしているんだろう。


ケチとかそんなんじゃなく、そういう人種なんだろう。
そういう習性なんだ。

そして、そういった傾向は趣味や執心するものに対してはより顕著になって表れる。


ギュワアアアァァァァーーーー!!!!

ドゥルルルオォォォーーーー・・・・ン


ギャアアアァァァァァーーーー!!!!

ドゥルルルオォォォーーーーーーー・・・・ン


3名乗車と貨室いっぱいの積載で、1900kgを超えるであろう白いワゴン車は、高原の峠道に差しかかり、急登坂のワインディングをものともせずにダッシュしてゆく。

助手席のドアウィンドウ越しに見える景色は、黄緑やビリジアンの帯となり、
カーブではアシストグリップの助けを借りなければ体を支える事は出来ない。

クルマの中では基本的に靴を脱いでいるヲレは、更にダッシュボードを足で踏みつけてブレーキングGに備え、のんびりくつろぐドコロではなくなった。

リヤーシートのクネは、隣の座席に一杯になっているクーラーボックスやカバンなどの荷物を支えるのに必死のようだが、どんな体勢でいるのかよく確認できない。

1994㏄の水平対向ツインターボエンジンは7000回転を超え、
パワーが落ち込む寸前でシフトアップされる。
トルクバンドを外さないように常に最適なギヤポジションを選択されながら、
暴力と呼ぶに相応しい加速を見せ付ける。

小旋回のヘアピンなどでは、ヒールアンドトゥから1速に叩き込まれ、
やや大きめに切り込まれたステア操作から、強引にヨー慣性を発生させ、
フロントよりやや先にリヤタイヤが悲鳴を上げ始める。

ここで間髪いれずにアクセルオンにすることで、
旋回姿勢を維持しながらの加速保留体勢でいることが出来る。
レーサーは立ち上がりラインを睨みつけ、安全なベストラインが見えた瞬間に、クリップポイントが決定する。

右コーナーでは大きくセンターラインを割り込み、
左コーナーでは、アスファルトが無くなった所からタイヤ二幅分は踏み越えてゆく、
ガードレールに接触したように錯覚してしまい、瞬間的に体が交わしてしまうほどだ。


「なぁレーサー、次は観光バスを先頭に5台だよ、このテクニカルセクションではどうにもならんだろ。」

「そうですかね。」


そう言い切る前にレガシィーは右側の車線に飛び出している。
コーナーを立ち上がり、2速に入れたところからのフルスロットルに合わせて全開加速体勢に入っていた。


「ぅおぉぉぉ・・・・・・!!!」


1台抜き、2台抜き・・・
3台抜いたところでやや車間の広いところに割って入り、前方再確認・・・すぐに飛び出した。

ストレートも短く、ブラインドコーナーの連続する先の知らない峠道。
狂気の暴走ワゴンは全てのパワーをトラクションに変換し猛然と加速してゆく。


「なぁ、レーサー・・・対向来てるぞ・・戻れんのか?」

「大丈夫、間に合います。」


ヲレの身体の感覚というセンサーが、全身全霊の高速演算を始める。
観光バスと対向車と暴走ワゴンの3点の相対速度と距離、時間の相関関係に危険が存在するかどうか、感覚的には導き出す事が出来る。

一言で言えば危険予知というヤツだ。

それは常に、これからの自分の生存の可能性を大きく左右する重要なものだが、
この時ばかりは自分には一切為す術がなかった。


ぎりぎりイケる・・・やっと黄色のランプが点灯した。
決してグリーンではない。


ヤツのグリーンは一体何を基準に点灯するのか・・・。



ストレートエンドの左のブラインドコーナーの手前で観光バスと並び、
大外から大きくインカットの姿勢に入る。

対向車は既にコーナーを回り始めているのだ、

ブローオフバルブからバイパスされる過給音と同時に、
レガシィーは大きく姿勢を変えて左コーナーのクリップをかすめて行く・・・

レガシィーのクリップ到着のそれは、対向車と観光バスがすれ違うのとほぼ同時であった。


ふとクネが気になったヲレは、Gを堪えながら後ろを振り返る。
クネは、開いているのか閉じているのかよく判らない目をしながら、何も言おうとはしなかった。


「い、今のはヤバかったろう!」

「何がですか?」

「何がじゃねーだろう、どうして今のがイケるって思うんだ。」

「結構余裕ありましたよ・・・。」

「く・・クズ過ぎる・・・。」

「わははは!!!」


我慢できずにクネが噴き出してしまった。


「クネ君・・・ついに見つけたよ。」

「何を・・・」

「本物だよ・・・」

「本物の何を・・・?」

「本物のクズ野郎を見つけたよ。」

「wwwww」

「何がですか・・・大袈裟ですよ~。」


こういった強烈な追い越しを、更に数度重ねていき、
キャンプ場までの一本道で20台以上パスしたのではないだろうか・・・
マグレや勘などではなく、ちょっと特殊な時間軸を持っているようだった。

出来る出来ないの前に、やらないというのが普通なあたりで、
感覚に大きな隔たりがあるのだけど・・・
まぁ、それは多かれ少なかれのハナシであって、ヲレやクネが常識人というわけではない。

多かれ少なかれ、3人ともクズには代わりがないのである。


本日は、ドライバーのレーサーが一等賞だったというだけのことなのだ。


「いや~、正直、さっきの追い越しよりも、その先の右コーナーで膨らみ過ぎてちょっと焦りましたね。」

「あのままドブに落ちたら、追い越してった連中にツバとか空き缶とか投げられるだろうよ・・・。」

「でしょうねww。」

「ヲレは急いでヤブに逃げるよ。」

「おっ、レーサー、ちょっとその辺で休憩しようぜ。」

「いっ、嫌です・・・。」

「ココを凌いだって同じキャンプ場のクルマだっていそうだよ。

「そんときゃそん時ですよ。」


「ちょっと、ヲレのイメージとはラインが違うな・・・。」

「まぁ、そうでしょうね・・・。」

「リヤデフ活かすなら、もっと進入で思い切って振っていかないと!」

「・・・・。」

「おいレーサー、そんな命がけで追い越し頑張るより信号無視した方が速いゾ。」

「いやいや・・・」

「ほらほら信号赤だぞ、右から先頭まで出られるぞ。」

「対向に覆面が混ざっていない可能性が拭いきれません・・・。」

「大丈夫、県外ナンバーばっかりだよ。」

「もっとメリットのあるところでやりましょうよ~。」


結局クズしか乗っていない暴走ワゴンになってしまっている訳で、
キャンプ場までの最後の5分というところまで、激しいスキール音が山々にこだました。


「だ い さ~ん・・・水温が初めて110度超えました・・・。」

「110度じゃ沸騰じゃねーか?」

「ちょっとノッキングも出ました・・・。」

「ダメだ抑えろよ、マジで飛んじまうゾ。」

「110度はヤバイですよね。」

「標高も1500m超えてるから、更に沸点は低くなってる筈だよ。」

「またヒーターからせせらぎが聞こえてくんぞ。」

「ガスケ抜けじゃなくて、一時的な沸騰で済めばいいけどな。」

「初めての110度超えが、運動会でも茂原でもなく・・・キャンプに向かう足でか。」

「まだエンジン3万キロなのに~。」


そう、チーム”K”の誕生である。

チーム”K”とは、今をときめくAKB48とは一切関係がなく、
”クズ”という意味である。

クルマが好きで暴走が好きで、固有のモラルを有し、
社会に対して一切の肯定権を持ち合わせていない・・・。

もうこれはクズでいいだろう。

でも、ゴミのポイ捨てはしないし、障害者スペースに駐車はしない、
歩行者に道を譲る事だってあるので、徹底的にDQNという訳ではないのだけど・・・

まぁ・・・どう差し引いてもプラスにはならないな。




ま、本編はキャンプの話のハズだったけれど・・・
天気も最高だったし、涼しくて過ごし易かったし、キャンプサイトのロケーションも最高だったけど・・・

レーサーという人間のインパクトにヤラレて何だかあんまり憶えてないよ。

ヲレとレーサーで殆ど準備し、サイト設営から食器の支度までソツなくこなし、
クネは寝袋片手にただやってきただけだwww

ヲレひとりで全部やらなきゃいけないのは大変だったので、デキるヤツが加わって助かったよ・・・。

ここは、松原湖の近くのオートキャンプ場で実は第二候補だった所。
第一候補は、有名なところなのだけど、入った途端に芋洗い状態だったことと、直火がダメだった事がNGの決定打となった。

ここはイイトコだったよ、基本フリーサイトで、テント間にもかなり余裕が取れる林間サイト。
直火OKで、すぐ近くに温泉施設があるんだ。


次回またココでもいいなと思ってしまった。



疲れてるのか・・・温泉から出てメシを食ったら、酒もそれほど進まず、
クネにレーサーに次々脱落。

クネはその前の晩に走りに行ってるし・・・(次の日キャンプなのに・・・)
レーサーも3時まで支度で寝られず・・・来るだけであの走りw
ヲレも4時まで起きてたけど・・・意外と寝なくても平気なので最後まで焚き火を見てたけど・・・

ひとりで起きててもなぁ・・・。



清々しい朝。

朝日だけテントに飛び込んできてちょっと暑かったけれど、気温自体は涼しくて気分がいいよ。
高原の林間サイトっていいね。


またレーサーとクネが焚き火で何やら醜態を晒しているけれど、もう書くまい・・・
男の子というのは基本的に火遊びがスキなのだ。

そんなふたりを無視しつつ・・・




高原らしい絵をちょっと探しに散策したり・・・

夏の最後を謳歌してる昆虫達。
しばしぼんやりと野アザミの前で待ち伏せなどをしていました。



旅行に暴走に、布団干しに大活躍のBH5レガシィーGT-Bも、もうすぐ24万キロ。
エンジンが終わっても、雪山で突っ込んでも不死鳥のように甦り、アシが入り、デフが入り、
新品のポテンザが奢られて、キャンピングワゴンに大変身。

こんなに芯まで使い倒されたレガシィーもなかなかないだろう。


帰り道の道程も言うに及ばず・・・
渋滞を避けて、高速は途中離脱でホーム復路となりました。
なまじっかホームなんで、飛ばしすぎてヤバイかと心配しましたが・・・

クルマが多過ぎたんでちょいちょいでした・・・。

ソコソコのスキール音を放ちながら、中速のS字をクリヤするとレーサーは・・・


「今のコーナー・・・鈴鹿の最終に似てますね。」


今まで何も言わなかったクネが一言。


「す・・・スゴイよ・・・・レーサー。」



ご意見番の公認がでますた。

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生き残れたらきっと大物になるよ・・・。


Posted at 2011/09/23 23:03:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2011年09月21日 イイね!

チーム”K” 中編

チーム”K” 中編「お~い、レーサー・・何時頃来るんだ?」

「え~と・・・だ い さん、あのですね・・・待ち合わせにクネさんが来ないんです・・・」

「なんだ、アイツ寝坊したのか。」

「まぁ・・責任はヲレにがあるんですが・・・」

「???」

「ヲレが待ち合わせの電話するの忘れました。」

「!!!!!」

「いや~スイマセン。」

「・・・それはいいとして・・・ヲマエは何をしている。」

「待ち合わせ場所をグルグルしています・・・」

「待ち合わせをしていないのにか!」


タイプBとは聞いていたけれど・・・ヲレを超えたかもしれないナ・・・。

プランナーのヲレも、当日まで行き先を決めていないというあたりも中々のモンだと思うが、
連絡していない相手との待ち合わせ場所に行ってしまうなんて、聞いた事も無い。


薄々感づいていた事が・・・徐々に輪郭を帯び始める。


「クネ太郎が来るまで、必要品の買出しを済ませるか・・・」

とりあえず先にコチラに迎えに来させたレーサーとアウトドア用品店へ。
薪や木炭、あとは簡易テーブルなどを購入する予定だったのだ。


「なぁレーサー、このチタンクッカーいいなぁ・・・ヲレのステンのヤツはもう20年も使ってるから穴とか開き始めたんだよ。」

「穴とか・・・クッカーとしてはもうダメですね・・・」

「セットものの一番デカイボウルが微妙に漏ってるんだよ・・・チタンものも当時からあったけど・・・高くて憧れるだけだったなぁ。」

「もう買ったらいいんじゃないですかね。」

「でも7千円以上するよ、未だに結構高ぇな・・・。」

「だ い さん、コッチの底が深いヤツの方が良くないですか、8千円しますけど。」

「3千円代のクッカーセットから8千円のチタンクッカーか・・・」

「もう買いじゃないですかね。」

「いや~・・・GCからGDB飛び越してGRB買っちゃうような気分だよ。」

「そんなカンジですね。」

「ヲレがGRB買うかね。」

「GCすら捨てられないですもんね・・・。」

「穴が開いた鍋だけ充当しよう。」

GCは修理して使うことになったw


ひとつ何かに興味を持つたびに、
あーじゃないこーじゃないと下らないウンチクと経験談を持ち出して、結局買わないというパターンを繰り返しているうちに・・・


「あ・・・だ い さん、クネさん着いちゃいますね・・・。」

「こっから更に駅で待たせたらちょっとヤバいな。」


何も買ってないうちにとりあえず駅まで迎えに行く事に・・・。

重症系のB型がふたりで動くというのは、非常に時間的な効率が悪い。

B型人間というのは、その時の気分や雰囲気を最重視する傾向があり、時間で区切られると充分な考慮ができないという致命的な性癖がある。

そういった時間的に不利な部分を、
突出した能力で取り返したいという思いがB型にはある。


そんなB型ばかりが集まると、歯止めが利かなくなってロクな事にはならないのだ。

B型が多いという事は忌々しきことだと言わなくてはならない。



ぼんやりとした輪郭がどんどん明確化し始めた。


ようやくクネを回収したレガシィは、一行を乗せて中央道は長野方面へ。


「だ い さん~、長野のどのあたりなんですか。」

「ん~、そうだな・・・朝3時までかかって幾つかキャンプ場はリサーチしてきたんだけど・・・」

「電話とかしなくていいんですか?」

「うん・・・もうちょっと近くなってからいいんじゃない?」

「今すればいいだろ。」

「大丈夫だよ・・・繁忙期じゃないし・・・」

「何でしないんスか。」

「今は気分がのらないというか・・・面倒・・あとでかけるって。」


クネは、これだからB型は・・・というような顔で窓の外に視線を移している。


「何でしないんスか。」

「どのクチが言ってんだ・・・ヲマエが言うな。」


クネは何も言わなかった。


色々言ってたものの、言われて少し心配になったヲレは、
速やかに一番候補のキャンプ場に電話をして、利用可能かどうかの確認を取った。


「じゃあ、昼過ぎ頃には着くんで宜しくお願いします~、ピッ。」

「いま昼前で、昼過ぎに着くわけないだろ。」


間髪いれずにクネが突っ込む。


「まぁ・・・夕方も昼過ぎっちゃあ昼過ぎだろ。」

「適当だなぁ・・・」

「レーサーが5速8千回転で踏めばきっと着く!ヲマエ次第だよ。」

「5速8千て・・・260キロ位ですよ。」

「401のCPUに戻せばイケるだろ。」

「別で切ってあるんでリミッターは利かないですけど・・・。」

「そもそもこの渋滞じゃ、どうにもならないね。」


渋滞と混雑を、鬼の高速スラロームで何とか切り抜け、長野県内へ。
5速8千回転はまぁ、冗談としても・・・常に4、5千前後を推移させながら、視界に入るスパンいっぱいいっぱい位で大きく前走車を交わして行く・・・一番左側の車線も辞さない構えだ。


「おいレーサー、覆面とかだけはよく見ておけよ。」

「今日、秋のキャンペーンの白バイの出陣式があったみたいですね。」

「左側追い越しで結構取られるから気をつけろ。」

「年に数回追っかけっこになりますけど、200キロ超えると途中で大体諦めてくれますね。」

「ヲレのGCじゃリミッター付いてるから無理だ。。。。」


もう少しマトモな意見交換というものはないのだろうか・・・
このメンツの誰が運転しても似たり寄ったりだろうから、アレですけど。

でも、ココまでヲレは酷くない!
と、ヲレもクネも思った。(と思う。)


でも10年くらい前のヲレはこんなカンジだった気がするな・・・
他で損した時間をここぞとばかりに取り返すように、



スピードで時間を買う。



自分の大切な一秒を静かに過ごすために、
アクセルは床まで踏みつけられ、タイヤとブレーキは高温と煙に変換されてゆく。


誰にも理解される事の無いおろかな選択肢。



さっきからボンヤリと見え始めていた何かが、ハッキリとした輪郭を持って像を結び始めた。
この懐かしいような心地よい感覚を、はじめてヲレは他人の中に感じた瞬間だった。

これらはコレまで能動のみのものであって、

受動したことはなかった。


「全開」か「全閉」


まるで自分の人生のようではないか。

社会との尋常ならざる軋轢の上に成り立つおろかな世界観。
それを、この男は体現しているのだということは判った。



いたのか・・・自分以外で。


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後編に続く。





Posted at 2011/09/22 01:15:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2011年09月20日 イイね!

チーム”K”

チーム”K”最近よくつるんでいる、だ い 、クネ、レーサー。

元々昔から遊んでいるクネとの付き合いにレーサーが入り込んできたような塩梅かな。

自分とクネとのコンビは傍若無人というか・・放埓(ほうらつ)というか・・・他の追随を許さないほどの独特のモラルで走っていたことは事実だ。


なかなかココに割って入るヤツはいない。
自分たちは何時だって門戸を開き、開放的であったが・・・


長くに渡って、この均衡は破られる事は無かった。


自分で言うのもおかしいハナシだけど、天真爛漫な程の感覚派のだ い と、
クレバーで頭脳派なクネは、ふたりが出会って初めて何かが完成したような気がした。

お互いの足りない部分を、お互いが丁度持っていたんだ。

峠にジムカーナに雪山にガレージ整備に・・・
お互いが提案する何かに、常に二つ返事で応える阿吽の呼吸とでもいうのかな、


「なぁ、ちょっとジムカーナやってみようよ。」

「いいよ、いつからやる?」


「雪山楽しいからやろーよ。」

「ココまで来たらやるしかねーなぁ。」


「あれやろうか・・・」

「やろう。」


「これやるか?」

「いいね。」


そこまで応えてくれるヤツは、正直ここまでいなかった。

自分がこれまでやってこなかったことへの不安やリスク、
苦手意識みたいなものが無かったといえば嘘になる。

でも、お互いに無い物を持つ者同士、相手の価値観が持つ世界は魅力的に見えた。

それらに応える事が次の扉を開く第一歩になってゆく確信があったんだ。


あれから10年。

ヲレとクネの腐れデュオは相変わらずだが、
みんカラなどで駄文を綴っていた事をきっかけに、多くの仲間達と出会うことができ、
新たな走りの機会も、随分と増えた。



そこに一気に台頭してきたのがレーサーだ。

年の頃で言えばヲレ達よりひと回りも若いのに、白いレガシィで落ち着いていると見せかけて、
臆する事無くトップグループに切り込んでくる。

ウェット重量が1600㎏を超える車体で、
常に先頭への間隙を狙ってアクセルを踏み続けてくるんだ。


「???」



何とかアタマだけは押さえた格好だけど・・・
ヲレやクネにとっては少なからず衝撃的なルーキーの登場だった。

速いとか遅いとかは抜きにして・・・何だか面白いヤツだなとヲレは思ったものだ。



「なぁレーサー、今度クネ太郎とコッソリキャンプに行こうかと思ってるんだが、ヲマエキャンプとかやるほうか?」

「やりますよ~、一人でもちょくちょく行くくらいです。いいですねキャンプ、ヲレがテント出しますよ。」


気持ちがいいほど二つ返事の快諾だ。


得てして、

この愚かな3名は、椎名誠の怪しい探検隊シリーズもかくや!というキャンプの旅に出る事になる。
其処に展開されるのは、鬼畜と天衣無縫が共存する亜空間。

筆舌に尽くしがたいこの二日間を、
ヲレはどこまで筆にしたためていいものか・・・



明日まで考えさせて欲しい。



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チーム”K”とは何なのか。

Posted at 2011/09/21 02:35:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域

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何シテル?   06/30 04:17
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