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2017年04月23日 イイね!

遅い春

遅い春もうゴールデンウィークも終わり、季節は初夏に向かっていますね。

連休は秋田に帰っていたんだけど、
休み前に一回だけ桜を見に行けたので、そのレポートです。


場所は、7年前に一度訪れている長野県の高山村と、その足でそのまま隣の山ノ内町まで見てくるプランです。

もう高山村が7年前なのか・・・

ついこの間と言う感じがしますが、確かに7年経っています。


ひええ~(;´∀`)



この時は、4月も下旬頃に訪れたにも関わらず時期尚早で、肝心の桜がまだ見ごろを迎えていませんでした。
村を挙げてアピールしていた五大桜も殆どが咲き始めの状態。
本州で最も開花が遅いと言っても過言ではないエリアです。

少し残念だった思いがあり、リベンジの感が強いですが、今回高山村自体はついでであり、実際は山ノ内町の桜が目的であったりします。


こちらにも、マイナーながら圧巻の老桜があるとの事で楽しみにしていたのです。


相変わらずの旅のお供は幼馴染のコウヘーとその愛機NCP13ヴィッツ。
今回の遠征でようやく10万キロに達しようかというところ。

ちょいちょい手直しこそしてきたが、大きなトラブルもなく今日に至っている。

流石はトヨタの量産機。


ラインナップ最強のVVTI1500のエンジンはまだまだ元気で、高速道路も余裕です。


朝4時より出発と早出ではあるが、何てことはない。
もうおじさんなので、普段の起床とそれほど変わらなくなっているのだ。。


旅のスタートは、かの高山村から始まる。





高山村五大桜のうち最も標高の高い所にあり、
開花が遅れるとされる水中のしだれ桜が満開であった。



なんという素晴らしい立ち姿であろうか。。



村指定の天然記念物にとなっているこの枝垂れ桜は樹齢が250年、
高さが22メートルにもなり、残雪の妙高や戸隠の山々を背景にすっと立ち上がっているよう。

吉永小百合さん主演の「北の零年」の導入部の撮影にも使われた有名な桜です。




近付いてみると、その迫力とは裏腹に丸くて小さい可愛らしい花びらが鈴なりになっています。
真下から見上げると、空から降り注ぐような・・逆に自分が飛び込んでいくような不思議な浮遊感。


早朝の空の青とのコントラストが綺麗で、しばらく見上げてしまいました。


積年の心残りが消化されたような我々は、本日はもうこれで終わりでも惜しくない・・・
そんな気にさえさせる、一つの桜の神様だった気がします。



もう一本は、水中から程近い山陰の赤和観音というお堂の傍に立つ枝垂れ桜。
こちらも見事な満開を迎えています。


石垣で押さえた一段高い所に立っており、実際よりも樹高があるように見える見栄えのいい枝垂れ桜です。

こちらも前回はイマイチだった記憶があり、敵は取れましたね。


ここも程近い集落センター傍の桜。
小ぶりながら300年と言う齢を誇り、横に広がる独特の樹形をしています。

禿(かむろ)といった印象です。




こちらは最も早いとされる中塩のしだれ桜。

150年程の若桜ということもあり樹勢は盛んです。
赤い屋根の阿弥陀堂との相性も良く、可愛らしいお地蔵さんが印象的ですね。





ここまでの桜が満開であるのなら、もう他の樹は間違いないという気がします。


高山村の名桜群は、標高差や山陰の日の入り具合の加減で開花にかなり差がある為に、
いちどきに見て回るのは不可能とされている。

里の早い桜を見に一度訪れ、一週間ほどインターバルを置いて再訪しなければ山陰の樹は見ごろを迎えないのだ。


それが、今回は水中から中塩までがしっかり満開だ。

今年は関東地方がそうだったように、開花こそ早かったが、そこから一週間ほど涼しい日が続いたお陰で早い桜が中々散らなかった。

そこから一気に暖かい風が入ったことで、遅い桜は一気に咲き進み、同時に満開を迎える事となった訳だ。


幸運でしたね。



こちらも念願としていた名桜「黒部のエドヒガン」

高山村の古桜群に於いて唯一のエドヒガンザクラであり、広い段丘の畑の中にぽつんと存在している。
北アルプスを背景にしたり、手前の菜の花を入れたりと、どの角度から押さえても美しいシルエットを誇っている立派な桜である。





この日本に生まれて良かったと、
心の底から思えるような・・・ほっとするような心象風景ではないだろうか。


推定500年とされるこの大樹は根元で二手に分かれながらも、隅々の枝までしっかりと英をつけている。

黒々とした立派な幹と、赤みの強い花は本当に美しく、
最早無粋な誉め言葉は似付かわしくない。



ただただ阿呆のように口を開けて傍から見ているだけである。




手軽な写真機ではなく、自分の指先とセンスで描写する時間。
もはや生き急ぐことはなく、今と言う時間そのものを謳歌する究極のスタイルと言える。


ヲレはまだ何かを急いでしまっているなと感じる。



もう外す気はしなかった。




高山村の最後はお墓の桜「坪井のしだれ桜」



大きな樹ではありませんが、沢山の墓標を根元に抱き600年もの間この地を見守ってきました。
鬱蒼とした林を背景に独特の存在感を放っています。

以前よりもロープでの仕切りが根元に近くなっており、樹をすぐ傍で見られるのはいいのですが、
写真的にはちょっと邪魔ですね。


引いたところから菜の花で隠す作戦に切り替えているカメラマンが多かったです。


高山村は一度訪れているので、午前中だけで駆け足気味に廻ってしまいましたが、
全て満開にて完封。


もう思い残すことはありませんね。



いま死んでも大した悔いは残らないだろう・・・と、そんな気にさえなりました。






これが信州の遅い春である。


きちんと昼休みをとります。

千曲川の支流の河原で昼食を摂って一休み。
早出の疲れをうとうとと昼寝で癒します。


なんだか夢を見ていたみたいだけど、よく憶えていない。

最近は夢など殆ど見なくなったけど、見た所で内容を憶えていないことが多い。
木陰に居たはずだが、陽が動いて暑くて起きてしまったよ。



河川敷の公園のような所だったんだけど、アメリカ人を含む二組がキャンプ道具を広げてのんびりしながら、犬と散歩したりスケボーで遊んだりしている。

留学生ぽい青年が、僕たちが休んでいるすぐ傍まで来て「イイテンキデスネ!」と言った。

「そうだね、気持ちがいいね。」と返すと、石垣をよじ登っていく。
結構きつい石垣だよ。

付いてきた犬が登れなくて困っている。

当然ついてくると思った青年が上から首を振って、ケモノのくせにだらしがないなぁ・・・といった仕草をした。


後から来た彼女だか奥さんだかが、ワンコを上の青年まで放り投げて(投げちゃったよw)自分もよじ登り、スロープを一緒にスケボーで下っていく。


ひとつひとつがアメリカナイズしていて、なんだかワイルドだなと思った。


午後からは山ノ内町エリアである。



この町が謳うのは「宇木の古代桜」という5本の古木群。
まず手始めに隆谷寺の枝垂れ桜というのを見に行きます。

マイナーなのか客足も少なく、静かに見て回れます。


どうもこのエリアは桜が若干早いのか、少し葉桜。
高山村より北側なんだけどね。

標高が低いのかも知れない。


桜祭りの謳い文句も、ここ数年で始めたばかりらしくのぼりも消極的である。
町興しになると聞いて始めたけど、どうやって盛り上げて行けばいいか判らないでいる雰囲気がある。

お隣の高山村は、駐車場の誘導が必要なほどの盛り上がりなのだ。


今はネット社会なんだから、フォトグラファーなどを入れてホームページなどでもっと宣伝してやれば全然違うと思うんだけど、人口も少ないし若者が居ないんだろうね。

決して高山村に負けていない凄い樹がある。




ちょっとだけ僕たちが宣伝してやろう。




隆谷寺から山の斜面をどんどん登っていくと、街を一望できる高台に「大久保のしだれ桜」がある。
こちらも多くの墓標を抱えるお墓の桜である。

折角の立派な樹なのだが、鈍色の空に少し葉の混ざる散り際のしだれは黒々としてしまって写真映えしないのが残念だ。


先客の中年カップルにすれ違いざまに「こんにちは」と挨拶をすると、「ボンジュール!」と返ってきた。
インバウンドのフランス人であった。


日本人が大して注目もしていない片田舎の枝垂れ桜を、フランス人がわざわざ見に来ている・・・


京都だ富士五湖だと、メジャーな観光地ではなくて、山ノ内町のお墓の桜である。
そういえば、高山村でもそうだったが、マニアックな桜の名所に意外と外国人観光客が居る。

とてもツアーが組まれるような場所ではないんだけど、何で知るんだろうか・・不思議だ。

向こうには、誰も知らない日本のいぶし銀名所マップのようなものがあるのかも知れないな。



この高台の桜は夜間ライトアップがあるようなので、日が暮れたら再度訪れる事に。



今回もっとも見たかったのが、山ノ内町の古代桜の中でもっとも西側のりんご畑の中にある「宇木の千歳桜」という巨木で、850年という県下でも有数の樹齢を誇るエドヒガンである。

「見返り桜」とか「月見桜」と呼ばれ古くから親しまれてきましたが、昭和3年の天皇御大典を記念して「千歳桜」と命名されたと説明書きがありました。




何処から見ても格好のいい均整のとれた枝張りに、うねるような6メートルの根回り。
850年の老桜とは思えない程の花付きと迫力です。

幹のすぐ傍を見て回ったり、離れた所から眺めたり、いろんな角度からしばし見惚れてしまいました。


こんなに凄い樹だったのか・・・


まだまだ知らぬ名桜が沢山あるな。



ライトアップがあれば見てみたかったけど、日暮れに小さな提灯が若干灯る程度なようです。





まだ数本あるしだれ桜は、咲きが早かったのかすっかり散り切っていたので、長閑な春の風景の中を、ゆっくりと散歩しながら夕暮れを待ちました。




信州の一日は短い。

東も西も高い山脈に遮られ、朝日が入るのは遅く、夕日は赤くなると同時に日本アルプスの影に隠れてしまうからだ。


本日も夕日と桜との饗宴を想定してみたが、午後から花曇りであったこともあり、低い雲間から西日が差す前に妙高のシルエットとなってしまった。



千歳桜のトワイライトを諦め、大久保のしだれ桜に戻ることとします。



中野の街々に灯が灯りはじめます。



コウヘーも今回は一眼が無いとの事で、ニコンのP6000を引っ張り出して頑張っています。
充分いいカメラだよ^^



日没と共に、誰かが照明を点けに来ました。
遂にライトアップの始まりです。


戸隠から妙高までの北アルプスの峰々をバックに、高台からの夜景、
葉桜ながら花びらだけが浮かび上がるライトアップは、ため息が出るような美しさです。




これだ~。




と思っていたら・・・



程なくしてライトアップが消えてしまった。


え~、もう終わり!?
なんぼ何でも早いでしょうよ・・・

時間も中途半端だし、何かトラブルかな・・・と思い照明の電源を探してみると、
ディーゼルで回すジェネレーターがぷすんぷすんと虫の息。


「ガス欠ぽいな・・・」


燃料タンクを開けて覗いてみるとすっからかんである。
これでは部外者にはどうしようもない。


「畜生・・終わったか。」


そう諦めかけていた頃、オッサンが乗った一台の軽トラが坂道を駆け上がってきた。


「どうした~?調子悪い?」

「ガス欠ですね。」


「ウチに携行缶の余りがあった筈だな・・・ウチすぐそこなんだよ。」


そうつぶやくと、軽トラは一目散に来た道を下っていく。



あのオッサンこれがディーゼルの発電機だって解ってるのかな・・・
普通黙ってたら、ガソリンって思うよな。

言ってあげれば良かったかなと思ったが、あの人が管理してるのかも知れないし、何だか微妙である。
でも、オッサンの口ぶりの第三者感がちょっと心配だ。



オッサンの軽トラは直ぐに戻ってきたが、案の定ガソリンを持ってきていた・・・
一生懸命入れようとしているので、入れたら壊れますよと説明し、燃料が軽油であることを説明する。


「なんだディーゼルか・・・」


そういいながら何処かに電話を掛けているけど繋がらないようだった。


「ノブオの奴多分今日飲みに行っちゃってると思うんだよね。」


ノブオが誰だか知らないが、多分ここの照明係なんだと思う。
ノブオ・・・ガスは満タンにしといてくれよ・・・。


「納屋にまだ残ってたかも知れないからちょっと取りに行ってくるわ。」


あのオッサンが戻ってくるのか、軽油は調達出来るのか・・・何とも確証がないまま真っ黒なシルエットだけになった墓地の桜の前で所在をなくす私たち。



「もう終わりかも知れないな・・・。」


そう言いながら荷物をクルマに積み込み、帰り支度を進めていると、
あの軽トラが戻ってきて、ジェネレーターに給油をし始めた。


「軽油あったんですね。」


「これで掛かるだろ!ちょっとやってみてよ。」



どうも操作方法がよく判っていないようだった。
キースイッチを捻ってセルスターターを引っ張るだけである。



エアでも噛んでしまっていたら苦戦するかもしれないと思ったが、あっさり掛かってしまった。




「ああ・・・、これは凄い!」


すっかり真っ暗になった墓地に、
両手を大きく広げたお化けのような枝垂れ桜が浮かび上がりました。




「これでいい写真撮って帰ってよ!」



そう言うと、軽トラのオッサンも満足げに戻っていきました。
やはり、こうやってみんなで支えているんだな。





葉も多く混じり始め、鑑賞できる桜としては今日が最後と言った感じ。


「もう明日にはすっかり葉っぱだけだろうな・・・」


今年最後の晴れ姿である。

我々にとっても有終の美と言える素晴らしい最後であった。





山之内町に関しては・・
エドヒガンである千歳桜は完璧な満開であったけど、それ以外の枝垂れ桜はちょっと散り際でした。

樹種的な問題もあるけれど、高山村がいかにラッキーだったかが判ります。



しかし、今回も全体的に良かったな。

桜の満開情報なんかも、ネットなどから集める情報というものは割といい加減であてにならない事が多いけど、過去の経験と照らしながら丁度いい見ごろを読む。

その精度がだいぶ上がってきた気がするな。



仕事と家庭との合間を縫いながら、旅の相棒との予定を組むのはなかなか難しい。
いつでも行けるってものじゃない。

桜の良い時期なんて、満開前後数日程度である。

そこに自分たちの休みと、願わくば晴天という天気との兼ね合いを考えて出発するのだ。
スノドラの遠征にも似た現地状況の読みなど、重要な駆け引きがある。


だから、ちょうど満開に当たり、撮影に向いた青空だったりすると何にも代えがたい至福感がある。


40になるオッサンがへらへらするほど最高なのだ。




こんな風に桜を追いかける旅も、相棒と続けて10年になろうとしている。
ほぼ一年分の英気を養う割と大事なイベントなのだ。




「これがなかったらやってらんないよ」

そういう感じの楽しみが誰の中にも一つや二つあると思う。



幾つになったって、家庭を持ったって、
そういう何かが一つくらいないと、持たないと思う。

少なくともヲレは持たないw


こういう精神的なケアを自主的に適度に行うことで、忙しすぎる義務の日々に帰っていける。




自分はそう思う。



みんなはどんな風に日々の英気を養っているのかな?



そろそろ、アッチのイベントもやる頃かな。



















Posted at 2017/05/13 06:07:28 | コメント(4) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 旅行/地域
2017年04月09日 イイね!

梅岩寺の枝垂れ桜

梅岩寺の枝垂れ桜関東の桜ももう今週でお仕舞だろうと思い・・・

天気もいまいちでしたが、前から気になっていた樹をちょっと見に行ってみました。


青梅にある梅岩寺の枝垂れ桜。
ウチからなら、圏央道を使えば1時間も掛からないね。

子供の昼寝がてらにはちょっと近いけど、コンビニでパンとかコーヒーを買いながらゆっくり向かいます。



梅岩寺のすぐ近くの踏切から。

青梅の駅がすぐそこです。
梅岩寺には一般の駐車場がないので(恐らく桜の時期には封鎖)、踏切向こうのコインパーキングに駐めることになりますが、1時間200円とかなので頭にも来ません。



梅岩寺には二本の枝垂れがありますが、特に奥の山際にある樹が凄い。

樹高11メートル、幹回り3メートルのエドヒガンザクラで、樹齢は150年という話だ。

枝垂れ桜は病気に弱く、短命に終わることが多い。
そんな中、一世紀半もの時を経て今なお、これだけの樹勢を保っているという事はそれだけで奇跡なのである。





山の斜面にあるのでとても背高に見え、見栄えのいいロケーションです。
背景も暗めなので、天気にそれほど左右されないのもいい。



ウチの小僧どもが青梅線の行き来にいちいちはしゃぎます。







欲を言えば澄み渡る晴天ですが・・

朝からの雨も上がっていたし、
思いつきで来てこれだけの満開なのだから文句は言うまい。

基本的に天然自然に興味のない妻も、口をあんぐりと見上げていましたよ。



見ごろはあと数日でしょう。




今年は遠出はできないかな・・・。









Posted at 2017/04/10 05:26:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 旅行/地域
2017年04月08日 イイね!

小休止

小休止さてさて・・・

単車も部品待ちになっちゃったし、花でも見て気を紛らわすか。


そろそろ裏山のヤマザクラが満開の筈だ。
天気はあいにくの雨模様。






こうして見ると近年の要素が全く無いな・・・
10年前の写真って言われても分からないかもね。

まぁ、そもそも最新の物に拘る必要などないのだ。



クルマも道具も、時間を掛けて心を通わせた仲間みたいなもの、




出来るだけ長く付き合っていきたいものだ。


O2センサーがそろそろダメだねぇ。










Posted at 2017/04/09 12:31:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 日記
2016年04月11日 イイね!

今年の桜旅

今年の桜旅子育てや仕事の忙しさの合間を縫って、チョコチョコと見に行けた今年の桜。
ダイジェストになりますが、振り返ってみたいと思いますね。


え?

子供だの桜だのクルマのネタが少ないって?


そんなこと言ったって、元々ヲレはこっちがメインだし・・・

空とか、花とか、そういう自然の美しさをファインダー越しに切り取りながら、自分の心情的な揺らぎを自分勝手にリリカルに綴っていこうと思って始めたブログなんで、そもそもクルマネタはついでなんだよね。

みんカラでやれば、穴埋め企画はクルマで出来るなと思っただけの事でしたw


クルマの事は、判る人にしか判らないじゃない。
不特定多数の方々に発信するブログなのに、一般のひとに理解されないようなコアな内容に傾倒するのはあまり好きじゃない。
なんか、内輪だけで盛り上がってるみたいでダサいな・・・と思ってしまう。

たまにカルトなのも面白いとは思うけど、自分の本筋はもっとみんカラ受けしないものだったりします。



まぁ、最近は月に数回くらいしか更新も出来なくなってきたので、内容も端折りに端折ってる感じですが、
コアなクルマネタも、自然や旅の記録も、誰が読んでも判りやすくを心がけたいと思っています。
判らないにしても、目で見て楽しんでもらえたらと思って写真もいつも多めにしています。



そんな訳で、扉の一枚は奥多摩湖。
ここも、最盛期は桜の美しい東京都の山上湖で、平野部より一週間から十日ほど開花は遅いです。



随分久しぶりに来た気がします。

そんなに桜だらけって訳ではないんですけど、
20年くらい前にハチロクで来て、桜が満開で美しかった記憶が元で「奥多摩=桜」というイメージに支配されています。

湖畔の駐車場とか要所要所で植わっており、対岸の桜などが静かな水面に反射してとても映えるんです。





西側奥のドラム缶橋という浮橋周辺が好きで、いつもここにクルマを停めてました。

圏央道が開通してから、非常にアクセスが良くなりました。
渋滞箇所などもなく、子供たちを連れてドライブなんてのにはとてもうってつけですね。


ここで調子に乗って大菩薩峠の方から塩山に降りたり、小菅から大月とか藤野辺りに降りると、中央道の渋滞にハマる恐れがあるので、奥多摩周遊道路から、五日市方面へ抜けるのがベストでしょうね。

1時間で都内へ帰れます。



月夜見第一駐車場。

ここから見下ろす奥多摩湖や、山間に暮れなずむ夕日が美しいです。
日中はライダーが非常に多く、ちょっと怖い。

夜間は通行禁止になるので、閉門前の18時台がおすすめ。
駐車場もガラガラだし、通行量も僅少。
軽く流しながら下れますw



閉門前の全開アタック車両などがたまにいるのでそれだけ注意。



檜原村を抜ける際にライトアップされていたバス停の枝垂れがきれいでした。




ところ変わって、南信駒ケ根方面。

昨年叶わなかった旅の相棒コウヘイのと桜旅。
年に一度の桜を巡る写真旅である。

今年は時間が作れたので、早朝よりヴィッツを飛ばして長野へ。


飯田から高遠へ北上するプランを計画しました。




飯田は、駅周辺に桜の古木擁する神社仏閣が多数点在し、最盛期には桜の古都と化す。

しかし、今回はちょっと遅かったかな・・結構葉桜。
高遠メインで考えると合わないのは仕方がないんだけどね・・・


立派なお釈迦さまが樹前に座するお寺に一件寄ってみて、これはこれでいい雰囲気でしたが・・・
今回飯田は割愛することに。

半端な状態で見るのは勿体ないからね、


ハイシーズンを狙って出直すことにします。


ここからは高遠に向かってどんどん北上していくので、ちょうど満開のエリアに入っていきます。
ちょいちょい名のある古木を寄り道していきます。



笹見平の枝垂れ桜
飯田から程近いですが、一段高い所にあるので丁度満開でした。






道路脇にある民家の桜ですが、何とも立派な枝ぶり。

すぐ隣の農具小屋におばあちゃんが座っていて、見に来てくれてありがとうねと笑顔をほころばせていました。
自慢の桜なんでしょうね。


こんな桜が自分の畑にあったらそりゃ誇らしいでしょう。



さらに山道を走りながら北上していくと途中にある大草城址公園。
バックの駒ヶ岳がもはや絵画の趣です。



オッサンたちがマミヤの中判とか持ち出して場所取りしてましたw

しかし思ったのは・・会社という枠組みから解放されたオッサンというのは、気持ちが自由になり過ぎてるのか節操がないなということ。


公園なんて公共の場なんだから誰がどこにいようと自由な筈なのに、聞こえるように「あいつ邪魔だな~」とか「空気読めよ」みたいなことを言っている。


それはお前だろ・・・


ファインダーに入りそうになった人が申し訳なさそうに低姿勢で避けていくのがなんだかな・・・

写真に夢中になるのは勝手だけど、別にあなたたちの土地じゃないからね。


真岡のアマチュアカメラマンの一件もそうだけど、ジジイのマナーが悪い。
人生後半戦だからって、ガツガツすんじゃねーよみっともない。



と言っておこうw




基本的には自分の目で見て楽しもう。

カメラで構えると威圧的だからね・・・
誰かの迷惑にならなそうだったら、こっそりカメラを持ち出してさっと切り取って何食わぬ顔をしてる位の見栄は張ってほしいものだ。


自分の趣味で公共の秩序を乱してはいけない。



更に北上して、高遠より程近い箕輪町内にある樹齢1000年の古木。


「中曽根の権現桜」


県指定の天然記念物にも指定されています。

撮影時で若干早い気がしたが、迫力のある佇まいに圧倒されました。



「あれま、和尚さんが枝に座ってるよ!」

先に来て見物していたおばちゃんが驚いたような声を上げている。


ううむ・・・本当だ・・・。
ある一定の角度から見ると、梢にお坊さんが腰を掛けているように見える枝がある。
そういう風に言われるとそうにしか見えないから不思議だ。


「成る程・・・権現様とはこういうことか。」


しかし、この日は天気が良くて良かった。
最も美しいとされる満開後数日間が好天に恵まれるとは限らないですからね、
グズグズした天気の中見ごろを終えることも少なくない。

やはり撮影日和は晴天青空がいい。

この後、数日間天気が崩れる予報だったので、やはりタイミング的にはベストに近かったのかも知れない。




山あいの断崖にはもう山ツツジが咲いている。

夜気を残す北側斜面に暖かい日差しが差し込んで、薄紫色のツツジがキラキラ輝いている。
ふと見つけてクルマを停め、静かに見上げている時間がいい。


こういう時間が人生のすべてのような気がする。


どれだけ経済的に豊かでも、こういった些細な真実を見失うほど忙殺されたくない。
自分が死ぬ直前まで最後まで持っていたいのは、こんなちいさな生命をも慈しむ気持ちである。

きれいだなぁ、と思うものを大事にしたいという気持ち。


どうせみんな最後は一緒なのに、損得蓄えで生きてたって仕方がない。
家も貯金も死んだら無意味だしね。



今年の桜も良かったねぇ、とか言って死んだらいいと思うんだ。







この日の最後を高遠城址公園で締めくくろうと思っていたので、周辺の立派な樹をあらかた巡っておきます。
正直回り切れない。


午前中の飯田スタートがちょっと余計だったかな。
初めから高遠周辺を攻めておけばよかった。

昼食をとれそうな場所を探しながら、道すがら目立つ樹々に立ち寄っていきます。








弁当を食べながら、早出の疲れを桜色の名もない公園で癒します。
一段上がったところにある、本当に名もない公園。

誰もいない。


たまに県道を通るクルマの音か、鶯の声位しか聞こえない。

澄み切った春の空気、薄紅色に染まる静かな公園の一角で、久しぶりの暖かい日差しを受けながら、しばしのお昼寝タイムです。


何だか充分に満たされた感じですが、本丸はまだこれから。






クルマをUターンさせてまで、立ち寄ったグラウンドの桜。


勝間薬師堂のシダレザクラ。

観光バスが立ち寄っていくほどの立派なシダレザクラが境内に数本植わっており、
向かいの山からもはっきりと確認できる巨木である。


周辺のお墓の桜。

古い桜というのは基本的に、お寺とかお墓とか、神社とか、連綿と続く歴史の中で殆ど動かない不動産に残っていくものである。

民家の庭木だの、農地や山林の桜なんてのは長い時間軸で見ていくと目まぐるしく変わっていくものなので、樹齢数百年なんてものは稀である。


お墓の桜なんてのは割と好きである。
死者を静かに護っているようで、厳かでいいではないか。



桜巡りはお墓巡りみたいなものだ。



可愛らしいバス。

いよいよ本丸「高遠城址公園」です。

武田信玄の五男が城主の頃に、織田家の侵攻により落城。
明治四年の廃藩置県の際に、旧藩主たちの手により桜が植えられ公園として整備された。
公園内は1500本のコヒガンザクラが一斉に満開を迎え、山全体がさくら色に燃え上がるようである。


毎年さくら祭りが催され、全国から観光客が訪れる関東版の吉野山といった風情である。







どこもかしこもさくら色だ。
何だか現実感がなくなるほどに満開の桜に埋め尽くされている。








人工的な美の結論。

そんな感じである。
ヲレはLEDのイルミネーションなんかを見ても浅はかだなとしか思わないが、古い神社仏閣と山川草木の組み合わせには感動してしまう。

どちらも人工的な美学追求だとは思うんだけどね。


歴史的背景や自然との共存を果たしていた昔の人々の深い叡智、積み重ねた時間の重みなどが加味されるんだろうか。




日没後、園内のライトアップが展開されるというので、一旦公園を出て、しばしの周辺散策。
西日が射す一瞬などをしつこく狙っていきます。



裏手の山寺の桜と鐘楼が落陽に輝いていました。
うーん、ぶらぶらしてみるもんだな。


平野部の対岸は駒ヶ岳なので日没は早い。


鐘撞き堂から見下ろしていると、夕日はものの数分でやまなみに沈んでいきました。

美しい高遠の落日。






宵闇が一気に迫り、気温がぐっと下がり出しました。
しまったなぁ・・・ちょっと薄着でした。

園内のぼんぼりに明かりが灯り、要所要所の樹々に照明が当てられます。




午後6時を過ぎました。
なんだか狐につままれたような、怪しい美しさが園内を支配しだします。


4月半ばとはいえ長野県の山の中。
気温は恐らく5度を下回ったと思います・・・恐ろしく寒い。

にも関わらず、人出は更に増える一方で、日中にも増して園内は賑わいを見せています。



池の周りには木道が整備され、ライトアップされたコヒガンザクラが水面に反射しています。


通路を塞いで危険なので、木道上に三脚を立てないように注意書きがあるのですが・・・

ここでも節操のない大人たちが、
馬鹿みたいに陣取って三脚でバルブ撮影などをしている。


山登りをして、自然はいいねえとかいいながら煙草をポイ捨てしてるような・・・そんな違和感を感じます。



あんたらの美学は一体なんなんだ。




何だか、屏風絵巻を眺めているようなタイムスリップしたような世界。
正直ここまでとは思っていませんでした。


確かにこれは、全国から観光バスが来るのも頷けます。

自分は本来、人でごった返すような有名な観光地には興味を示しませんが・・・
日本屈指の桜の名所という所を、一度は見ておこうとこの地を訪れました。


固有種タカトオコヒガンザクラ。

街中が、全山が、さくら色に染まる。


まさに桜の国と言ってもいいかも知れない。


関東圏の有名な桜は、エリアという大きな括りで見ると一通り見てきたような気になっていましたが、
掘り下げていくと、まだまだあるなという感触です。




来年は、何処の、どんな桜が見られるかな。



気管支炎みたいになってたけど・・漸く治ってきた^^;

Posted at 2016/04/26 02:57:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 旅行/地域
2016年04月03日 イイね!

母校の桜

母校の桜今年は桜の花期が長かった気がします。

花冷えが続いたお蔭で、ソメイヨシノの咲き始めが若干遅れたおかげでしょうか。
早めに咲く枝垂れと彼岸桜とインターバルがあったせいで長く感じましたね。


遅咲きの樹種に関してはまだ楽しめそうです。



これは先週の近所のソメイヨシノですが、学校をはじめとした桜並木によく植えられている品種で、葉が出るのが遅いため、とても華やかな品種です。

ソメイヨシノは、幕末に江戸で作られたオオシマザクラとエドヒガンの交雑種で、華やかさと成長の速さを追求しすぎた結果、60年から80年で寿命を迎える短命な品種になってしまいました。


樹齢300年とか500年とかの古木が存在するエドヒガンやシダレザクラに対して100年も生きないなんて、なんとも薄命で刹那的というか・・・


東京らしい桜ですね。




これは近所の街道のカーブにあるソメイヨシノ。

免許取りたての頃、この樹のふもとでブルーバードを横転させたことを思い出しますw



母校周辺の桜並木。
学校という所には例外なく植わっていますね。

古い丸ポストも健在でした。




もう少し、遠くに桜の旅に出たいですが、
家族全員、風邪からくる胃腸炎で体調を崩しました・・・。


この時期多いですが、皆様も体調にはお気を付けて。


久々に病院に行きました。

Posted at 2016/04/10 11:49:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 趣味

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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