
初心者にはご法度とされている9月の富士登山。
満月も後押ししてくれているような気がしたので、
急遽行ってきました。
8月は暇が無かったからね、
イルハンが星になってしまった事もあって、
追悼登山の意味合いが強いです。
もっとも天国に近い場所な気がして。

山頂でなくとも御来光が望める須走口よりアタックしました。
駐車場が使えず、路肩にクルマを駐車して靴を履き替えて出発!

七合目からは、満月が山頂に沈むダイヤモンド富士が!???
全てが美しいなぁ。
それにしても、ちょっとペース配分を失敗して、早い段階で汗だくになってしまった。
本六号目でシャツを変える羽目に。
もう代えがないんですけど。
本六号まで一時間弱というのはちょっと速すぎたか・・・。
このまま、またすぐ汗でびしょ濡れになってしまっては、
体力があっても、途中で凍死してしまうよ。
出発前に水を飲みすぎたのも失敗。
その後は、加減して登った事と、余計な水分が全部出た事とで、
汗だくになることもなく、順調に登山を進めます。
そして東の空も明るみはじめる。

八合目にて御来光。
日の出を待つ為に動かないでいると、冷気が一気に襲ってくる。
息も真っ白になる極寒の明け方です。
9月の富士山は一気に冬の様相を呈してきます。
僅かな時間でも氷点下に近かったのではないかな。
息は真っ白くなり、手袋をしていても手はかじかんでくる。
足の爪先も痺れてきたよ。

でも、そこはまさしく、天国のよう。
日が出ると、山肌は一気に暖められ、2度くらいだった地表温度が20度くらいになる。
ダウンジャケットを探す手を止めて、ウインドブレーカーを脱ぐようでした。

空からたくさんの人が吐き出されるように、下山していく人たち。

自分も程なくして山頂到達。
休憩を含めない、正味5時間という戦いは正直キツかった・・・。
体力の限界を2回ぐらい超えたところから見えてくる安定領域を探りながらの登山。
メタボも山登りにはキツイだろうが、自分のように減量しすぎも良くは無い。
瞬発力があっても、持久力が続かないのです。

ベルトが緩んでズッコケテましたw
感覚的に、登頂までに3㎏は体重が落ちたと思います。

最高地点「剣が峰」まで足を伸ばしました。
須走口・吉田口側山頂から剣が峰は真反対。
結構歩くし、結構登るんで、ホントは止めとこうかな・・・と思っていると。
「あそこまで行かないんだったら、八合目も十合目を一緒なんだよ。」
なんて、どっかのお父さんの声が・・・
あ~、確かにそうだ(泣

「イルハンに一番近いところまで登ってきたよ。」
酸素が少ない中での苦しさ。
イルの苦しさが少しは判っただろうか。
「イルは最後まで頑張ったんだ。」
そう呟くと、哂って動かなくなった膝が一歩動いた。
この程度で辛いなどと・・・
イルの苦しみには比べようもないと思った。
砂走りという砂礫の傾斜を小走りに駆け下ると、2時間程で五合目に到着しました。
登りで使わなかった筋肉を酷使する下り。
ラクそうでいて結構キツい。
加速していくと小走りが止まらなくなり、
最後のラストスパート的なパフォーマンスを延々と続けるような苦しさ。
無間地獄のよう。

このキツさを知っていながら毎年登ってる人がいるのか・・・。
確かに素晴らしい登山だったけれど・・・
まだ、そんな気にはなれませんw
9月はガラガラって聞いていたけど、結構人いたなぁ。
Posted at 2009/09/07 00:15:59 | |
トラックバック(0) |
Nature's | 日記