
EJという縦置きエンジンに対応する為に、
縦置きのFFミッションという特殊なコンポーネントを持つインプレッサ。
パッと見はFRのトランスミッションに
フロントアクスルが生えただけのようにも見えるが、
とんでもない。
中身は全くの別物だ。
メインシャフトとカウンターシャフトの2軸で構成される
ことに変わりはないけれど、
フロントにファイナルドライブがあるんだよ?
ちょっと詳しい人なら、少し違和感を覚えるはず。
ミッションの後端に接続するトランスファーにあるセンターデフと、カウンターシャフトが同軸上にあり、
フロントに向かってドライブピニオンギヤを飛ばさなくてはならないのだ。
答えはカンタン。
ドライブピニオンがカウンターシャフトを貫通しているんだ。
当然別々の速度で動くことになる。
GTRのように、ミッションの外にフロントプロペラシャフトが走っている訳ではないのだ。

ここがスバルらしさであり、
飛行機のノウハウからシンメトリ機構に拘る所以だ。
これはプロペラ機のトランスミッションなのだ。

ガラスのミッションと謂われるが、どうなんだろう。
12万キロ全力で使ったけど、歯あたりも悪くないし、きれいなものだった。
乱暴に、雑に扱わなければそうそう壊れる物ではないと思う。
まぁ、RAはクロスなだけではなくて、材質も違いますけど。

カウンターシャフトのセンターデフ挿入部
フロントドライブピニオンとの2軸のスプラインが切ってある。
細い方がピニオンシャフトだよ。

一番奥(フロント側)が1速、次のスパーギヤがリバースとなっている。
歯が細く、シンクロもないギヤなので、丁寧に操作すべきだ。

自慢じゃないが、何てキレイな2速シンクロナイザ。
回転差を作らない操作をしていれば、シンクロなんてそもそも傷める事はないハズだ。
それにしても、美しいギヤ群。
ヘリカルギヤーや、複雑に切られたチャンファ。
機械が織り成す造形美には溜め息がでてしまう。
この手で触れると、彼らの言いたい事が判るような気がする。
バラした晩など、ピニオンシャフトを手で抱えたまま眠ってしまっていました・・・。

異音の原因判りました・・・時間掛かったぁ。
あと、組む時気をつけなきゃいけないポイントが幾つかあるな・・・
気付かなかったらミッションオシャカだ。
整備書ないから・・・気付いてヨカッタァ。
それにしても部屋がすごい事に・・・
Posted at 2010/06/16 02:03:12 | |
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