
ウチの嫁さんの胎ももう9ヶ月。
出産の為、このお盆で嫁の実家に里帰りとなりました。
そうでなくとも、実家の秋田にはお盆には行くことにしているんだけど、自分方には田舎らしい田舎がないので、毎年楽しみにしているんだ。
よく、嫁の実家に帰ったってすることがなくて暇・・とかいうのを聞くけれど、僕は異なる文化や、風俗に触れていくことに元々抵抗がないので、長期にわたってもOKだ。
ま、田舎が好きだからというのはあるけれど。
お盆のクルマでの移動に懸念される帰省ラッシュ・Uターンラッシュ。
これらを回避するために、深夜2時出発というのを基本にしているので、高速はスイスイだ。
いつだったかは、寝坊して4時ころ出たらえらい目にあったけど・・・
燃費考えて、5速4千回転ホールドで走っても、5時間弱くらいかな。
運転疲れというのが殆どないんで、あまり休憩しないからね。
途中一回、トイレと給油で15分程のみ。

高速は、本来北上まで行って秋田道なのだけど、
北上手前で若干混み出すことと、秋田道が殆ど一車線で追い越しができないことというのがあって、
宮城県で降りてしまって、山道を使うことが多いです。
その方が全然速いんだもん。
大体初日は朝方着いて、昼過ぎまで寝させてもらいます。
そして、午後から、お義父さん方のお墓参り、翌日はお義母さん方のお墓参りという風に、
セットが組まれています。
自分の時間などが取れるようになるのは3日目以降。
そうは言っても、嫁のコッチでの病院の初診受付を済ませたり、頼まれていたウォッシュレットやFAX電話の取り付け工事や、二階のカーテンレールの新設など、雑用もあるので、自由にできるのは一日だけかな?

合間合間ですが、何だかんだきちんと見て回ったことがない湯沢市内を散歩してみます。
あちこちに両関や、爛漫などの酒蔵があります。
きれいな水があるから、酒造の町なんですね。

町のはずれにある大きな欅の木がいつも気になっていたんだけど、
ようやく立ち寄ってみました。
一里塚だったんだね。

お義母さんの実家近くのお店で、いつもかき氷を食べるんだ。
かき氷そのものは多分、ごく普通のものなんだろう(でも、味の具材は器の底に置いて、上から氷を擦っていく不思議)けど、お店が、こういう昔の雰囲気のままなのがいいね。

いつも赤い黄昏があるのもいい。
秋田だからあの水草はじゅんさいかな・・・水面に映る夕日がきれいだな。
自分にはこういうものが当たり前でないから、いちいち感動してしまう。
幼少期を世田谷で過ごして、町田で大人になったからね。
町田なんて田舎だけど、半端なんだよね・・・田舎具合も都会具合も・・・
本当のものなんて何もないって感じ。
住みやすいは住みやすいけれど、感動的な風土みたいなものはないんだよね。

嫁さんとは、長ければ半年ほど離れ離れ。
次にコチラに来られるのも出産の頃くらいなので、二人で出かけたりするのももうこれで最後かも。
ちょっと遠くまでドライブすることにしました。
お義父さんに焚きつけられて、山形の月山まで・・・。
秋田まで来てるのに、山形まで2時間半かけていくというパラドックスwwwww
コッチの方の人は、それくらい行かないと遠足したって気にはならないのかも。
イオンがある隣町までちょっと行こうって言ったって、片道20キロあるからなぁ・・・。

混んでることもあって、3時間かけて月山の麓、湯殿山神社に到着。
自分はあまり知らなかったんだけど、この湯殿山神社。
明治の神仏分離令の為に、今でこそ神社の扱いだけれど、月山・羽黒山を含めた出羽三山の一つとして数えられ、高野山と対をなす、東の信仰の拠点であり、今でも多くの修験者、崇拝者を抱えている。

湯殿山本宮が丑年に開山されたことや、雪解けの山麓に牛の形が現れることなどから、牛が神の化身として祀られています。
子授けや、安産の守り神として多くの参拝者が訪れるようです。
ううむ、この為に来たといってもいいかも。
このあと本宮へお参りしました。
神域へ入る前に下足をし、祈祷を受け、ひとがたの御札で禊をし水へ流す。
これらの儀式を受けなければ、本宮へお参りすることはできない。
「語るなかれ」「聞くなかれ」
という御由緒があり、御神体に関してはここでも話さないでおきます。
自然信仰とだけ言っていおきます。
かつて経験がないほどの、霊験あらたかな雰囲気のあるご神域でした。
興味がある方は実際に参拝することをお勧めいたします。

非常に深く険しい出羽三山の山奥にある湯殿山神社。
普通の神社とは違い、由緒が深そうでした。
無事赤ん坊が産まれたら、いつかお礼を言いに来なければいけないね。

最後にもう一つ、公式ではないものの、
由緒どおりなら、樹齢が1800年にものぼる杉の御神木があるというので行ってみました。

皇壇(おうだん)スギ
山形県指定天然記念物になっているが、詳しい樹齢などは判っていない。
昔から出羽三山詣での拠点として栄えた、旧大日坊の跡地にひっそりと残っている。
景行天皇という古墳時代より昔の天皇の息子、
御諸別(みもろわけ)皇子の墓とされているが故の名称だが、
それが本当なら、1800年も前に植えられた杉だというのが、推定樹齢の由来である。
蚊に刺されつつ、最後の願掛け。
お釈迦様の生誕時、右手で天を指し、左手で地を指さして
「天上天下唯我独尊」と唱えたと言われているが、
そんな姿にも見えなくはないなぁ・・・。
神頼みばかりだが、詰まる所は自分がしっかりしてないといけない訳で・・・
この13年間、嫁が5日以上居なかったことがないので、僕はそもそも大丈夫なんだろうか。
連休も終わり、週明けからは盆雑な俗世間。
帰り道は一人だけど、戻ったらビシッと切り替えなきゃだな。
ガソリンが高くて遠乗りが堪えるね・・・