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2013年11月10日 イイね!

最後の3S-G

最後の3S-Gアルテッツァ。

かつてトヨタで生産されていた、2000ccの自然吸気エンジンを搭載し新世代のハチロクと謳われた、FRのスポーティーセダンである。
「RS200」に積まれる3Sは、当時の2000ccNAエンジンの中では最高出力である210馬力をカタログスペックに持ち、可変バルタイ機構を持つBEAMSシリーズに於いて唯一デュアルVVT-iを装着する、最新で最後の3Sとなった。


しかし実際のところは、クソ遅いただのオッサンセダンと叩かれることが多く、
その魅力について、深く検証されることは殆どなかった。


各メーカーのスポーティーカーは、パワー競争の真っ只中。
時代はターボ。

自然吸気で認められていたのは、ホンダエンジンくらいだった。


只でさえ四駆ターボ全盛の中、FRはモアパワーを求められ、
その殆どはドリフトへ流れることとなる訳だが、アルテッツァはそのどこにも属していなかったと思う。

パワーも少なく車重も軽くない。

当時の若者には少々刺激が少なかったと言わざるを得ない。


だけど、今こうして改めて見てみると、全てが程よくて扱い易いいいクルマである。

1360kgの車重も、今となってはそれほど重い部類じゃない。
前後ダブルウィッシュボーンという豪華な懸架装置に、純正で17インチのタイヤホイール。

それにブレーキが意外といいよ、アリストとかと同じじゃないかなぁ。
リヤだけ大型対向キャリパーを奢っていて、明らかにブレーキング時の旋回性能を意識している。


パワーは無いよ、直線じゃターボ車に歯が立ちません。

でも、ブレーキングから旋回にかけてのシャープさは見た目にそぐわない程秀逸。
トラクションコントロールOFFとトルセンLSDで、テールスライドも意図的に起こせるよ。
細かいところが意外と良くできていて満足度が高い。

あちこちフニャフニャなクセにやたらパワーばっかりあるクルマが多い中、
全体の完成度が高い面白いクルマだよ。


上手い人が乗ると遅くない、運転が楽しい。
まさにハチロク的なクルマなんだなと今になってみると判る。

走りはじめの若造じゃ、この良さはワカランだろうな・・・と思ったあたりで気付くわけだ。



やっぱりオッサンのクルマだってことにw



9万キロという走行僅少車w(これはマジで少ない方)をノリさんが見つけてきたので、軽くリフレッシュして全開走行に備えます。

手始めに、タイミングベルトと水回りのホース交換いっときましょうか。



ラジエター外すとこんなに前に空間ができるアルテッツァの3S‐G。
何だか違和感だな・・・。

他の3Sと言えば、カルディナに、セリカに、MR2に・・・整備面倒なイメージしかない。



IN・OUT ともに可変するバルタイ機構を持つデュアルVVT‐iプーリー。
圧縮比11.5のハイコンプレッション。

3Sのメカチューンでこれ以上はない罠。

MR2のGリミテッドに積めば結構いいかもな。



3Sで9万キロとか全然訳ないな。
アタリもついてないんじゃないか?wwwww

オイルも水漏れも殆どないな。

パイクスピークを走ってたタコマの3Sは900馬力だってからね、まさに屈強。
鋳鉄シリンダーブロック最強。

NAで使う分には、壊れるイメージが描けないw



ウォーターポンプは殆ど真正面から見えているのに、ほんの一部分だけACコンプレッサーのブラケットの下に入り込み共締めされている。。。

ボルトを抜いても取り外せるスペースはなく、
面倒でもACコンプレッサーを外してどかし、ブラケットは完全に外さないといけないようでした。


( ´-`) .。oO(これさえなきゃ、ここ最近で一番簡単なタイベル交換だったなぁ・・・)


最後にエンジンオイルは10W-60というワイドレンジタイプで交換。
エレメントも交換。(これまで伝統のエキマニの裏ではなく、オイルパンの脇で下から作業)



サーモの所から水が漏った跡があるな。
結構水が減ってた雰囲気。
3リットル位しか出てこなかったぞ・・・。

車種問わず、サーモハウジングから水が漏るケースは多い。

こういう地味なところから水の減りに気づかずに、
深刻なオーバーヒートなどを誘発させてしまうケースは少なくない。
ヘッドが歪んでしまえば、大概のエンジンはアウトだ。


オイルの量の確認よりも、LLCの量確認の方が大事なくらいだよ。

新しいLLCは5.5リットルくらい入りました。



久々にクルマ預かってクネガレージで作業。

思いほか大変で疲れちまった・・・。



帰りに試走で、ありえないほどブン回してみる。

不思議なギヤ比の6速MT。
1速7500回転以上回してから2速に入れないと、5000回転以下に落ちて失速する・・・。

1速↔2速間が離れすぎててちょっとつながりが悪いなぁ。


2速のスピードレンジが高すぎて、テクニカルで使いづらいな。
なるほど、後期でローファイナル化する訳だ・・・。

あとは、やはり気になるレーシングのピックアップ。


クラッチもそろそろ怪しい雰囲気があるんで、まずはフライホイール軽量化かな?




 これだけでだいぶ楽しくなるはず。


ちょっとアルテッツァ革命を起こしたくなってきたw


Posted at 2013/11/16 00:50:38 | コメント(8) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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