
関東でのお花見は、恐らく最後と思われる日曜日。
嫁と子供を連れて、立川にある昭和記念公園に初めて行ってみました。
敷地面積165ヘクタール。
東京ドーム35個分の広さを誇る国営公園です。
戦後米軍が接収した立川基地の跡地であることから、東京都内であることを忘れるほど広大な公園です。

入場料420円(増税後)を払って入場すると、きれいに整備、清掃された公園内。
秋には黄金色に染まるであろうイチョウ並木や、
華美すぎない噴水などが迎えてくれます。
動物の連れ込みはOK。
トイレはきれいで、赤ちゃん休憩所などがあったり、お母さんも大丈夫。

桜がきれいな所だとは聞いていたんですが、ここまでだとは思っていませんでした。
「自然の回復と人間性の向上」
をテーマに昭和53年に開園した昭和記念公園。
立川なので、クルマでも30分程度の近所なのですが、灯台下暗し。
なんで今まで放っておいたんだろうと。。。
素晴らしい公園なんですね。

ただ、日曜日に外出された方は判ると思うんですが、ちょっとこの日は寒い日だった。
みぞれが降ったり、風が強かったりで、結構な冬の格好をしていきましたが手がかじかむくらい。
ちょこちょこっと入口近くの桜を眺めたあたりで、
嫁と息子はクルマで待機ということに。
折角来たので小一時間ほど、自分だけ駆け足で園内を散策してくることになりました。

広い園内。
端から端まで歩こうとしたら、早足でも30分はかかるんじゃないでしょうか。
あまりゆっくりしていると、どこにも辿り着かないのですが、
そこかしこが美しく、ついつい足を止めてしまいます。

ただの原っぱだけで11ヘクタール。
なんだかこれだけで圧巻の風景です。
ただデカイというだけで、人間は感動してしまう・・・
単純な動物なんだと気付かされます。
遠くに見える桜の群落に胸が踊ります。

午前中は冷たいグズついた天気でしたが、、夕方には突き抜けるような青空。

春の雨上がりの斜陽のなか、午前中の天気のせいもあって人も割と疎ら。
現実感がないというか、
前の記事で書いたような、自分の中の心象風景に近い懐かしいような不思議な風景。
子供の頃に見ていたような風景を思い出していました。

何だか絵になるキャッチボール風景。
何でも一方通行になりがちな世知辛い現代社会のなかで、
きちんとみんなはキャッチボールが出来ているだろうか。

「緑の回復と人間性の向上」
このテーマがきちんと生きているなと思える、品のいい利用者層で、
宴会も自由ですが、バカみたいに大騒ぎしたり、泥酔して人に迷惑をかけたり・・・
そう言う人を見なかった。
老若男女を問わず、天気のいい日曜日に公園で過ごす。
ジョギングしたり、シートを広げてお弁当を食べたり、樹や花の写真を撮ったり・・・
そんな昔からあるオーソドックスな楽しみがある、公園らしい公園です。
どうしても人は、「凝ってるもの」「奇抜なもの」「珍しいもの」、そういうものに目を奪われがちですが・・
静かに緑の中に身を置いたり、大切な人と無邪気に過ごす。
心を無にしてリラックスする。
そういう場所として、公園はあるんだなと。
もう少し暖かくなったら、また家族を連れて来たい場所でした。
駐車場代は別途掛かります。
Posted at 2014/04/10 02:15:11 | |
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桜を追いかけて | 趣味