
去年の春以来の運動会。
あいだは空いてしまったけど、むしろよく出来たなって感じだよ。
セカンド誕生より早一年。
一段落には程遠いけれど、
嫁の究極ナーバス状態からは、ようやく開放の兆しが見え始めたところでの催行となったわけだ。
ヲレだって走りたいのはヤマヤマだからね・・・。
いついつ頃やるよ~なんて周辺に漏らすと、すぐにアホ共がレッキに走り出す。
当日現場が荒れるからレッキ禁止って言ってるのにこのボンクラ共が・・・。
「いや~先週行ったんですけど、大分走り方忘れちゃってましたね。」
「久々に走ったら怖かったですよ。」
「ここ最近全然乗ってなかったんで、スピードが出せなかったです。」
などなど・・・シャキっとしない声もちらほら。
そんなもんかね。
ヲレなんかは、気を抜いたら峠なんて半年も一年も平気で間があくけど・・・別に殆ど変わらない。
大きな声じゃ言えないけど、
普段その辺走ってても結構ぶっ飛ばしちゃってるからね・・・
クルマの動きを忘れるほど日頃抑えてないんで、たまにみんなで峠って言ったっていつもよりはちょっとトバすって感じでしかない。
日常で結構楽しんでるから、あまり走りに行かなくても我慢できるのかも知れないナ。
そうは言っても運動会。
やはり一人でブンブンしててもどこか物悲しいというか、淋しいというか、勿体無い。
ヲレなんか行ける回数が限られてくるからね、
貴重な一回を仲間と楽しくブンブンして有意義に過ごしたい。
ヲレにとって峠で走るってことは、速いか遅いかって結果的なことじゃなくて、
楽しかったかどうか、盛り上がったかどうか。
そういうことを求めて走ってるんだと思う。
ま・・・そうは言ってもそこは走り屋だからね、
「今のところボクがチャンピオンじゃないですかね。」
「今回はヲレの防衛戦だった筈だろう。」
「いや~、あそこで先行かせてもらえてたら食い込めてたと思うんですけど。」
「お前の大好きなOO君が来るぞ。」
「いや~、もはや相手になんないですよ。」
などなど、おろかな舌戦もヒートアップし、実際の現場に色どりを添える。
勝ったって負けたっていいんだよ。
遅くたって速くたっていい。
一番獲ったって別に金が貰える訳じゃないんだから。
ただ、仲間内であーじゃないこーじゃないと管巻いてやるのが楽しいだけなんだ。
こんな他愛のないやり取りを交わしながらも、
実際に走り、そして自分の立ち位置を確認する。
次までの目標が自然と見えてくる。
ひとりでストップウォッチと睨めっこしていても見えてこないものが、
ライバルと走ると見えてくる。
これが、峠の運動会主催の本懐である。

いつもどおりホーム往路から一行はスタートする訳だが、
クネ先頭から二番手で走り出して、5分ほどでエンジンに失火症状が・・・エンジンチェック点灯。
5千から上がミスファイヤして吹けない。
4千から本領のEJ20Kが5千で打ち止めとか終わってる。。。
吹けたり吹けなかったりしながらプッシュし、ホーム後半セクションは殆ど吹けなくなっていた。
ローソンでダイアグチェック、「23」を表示。
最初ISCVだと思ってて駐車場でインタークーラー外してISCバルブのチェックとかしてたんだけど、
「だ い さん、23番エアフロっすよ。ISCVは24番です。」
「マヂか・・・先に言ってよ~(汗」
前日メモリ呼び出して一回リセットしたんだけど、両方履歴にあったから勘違いしてたわ。。。
急いでインタークーラー戻してエアフロチェック。
チェックと言ったって外観上何の瑕疵もなく、特に汚れてもいなさそうなホットワイヤーを清掃しようにもパーツクリーナーの準備なし。
10台以上居るのに誰も持ってないのか・・・

ちくしょう~、エアフロは前から怪しい所はあったんだよな。
スペアを積んでおけば良かった。
トランク荷物満載で、ベビーカーまで積んできたくせに・・・/(^o^)\ナンテコッタイ
ほぼそのまま戻すことになったものの、
単なる脱着によってにも、症状はむしろ悪化。

派手なミスファイヤは、見たこともない吸気管圧を掛けたりして明らかに危険だった。
「ダメか・・・。」
強引なプッシュは、エンジンブローのフラグが立っていたので断念。
エアフロのカプラーを抜いて、セーフモード(ローブースト・点火時期リタード・濃いめ安定)ケツモチで走り切ることにしました。

今回は意外に集まったな~。
イベントのお知らせも3日前とかで急だったし、台風の接近で天気は崩れる予定だった。
それでも、あれよあれよと集まってきて・・・ゲリラ参入も含めると15~16台くらいになったか。
最近はあまり出来なくなってきてるんだけど、みんな待ってるんだな・・・。
しかし・・・GC8で5千回転回せないとか、ホント話にならねえな・・・。
最後尾集団があんなにのんびりやってると思わなかったんで、さすがに置いていかれることはなかったけれど、あの程度の速度域でも挙動が安定しないな。
途中で降り出した雨のせいもあるけれど、
今日は自分のクルマではどうやっても勝負にならない事を確認。
一軍集団と絡むことは無理だな・・・。
一行はそのまま聖地へ上がるのだ。

当暴走集団、悪の総監督だ い GC8。
最近はGC8も逆に増えてきた感があるが、EJ20Kなんぞで走ってるのは最早俺くらいだろう。
エアフロ死亡で、残念ながら随行のみとなってしまった。
今回のヲレに出来ることは、イベントの取りまとめと、チョイチョイ笑いを取ることくらいである。

クネGDBは最近は少しおとなしめ。
走りに出る回数も減ったみたいだし、段々目がついて行かなくなったのかもな~。
もう40だしな・・・。
今回、思い切り絡んで虐めて発破かけようと思ってたのに、ヲレの目論見失敗。

気が付けばいつもそこに存在し、あっという間に若手ナンバー1になりました。
レーサーレガシィーS402
元レーサーのくせに、一般公道における本当のクズの代表格である。

何だかんだ付き合いの長いyuu君SG5。
ドライでは久々の参戦である。
本業は某モータースポーツに於けるトップドライバーである。
未だにお山が大好物で、特に雪山を餌にすると簡単に釣れます。

今回目覚ましい進歩を見せつけた、シュンジGC8。
我がチーム入隊後・・・揉まれ、詰られながら早6年。
今更ながらのGC8購入とともに、これまでの苦労が漸く結実。

HIKOくんも、クネに次ぐ旧い走り仲間のひとり。
ヲレがハチロクトレノに乗ってた頃からだから、10年以上になるのかな。
彼も一児の父親で、すっかりおとなしくなった感は否めないが、32から34に変わっても、相変わらずのGT-Rフリークは健在。

マシンのDQN化がとまらない放課後S2000wwwww
もうS2.000どころかS20.000くらいだろう。
ルックス重視で仕上げてしまった為に、お世辞にも走りやすいとは言えないマシンの筈だけど、
それをあれだけ走らせるんだから大したもの。
普段は二次元メインで活躍する将来有望なチェリーボーイだ。

今回強烈な番狂わせを見せた!
遅れてきたダークホース、ノリさんのアルテッツァ。
東京でも最も山側で育ったただの山猿だ。
ハチロクを数台乗り継ぎ、峠ドリフトに明け暮れるというヲレに近い経歴を持つちっちゃいおじさんである。

5年くらい前に一度、ファミリアか何かで参加経験があるカエデ。
今回は首都高仕様のEG6での参戦となった。
ドンガラのガチ仕様で、現役ではテンロク最速なんだとか。
みんな5年も6年もすると一人前になってくんだね~。

名前を聞かなかったが、HIKO君の後輩で初参戦のDC5インテR。
実力が判らなかったので、シンガリ寄りに付けて後ろから見てたけど、もっと前でも良さそうな感じ。
次回は先輩の前でも走らせてみるかw

少し見ない間にとんでもない事になっている冷凍みかん改め、艶消しみかんGC8。
これも改めた方がいいと思う。。。
貼り付けのブリスターフェンダーキットを使い、WRカー化にDIYで挑戦。
恐ろしく手間がかかってるナ・・・。
艶消しブラックの頃の塗装は酷かったけど、今回はきれいに仕上がってるね!

みかんの弟も、GRBでインプレッサデビューしたんだとか。
既にダミーボンピンとか付けちゃってるけど・・・
ソッチ方面には走らないで、ウデの走り屋になることを期待しています。
今度は運転してあげようかな~。でも最低でもフェデラルクラスのタイヤを履いておいて欲しい・・・。

タクアキGC8。
うちの近所のワカモノである。
自分が友人経由で融通してあげたF型のWRXであるが、意外と気に入ってるようだ。
今は、速く走るための基本を模索中。

猪さんGRB。
ホーム往路で切り込んできた待ち伏せ組のひとりである。
去年の春の時も、ホーム片道だけランデブーしたが、今回は最後まで随行。
しかし、ヲレのクルマのせいで肝心なところで盛り上がれず、申し訳ないことをしましたね・・・。
次回からは正式にお誘いすることにしましょう。

他にも折角付いて来てくれたのに、マシントラブルのせいできちんと遊んであげられなかった車両もちらほら・・・。
誰だか知らないけど、またおいでよ~ ( ´_ゝ`)/~~
今回大躍進を見せたのがシュンジだろうな。
思えば6年前。ヲレが融通したSWを免許取り立てで乗り回し、半年位で見事に廃車。
その後も二束三文のボログルマを買いなおしては廃車にし、5、6台は鉄クズにしたんじゃなかろうか。
呼び出してお説教なんて事もあった。
自分は向いてないんじゃないか・・・なんて悩んでた時期もあったな。
はじめはレースゲームの王者みたいなことを言ってたんで、
実車も、ゲームの積もりで乗ってるんだろうという心配があった。
公道を走るということの本当のリスクを実感することがないまま、技術だけがひとり歩きする危惧があったんだ。
実際、荒削りではあるが、はじめから思い切りがよく結構速かったと思う。
ただ、超えてしまっている事に気付きにくく、かなりの確率で潰してしまっていた。
ヲレの読みはほぼ当たっていたように思う。
これだけ言ったら、もう辞めてしまうかも知れないなぁ・・・
他の連中と比べても、かなり厳しく言ってきた気がする。
壊さないと気づけない不器用なオトコだったから・・・
でもそれは、ヲレ自身と良く似ていると思ったからこそだ。
ヲレはゲームこそしないけれど、物事を非常に客観的にみるクセというか、性分があって、
難しい場面になると、感情に支配されないように、現実をゲームのように扱う傾向があった。
イチかバチかの勝負で、冷静でいるための俯瞰視だ。
技術がない人間が勝負に出る為には、最低でもテンパらないメンタルが必要だったんだ。
勿論、タダでは済まない場面も多く待っている。
そんな強烈な場面をたくさん飲み込んで、消化し、散らばった星屑を拾い集めながらここまで来た。
失ったものも多く、ヲレの人生は人より狂ったと思う。
たまたま早い段階で何か大事なものを掴めたから、ここまで来れた。
ホントたまたまだったんだと思う。
何故ヲレはそうまでして公道を走ってきたのか。
きっと、その答えはシュンジの中にあるものとほぼ同じな気がする。
社会の中にうまく溶け込めない不器用な自分。
好きなものにのめり込むだけの偏った自分。
試験勉強や受験勉強をまったくしなかった自分。
勿論スポーツで身体を鍛えるなんてことも当然しない。
別になまけものなのではなく
何もしないありのままの自分が、どこまで勝負できるのかという・・・
ひとことで言うと、天才的な自分を信じたいおろかな驕りに近い、精神的なこだわりである。
まぁ、シュンジにそんな歪なこだわりがあったかどうかは判らないが、
公道に要求するカタルシスの根源は、ほぼ同じのような気がする。
今回はヲレは一緒に走れなかったが、レーサーのナビシートで見ていて判った。
インプレッサという速いクルマに乗り換えたということ以上の結果が、そこにはあった。
そうか・・・漸く掴んだか・・・
NGO周回は完全なウェットだったが、レーサーやyuu君に混じって悪くない走りをしている。
このコース、この悪条件でこれが出来るようになってるか・・・
これはもう一軍機を認定せざるを得ない。
何だか嬉しいような、寂しいような・・・不思議な気分だな。
大事に育てていた雛鳥が大人になって巣立っていくような・・・そんな気分だよ。
レーサーやyuu君も相変わらずだね・・・
こいつらは殆どプロみたいなもんだから、どんな悪条件でも完全に安定している。
「なぁレーサー、ホントはyuuくんとヤりたいんだろう?」
「いやいや・・・そんなことは。。」
「お前、お○んちんが勃っちゃってるじゃねえかよ・・・」
「・・・じゃあ、一本イきます?」
「僕は別にいいですけど・・・。」
「レーサー嬉しそうだな・・・」
「いやいや・・・♥」
yuu君のSGも後追いで見てたけど、全く乱れない。
後ろの402が離れなくても、自分とクルマが出来る限界のことを完璧にこなすといった感じ。
長く険しいコースなのに、一回もアンダーもオーバーも出さない。
さすがは現役アスリートである。
そして、もう一つの番狂わせが。
ノリさんのSXE10アルテッツァである。
ここ最近購入し、ヲレがチョコチョコ面倒見てたので機関完調。
タイヤも嫁から借金して新品4本入れたばかり。
車重が重く、パワーはイマイチという以外は何の問題もないマニュアルのFRマシンである。
それが致命的とも言うけれどw
出かけちゃダメと言っていた嫁の拘束から何とか抜け出して、東名をぶっ飛ばし、
直接NGO入りしてきたノリさん。
ヲレのエアフロトラブルのせいで一行現地入りが遅れたので、
一人で下のドリフト会場で一発カマしてきたみたいだった。
「100のマークⅡかなんかがまだ残ってたろ。」
「そうすね、混ざってドリフトしてたんですけど、なんか遅いクルマしか居なかった・・・。」
ハチロク3台乗り継いでるノリさんの峠ドリフトは、伊達ではない。
そこにグリップのタイムを出す走りを意識してアレンジするようになってきた。
この手の輩は、NGOあたりのコースだとかなり速く走れる事をヲレは知っている。
それじゃ、一本みんなで行こうか。
ヲレが適当に見繕って出走順序を決定。
肝心なのは二軍グループだった。
シュンジが一歩抜け出してしまった為に、自動的に2駆最速が決まっていた放課後S2。
その後ろに穴馬視されていたカエデEG6を着け、ノリさんのアルテッツァ、DC5と続かせる。
ここで波乱が起こると踏んでいた。
上りでミスを連発したカエデEG6の離脱から戦況は動く。
この時点でS2はEG6を大きく引き離していた。
雨の林道という悪条件の中、ピーキーなS2000をでこれだけハイペースに引き上げるのは尋常ならざるテクニックのうえに成り立つものである。
プレッシャーに飲まれたEG6は、ハザードを焚いて後ろの二台に進路を譲る。
前に追いつくこともないS2と、S2まで大分距離があるアルテッツァの単独全力疾走バトルをDC5が追うカタチとなった。
ここでノリさんが、おじさんの意地を魅せた。
グリップドライバーから見れば無駄でしかないように見える大振りのドリフトからのアプローチ。
だが、ドリフトの使い手にとっては、減速にせず、効率よく旋回に使える領域があるのだ。
タイヤのグリップとヨーイングを無駄にしないためのドリフト。
加速と旋回の点と点が線になる。
そういう領域がある。
どう見たってそのへんのオッサンが乗ってるだけのシルバーのノーマルセダンは、ホンダのピュアスポーツインテグラタイプRをバックミラーに消し去り、全てが専用設計の本格FRスポーツに迫っていく。
結局S2000はアルテッツァに追いつかれ、張り付かれたまま、戦況がそこから動くことはなかった。
放課後のS2000がホントの本気だったかどうかは判らない。
ただ一つだけ言えることは、真っ暗闇での雨の単独走バトルにて、何故か銀のおじさんセダンが一歩抜きん出たということだ。
ドライだったらS2がちぎっていた可能性が高い。
コースによっても条件によっても、戦況が大きく変わってくる峠は本当に面白いね。
自分こそ満足に走れなかったけれど、いろんなものを見られたよ。
誰が来るのか。
何が起こるのか。
読めないから峠は面白いんだね。
いい歳して峠とか・・・アウトロー過ぎるだろと眉をひそめる連中も多いだろうけど、
誰がなんと言おうとヲレたちはここから始まったんだ。
久々にいい刺激になったな、不完全燃焼だけど・・・w
皆さんお疲れ様でしたーーーーー^^
こりゃ、来月辺り・・・走り納め会もアリだなw