
ここの所、色々作業を頼まれるアルトワークス。
外装も綺麗になり、足回りもリフレッシュしてあと一歩というところなのだが、ブーストが0.75以上掛からない。
頭打ちという感じではなくて、途中でガクンと加速しなくなるのだ。
点火カットなのか、燃料カットなのか、加給がリリーフなのか、正直判別しづらい。
何かの作業の後に症状が出たのなら、その作業にまつわる部分が殆どなので、原因究明は楽なのだが、いつの間にかなっていたというパターンなので、面倒だが広範囲での搜索になる。

先ずは点火を見てみる為に、タイミングライトをダッシュにセットして不具合を再現してみることに。
途中でストロボの明滅がなくなれば点火系の不具合だ。

フル加速でハンチングするまで踏んでみる。
やはり0.7キロ辺りまでしか加給は掛からない。

しかし、最後まで点火は途切れることはなかった。
これにて点火系はシロということになり、プラグコードやデスビは無罪放免と相成ります。
ふうむ・・・そして燃料系は、メカニカルに関しては燃料ポンプ、燃料フィルター、ホース類の交換は済んでいるのでこれもシロ。
燃圧不足は考えにくい。
そうなると、噴いてるか噴いてないかという制御系の問題が残ってくる。
インジェクターであれば、ハイブースト時のみ噴かないというのは聞いたことがない。
可能性はゼロではないが、かなり後ろの方になる。
やはりECUによる制御が疑わしくなる。

ブーストの制御に大きく関わっているスロットル周りのセンサーを交換するために、
中古のスロットルASSYを準備。
懸案のバキュームセンサーも付属し、品番も完全に同一だ。
(この型にブーストセンサーと言うものはなく、燃料カットはバキュームセンサーで制御している。)

バキュームセンサー、ISCV、スロットルスイッチと、全てのセンサーを交換してみたかったが、
残念ながらスロットルスイッチのみ部品が全く違った。
揃えたスロットルがAT用だったのだ。
ATとMT用では全く違うセンサーを使っているようだった。
バタフライの軸棒の切り欠きも違うので、スロットルボディはそのまま流用出来そうにない。
バキュームセンサーとISCVだけだが交換して試走。
・・・直らず。

ううむ・・・試しにダイアグを表示させてみよう。
#21を表示。
コード表を見てみると、TS(スロットルスイッチ)とある。
マジか・・・前にチェック入れたときは正常だったのになぁ・・・。
どうもこの頃のスズキの軽自動車のダイアグは、ログがキーオフの度にリセットされるらしく、不具合を再現したあとでエンジンを切らない状態でダイアグをかけるか、キーオンで既に壊れている部分しか見ることが出来ないらしい。
前回のチェック法が悪かったのかな。
今回唯一換えられなかった部品じゃないか!

一応目視点検をしてみるか・・・
なんと単純な。。
アースさせるかさせないかだけの1極スイッチじゃないか。
全開と全閉しか見てないということか。
確かにこれはスロポジではなくて、スロットルスイッチだわw
こんな単純な回路が壊れるんだろうか・・・
ちょっと接点が近すぎる気がしたので、若干調整してみたものの、ダイアグ表示は変わらず。
見えないところで抵抗になっているんだろうか。
判らないが、調整ぐらいでは何も変わらなかった。
これが直接のブースト不具合の原因かは断定はできないが、ダイアグで出ているなら交換は検討しないといけない。
加給に関しては、元々アクチュエーターをソレノイドバルブで駆動していない(オリフィスのホースのみで制御)ので、アクチュエーターへのホースを盲にしてみたが、レスポンスが上がって一瞬飛び越すものの、最終的には0.7キロあたりで安定してしまう。
タービン直上にあるヘタってるっぽいブローオフバルブもかなり怪しいかな。
かなり絞れたが、広範囲のトラブルシューティングは時間と労力が掛かるなぁ・・・。
くそう判らない・・・
どこかに居ませんか、スズキの神様w
TSとブローオフは換えてみよう。
Posted at 2016/01/23 02:49:32 | |
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