「コブシ大の石ころ跨いだら、オイルパン割っちゃいました。」
毎日使ってるんで、何とかして欲しいです~だって。
「バカヤロウ、お前の大好きなデーラー整備で完璧に直してもらえよ。」
「だってだいさん、オイルパン交換で35万ですよ、35マソ。」
「知らねーけど、どうせエンジン吊るんだろうよ。」
「にしたって35万は酷いですよ。」
「この間、リヤバンパー修理でも35万とか言ってなかった?」
「兎に角何をするにも35万~みたいな感じです。」
「M3なんて、BMWのGTRみたいなもんだろうよ、そんなもんだろ。」
「払える払えないじゃなくて、妥当性を感じないです・・・」
欧州車はオイルパンがアルミだったり、鋳造だったりですることが多く、日本車なら軽く凹むだけの所が、割れたりして深刻なパターンになることがある。
最近ラリーを始めたレーサーは、悪路で落石を跨ぐことに抵抗が無くなったせいで、見事にM3のオイルパンをやっつけてしまった。
ダメだよ・・・インプレッサじゃないんだから。
子供が寝たら来ていいぞと夜に呼びつけて、ちょっと見てみることに。
聞けばオイルパンの平面の薄い所でクラックが入ってしまい、日に200㏄程オイル漏えいがあるようだ。
継ぎ足し継ぎ足しで乗ってるらしい。
道路と駐車場が汚れてしょうがないな。

実際潜って見てみると、10秒に一滴位の勢いで滲んでくる。
ううむ、厄介だな。
オイルパンを外す訳ではないので、外から塗ったり貼ったりして止める以外にない。
シーリングやパテを打つにも、みるみるジワリとオイルが滲んでくる。
8Lのオイルを一時的に抜くのも容易ではないし、どうしよっかな~と考えてみて、固めの糊やクレヨンみたいなものを擦り込んで、一度簡易的にでも漏れを止める事が必要になる。
そこで、家をごそごそ探していると、スティックのりタイプのロックタイトがあったので、
クラックに擦り込んでみる。
なんだ、止まるじゃないか。
5分でもいいから、漏れが止まってくれれば今は硬化の速い接着剤が沢山あるので、後はどうにでもなる。
ささっと表面だけ薬剤を拭き取って軽く脱脂。
クラックの隙間に深く擦り込んだのでオイルは滲んでこない。

いつまでか判らないが止まってくれているうちに、あとはこういうのを使って傷口をしっかり塞ぎます。
(今回はプラスチックリペアセミリジッドの方)
約50秒で固まるエポキシ系の2液接着剤をクラックのスジに沿って塗り付けます。
アツアツのオイルパンの熱も相まって瞬時に硬化。
ぶっちゃけこのままでも大丈夫そうな勢いだけど、念には念を押して駄目押しでもうひと膜作ります。

これね、コンクエスト。
マフラー直した時にも使いました。
アルミニウムの粉体をベースにしたエポキシパテの一種で、エンジンブロックの修理にも使えます。
コイツでもう一層作って、アルミテープで蓋をしてしまいます。

もう大丈夫な気がしますが、応急処置だからね。
いずれはロウ付けか、オイルパンの交換をした方がいいと思うけど・・・
レーサーの事だからな、このまま漏らなかったら、このまま行きそうだな・・・
「あざす!助かりました!!!」
MチューンのV8エンジン音を山間に響かせながら、(ウチは山あいだからね・・・)クオンクオン言わせて帰っていきました。
ノーマルマフラーなのにいい音だな・・・。
首都高のスラロームでタクシーとサイドバイサイドしてバンパーは擦ってくるわ、落石巻き上げてライナーやオイルパンは割ってくるわ、500マソのクルマでやることじゃないだろ。
独立して上手くいってるみたいだから金はあるみたいだけど、
修理代ケチってヲレの所に持ってくる辺りが、レーサーらしいといえばらしいかな。
うけるwww
台風で祭りは延期、今週末かなぁ・・
Posted at 2016/08/29 23:18:53 | |
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