
キコキコとポンコツ自転車を漕ぐような異音に悩まされていたクネGDB。
リヤハブベアリング交換を含む先だっての中規模改修で、直ったかと思われたが・・・再発。
ハブガタは確かに酷かったので、これはこれで間違いないんだけど・・・
残念ながら異音原因の中核には迫れなかったと言う事だ。
前回のベアリング交換時に気付いたのだが、最も大きいハブガタが出ていた左リヤのフランジステムとインナーレースとのクリアランスが大きい事がやや気になっていた。
そこで、今度はハブフランジ本体も交換してみることに。
日曜日の午前中しか時間無いから、早めに来いよな!
と朝からクネを呼びつけて、リヤナックルの再オーバーホールです。

ハブガタが出てからしつこく乗り続けていると、フランジのステムが偏摩耗で痩せてくることがある。
本来ベアリングのインナーレース(内側のカラーの部分)にステムが圧入されているのが正常であるが、クリアランスが増えて手で回せるくらい緩々になっていることがあるのだ。

フランジ(ホイール取付面)に近い方で42ミリであるのに対し、ステムの端面に近い方は41.9.ミリしかなかった。1/10ミリ痩せてしまっている事になる。
ドライブシャフトのアクスルナットをしっかり締め付けてあれば、手で揺すってもガタは感じないと思うけど、Gが掛かった時に動くだろうから、ベアリングも長持ちしないだろうね。
新品に交換します。

ベアリングも再び新品にし、新品フランジ圧入。
これでリヤハブのガタは完全に封じたはず。

これで多分直ったろ!!!
と、昼過ぎにクネを帰すものの・・・帰りの道中で異音が出た模様。。。
何なんだよ・・・。
そして翌週。
クタクタのリヤナックルのバックプレートも交換しようという事になった。
また半日しか時間ないんだからね!
インプレッサのリヤナックルのバックプレートは、プレス鉄板であるものの、
それそのものがゴツく出来ていて、サイドブレーキシューなどもバックプレートに取り付けられている。
しかし、長くにシビアコンディションで使われ続けると、錆びてボコボコと波打ったり、腐って穴が空いたり、シューの支点がボロッと取れてしまうなんてこともあるようだ。
クネのGDBも結構酷い状態だったので、
もしかしたらコレのせいで、シューが変な当たり方をして音が出ているのかも?
と疑った次第です。
これで違ったら、もうリヤ廻りではないでしょう。

再びパカっとブレーキローターを外し、リヤナックルを取り外します。
バックプレートは両方交換ですので、左右とも同じ作業をします。
ちくしょう・・・同じ作業を何回やってるんだよ・・・。
バックプレート交換と言えど、ドーナツ状のプレートが外側から留まってるので、再びフランジをプレスで外します。
フランジをプレスで打ち出すと、必ず二分割の外側のベアリングがインナーレースと共に付いてきてしまうので、ギロチン(ベアリングセパレーター)で外して再びベアリングをハウジングに戻し、フランジは再圧入となるのです。 (*´Д`)マンドクサ~

分解前。
折角社外にしたインナーシューも、高さがちぐはぐです。
バックプレートがボコボコな証・・・。

横から見てもあきらかに波打っていますね。。
シューの高さを決めている出っ張りも凹んだり穴が空いたり酷いです。

バチバチ引っ叩いてナックルから取り外し。
鉄板二枚重ねの隙間が浮いて錆クズがボロボロと出てきます。

新品プレートを取付し、オイルシールを再び新品にします。

シューがきれいに取り付け出来ました。
あとで聞く所によると、強化シューであんまりガツガツサイドを引くと、蝶番の支点の突起が折れてえらい事になるらしい・・・。
シューのリーディング側(後ろ側)がローターに噛みこんで押し過ぎちゃうんだろうね・・・。
ちゃんと荷重を抜いて軽くきれいに回らないとブッ飛ぶって事だね。

これで、リヤ廻りの異音が出そうなところは完璧に修理した筈。
どうだどうだ!
自分が少し乗りまわしてチェック。
今の所異音の再現ナシ。
流石に直ったな!
と思ったが、クネ運転の帰路で再びヤツは帰ってきてしまった。。。
リヤのハブガタがあまりに酷かったので勝手に決めつけてしまっていたが、
やはりミッションを含めた前の方なのかも知れない。
どうやら、ウマで上げていても鳴るようになったらしいので、次は下に潜って確認出来るな。
今度こそ突き止めてやるぜ。
もうスペアミッションがあってもいいかもな。。
Posted at 2018/05/30 01:55:19 | |
トラックバック(0) |
人のクルマも直します | クルマ