やはりヲレが走らないとダメか・・・
自分も若干落ち着いていたので・・・3連休前の金曜日。
仕事帰りに電話をしてみる。
「おう、帰ってるか。」
「もうハイボール二本目だよ。」
「馬鹿か、まだ6時だぞ・・早ぇーよ。」
「飲まない理由が見つけられない。」
「まぁ、こんだけクソ暑ければ仕方ねーか・・ヲレも今日これから飲むなって言われたらちょっと厳しいぜ。」
「連休だし行こうかとは思ってたんだけど・・・。」
「明後日はダメだからよ、タイミング的に明日だな。」
「よし判ったよ、川沿いのコンビニに11時で行こうか。」
久々にクネ太郎とお山の約束。
クネのメンタルケアを考えたら、他の連中を誘わない方がいいかもな。
連休だからクルマ多そうだし、盆前にクルマ壊すと面倒なので流すだけだしな。。
みたいな感じ。
いつもノーメンテ突発で出ると、くだらない見落としでクルマ壊したりするんで、
水やオイル減ってないかとか、漏れてないかとか、色々見とこう。
翌日朝からマシンチェック。
そういや、左後ろのサイドスカートの端から浮き錆が見えてたな・・・
と思い出し、処置をしておこうとスポイラーを外すと。
あれ・・・これちょっとヤバくない?
どうも見えていたのは氷山の一角と言うヤツだったようです。

ちょっとツンツンしたらごそっと崩れてきた・・・これはガチでヤバいやつだ。
この間のバックパネルといい・・・
流石に見なかった事には出来ないな。
これは昔、クネと雪山で遊んでた時に、
雪の中の隠れ落石みたいなのがヒットして板金した所だな・・・
もう10年くらい前の話です。
Bピラー交換の時の溶接の継ぎ目もこの辺だし・・・
何にしても、溶接や溶着をして焼けた所を裏から防錆出来ない部分だから、腐りやすい所です。
サイドスカートなんかも後から取り付けて、水が入りやすくなってしまったのか。
今のうちにきちんと処置をしておかないと、捨てるクルマになってしまう。

点検ハンマーで崩し、深刻な部分を金切りバサミでチョキチョキします。
酷いのはサイドシルパネル側で済んでそうだな。
フロアーパネルまでは進行していない。

表面のちょっとした錆はベルトサンダーなどで極限まで削り取り、
家にあった適当な錆処理剤などで化学処理をします。
大きく穴が開いたので中まで突っ込んで充分に置換剤を吹き付けます。
置換剤の上からも、チッピングなどでトップコートを施して水分と酸素の浸潤を防げば、新たな錆はだいぶ防げます。

タイヤハウス側の継ぎ目のシーラーも痩せちゃって切れてるね・・・20年の歳月を感じます。
こういう所からも水は中に入ってしまう。

せっかく化学処理や塗装までしても、溶接で焼いてしまうと台無しになるので、
こういうものを使って穴を塞ぎます。

ステンレスパネルでサイドシルのカタチにパッチを作って、リベットとパネルボンドで塞ぎます。

タイヤハウス側も、新しくシーラーを入れてチッピング処理。
サイドシル下側のミミの所も隙間が出来てたりすると水が入るので、シーラーを充填します。
とにかく、水が入る所をなくすことが大事。

どうせ隠れちゃうからそのままでも・・・と思ったけど、よく見るとギリギリ隠れない部分がある。
そりゃそうだよ、はみ出した浮き錆で気付いたんだから。
そこだけパテ付けもおかしいんで、全体的に大体カタチにはしておきました。
塗装は適当。

よし何とかなったな。。
「今晩ちょっと行こうか」とか言ってるのに、簡単なマシンチェックのつもりが、板金塗装に・・・。
殺人的な猛暑と保育園のお迎えの時間が迫る中、ギリギリまでGCの改修となってしまったな。
でもまぁ、今日気付いて良かった。
こうやってポッと時間が出来ることは少ない。
後回しにしたらいつ出来るか判らないからね~。
オイル量もフルレベルでしたが、500㏄位多めに入れとこう。
走る時はちょっと多めがいい。
これをちゃんとやっておいて壊れたことは今までに一度もないんだ。

昔は、こうやってしょっちゅう待ち合わせして峠に繰り出してた。
ホントに昔。
もう15年も20年も前の話である。
クネと連むようになったのは確かヲレが23の頃、
無茶が過ぎて免許が取り消しになり、欠格期間1年が明けて再び免許を取得し、最初の一年が明けた頃だったと思う。
青春真っ只中だったこともあり、失恋のダメージを走りにぶつけたりしていた時期だ。
免許再取得の反動もあり、正にクレイジーを絵に書いたような走り方だった。
当時ドリフトかグリップかと、二極化していた峠の走り屋の中で、ヲレにはドリフトでグリップを超えるという課題があった。
いつ何時でもドリフト。
気合を入れてドリフトとかではなく、息をするようにドリフトすることが命題になっていた。
エキマニと直管マフラーの入ったヲレのハチロクの爆音は凄まじく、ヲレが走ることそのものが新手の「潰し」なんじゃないかと言われたりもした。
その頃にクネと道の駅で出逢ったんだ。
ということは、もう18年も前の事なんだな。

当時は白黒のハチロクと、GC8のバージョンⅡのコンビだったが、20年後もこんな風に走ってるなんて想像できたかな。
あの頃にとってのハチロクより、今のGCの方が古いっていう・・・

ホームを経由して聖地っていう、結局いつものコースになってしまった。
ホームはクネ先行、聖地はヲレ先行がいつものスタイル。
クネも結構踏んでたし、204の足回りと、新しいタイヤで漸く全開で走れたんじゃないかな?
「久々に踏んでたな・・・追っかけるだけで水温が100度超えたぞ。」
「あんなに踏んでGCよく壊れないな~と思って見てたよ。」
「ちょいちょいストレートで休まないと壊れそうだよ。。。」
途中、カップホルダーのコーヒーがこぼれて短パンの足にびしゃびしゃ掛かったりしてw
「悪ぃ、ちょっと停まって!カフェラテこぼれて冷てー・・・。」
「また壊れたのかと思ったぞ。」
「ヲレも壊れるんじゃないかと思って走ってるから、反射的にLLCか何かかと思ったw」
「クーラントじゃ熱々だろうよ・・・。」
こういう無駄な掛け合いを20年ほど続けてきてしまった。
NGOを一発走ったら汗だくになってしまった。
DCCDをフリーのまま走ってきたからか・・・でも久々にバンバン流して面白かったな。
山の上なのに外に出ても大して涼しくない。
ここで20度以上じゃ、下は熱帯夜だろうなぁ・・・。
今年はなんて暑いんだ。。
真夏はクルマへの負担がでかいので、走るのはソコソコでいいな。
東屋で適当にくつろぐものの、だれもこのドライブインには入ってこない。
たまにラリー仕様のミラージュとか爆音のハチロクとか、懐かしいクルマがいい音をさせて目の前を走り抜けていく。
まるであの頃のヲレたちのようだね。
クルマも人間も歳をとる。
まぁ要するにボロくなっていく訳だ。
でも定期的にそういう錆落としをして、またここに戻ってくる。
ただただぼんやりと歳をとるだけじゃダメなんだな。
ヲレたちは変わらないぜ。
運動会はお盆のあとがいいかな。