
HIKO君が突然レガシィを10万円で買ってきたという。
聞けば、自分で乗る訳ではなく熊本のお父さんが乗ってるV35スカイラインと入れ替えるんだとか。
あのポルシェデザインのブリッツェンが
10万円ですか・・・。
まぁ、BHのレガシィだからね・・・
もう15年も前のクルマなんで、実際はそんなもんなのかも知れないけれど、ヲレのクルマより断然新しいからヤになっちゃうよねw
まぁ、10万キロで15年落ちとなると、色々とトラブルが出始める頃だろうけど、殆どの症状は見切れてるからね・・・メンテしながら乗っていくのもいいのかもね。
熊本じゃあヲレが見てやることは出来ないので、向こうの整備屋さん頑張って!
・・・って感じですが、向こうに持っていく前に既にヤバイ部分だけヲレが面倒みることに。
エキマニ付近から常に煙がもくもく。
どうも、ヘッドカバーパッキンが未だに無交換のようである。

何だか久しぶりだなぁ・・・BHのエンジンルーム。
あれだけみんなして乗っていたくせに、すっかり居なくなった。
やっぱ旧いクルマは乗りたくないのかね。
EJのヘッドカバーパッキンの交換なんて、もう何回やったか思い出せない位だけど・・・
何回やっても面倒臭い・・・というか、腰に厳しい姿勢なんだよね。
変な姿勢で地道にチマチマやらないといけないからキツイ。

少しでも時間を短縮するためには、ベストの工具で挑む事。
コレに尽きる。
9.5と6.3の首振りのラチェと、板ラチェのコンビネーション。
この辺があればラクショーでしょ。

10ミリソケットはシグネットのヤツはダメだね・・・チャンファーカットが深すぎる。

スナップオンのソケットは間口が浅くていいね。
いっぱい力を掛けられます。

エアクリーナーボックスとインテークパイプを撤去すれば、ヘッドカバーが取り出せます。
ヘッドカバーのボルトはこの頃より6本から8本に増えてます。
うちの子は6本ですね。
かと言って、オイル漏れに対する耐性が上がってる訳ではなさそうですけどね。
パッキンが駄目になれば、6本だろうが10本だろうが漏れてきます。

カム穴を掘る時に出来る半月切り掻き。
ここの樹脂の盲栓(サーキュラープラグ)も交換するので、破片などがないようによく掃除をしておきます。

サーキュラープラグに液ガスを塗布して、切り欠きに装着します。
はみ出すくらいつけて良し。

ブローバイのニップルカバーのパッキンも交換し、新品のヘッドカバーパッキンをカバーに装着。
カムキャップの逃げ部分などのRのキツイ部分には、液体ガスケットを補助的に塗付しましょう。
写真にはまだ取り付けしていないですが、プラグホールのパッキンも忘れずに。

狭い中、パッキンがずれないように慎重にヘッドカバーを元位置に戻します。
ついでにスパークプラグも新品に交換し、ダイレクトイグニッションや配線カプラーを取り付けします。
イグニッションのカプラーは隣同士が白と黒とに分かれており、右バンク左バンク共にフロント側が白になります。

お次は反対側。
こちらはオイルフィラーがあるからね、根元から先に外してしまいます。
邪魔な配線類がいっぱいあるので、ウォッシャータンクやらバッテリーやら外せるものは極力外して作業します。
当時はアーシングキットみたいなのが流行ってたからね、Dですら店頭販売だかオプションだかで取付をしていたけどね、整備に邪魔なばっかりで殆ど意味が無い。
メーカーが採用しているんだからとみんなして騙されていたものだ。
効果はゼロではないようだけど、1000が1001になるようなメリットでは体感できないし、そんなもの殆ど意味なんてない。
効果なんてあって無いようなものだ。
わざわざ売っているぐらいだから、何かしら効果はあるんだろう・・・という消費者の心理を逆手にとった商法に過ぎないのである。
最近は余りに酷いものには、消費者庁や経済産業省などから販売広告の謳い方に是正勧告などが入るが、なかなか販売差し止めにまではならないのが現実。
パワーが10%以上アップします→パワー感が増します 程度の曖昧な表現に書き換えて市場に並べられている。
市場にはそういった眉唾な商品が余りに多いので、注意が必要である。
クルマ用品と化粧品は似ている。
化粧品全般も、健康増進などには殆ど効果が無いのに、塗ったり貼ったりしてその時だけの~感だけを商品にして販売しているものが殆どだ。
マイナスイオンだの炭酸水だの、マグネシウム何とかローラーだの静電気がどうのと、とてもクルマ業界の物販と手法が酷似している。
クルマや化粧品のように趣味性を強く反映した分野と言うのは、第三次産業のドル箱である。
知識薄弱な割にとても狂気的な消費者が多いという所が共通している。
そして、そこにつけ込む商売が成立してしまう。
もう出尽くしたろう・・・と思っていても、まだあの手この手と考えて、益体もないものにある筈もない付加価値を与えて商材に変えていく。
商魂たくましいとはこのことである。
最近はバンパーの裏側に変なアルミテープを貼るのが流行っています。
(メーカーさえ貼ってきている!)
みなまで言う積りはありませんが、ここまでくるともう魔法です。
やめておきなさいとだけ言っておきましょうw

総じてカチカチだったパッキン類を全て交換してすっかりオイル漏れも止まりましたね。
魔法じゃクルマは何一つ良くならないんだけど、こういった地道な整備をきちんと続けていきさえすれば、変なテープを貼ったりしなくてもちゃんと乗り続けられますww
タイミングベルトは替わってるし、エアフロとかO2センサーとかだけ覚悟しておけば、当分は大丈夫かな?
しかし派手なワゴン車だな~w