
久々に週末「雪まつり」の予報。
センターデフはフリーかロックという極端な状態ではあるが、まぁ遊べるでしょう!
「今日は妻の帰りが遅いので、出発が若干遅れます」とクネには連絡。
ぎりぎりまで中央道方面か、上信越方面かで決め兼ねていましたが、ホームである諏訪で一向に降りださない事もあって、上信越方面に行き先を決定。
こういうのは、現地のライブカメラと睨めっこしながら直前まで降ってる降ってないを判断しながら確定するんです。
遠征費も馬鹿にならないので、誤爆だけは避けたいからね。

本日の作戦当該機は3台。
だ い GC8、クネGDB、ニコチンDEデミオ。
自分の隣にはノリさんを乗せてきました。
ノリさんは、過去にも
FDや
アルテッツァでスノーアタックに参戦してきたドリフトの猛者である。

もう15年も一緒に雪山を走っているクネとだ い のインプレッサ。
性格や走りは対照的だが、帰結するところは同じくしている。

広島県人のニコチンは殆ど雪を走った事がない。
と、言うよりほぼ初めて走るレベルである
それでもスタッドレスを準備して関東へ遠征に来ている辺りに気合を感じるな。
東京人の半数は降ったら走る気が無いので、スタッドレスなど準備していないのだから。
フロントだけ車高を上げてきたというデミオ。
フロントだけって何だよ・・・と思いましたが、リヤはバネを換えないと上がらないんだって。
FFなので駆動輪に荷重が乗らなそうだけど・・・低すぎてラッセルするよりはいいのか。
それでも低いデミオ。
走れるのか!?

そして早速クネのノーマル車高でも前に進まない深い雪のせいで
15000円のバッタもんSTI風チンスポイラーがバキバキになって脱落w
馬鹿か・・・外して来いよ。

帰れば本物があるのだがw

山越えをして良く行く峠セクションへ行こうと思ったが、雪が深くてとても無理!
北上するに従ってどんどん深くなってゆく。
唯一ノーマルサスペンションのGDBでも無理と判断。
ヲレやニコチンの車高短マシンでは普通に走っていてもグリルまで雪で塞いでしまうよ。
このまま走り続ければ走行風冷却が出来ずにオーバーヒートだ。
今まで来た道を戻る方がまだ遊べるな。
たまにあるんだよな・・・降り過ぎて走れないっていう。。
それでもクルマはずっと流れている。
スピードを乗せて大きめのフェイントで振り込まないと姿勢が続かない。
「おい!どっかきれいな所があったら適当に停めて写真撮ろうぜ!」
片手で送りハンドルを切りながら走るクネに電話をかける。
3速だとパワーを食われて失速しそうになるのを、一瞬両手放しでシフトダウンさせる。
「だ い さん・・・ドリフト中ですよ!」
隣のノリさんが呟いている。
いま最もやってはいけない「ながらスマホ」であるw
*読者の為の大きな脚色表現ではありますが、よゐこは絶対に真似をしてはイケマセン。

DCデフ「ロックオアフリー」で今回判ったのは、やはり中間が欲しいなってトコロw
あとはワニ口クリップの脱着で簡易的に通電させているので、やっぱ室内で切り替えたいなww
一人で遊ぶ分には、センターデフフリーでもリヤデフがほぼロックなので超速いFR位の走りが出来、フルカウンターの応酬が楽しめていいのだが・・・
やはりGDBを追いかけるとなるとどうしても置いていかれてしまう。
やっぱDCCDオンだな!とか言ってワニ口でターミナルを咥えて走り出すと、めちゃくちゃ速いんだけど、ドアンダーなので高速コーナーとかだと最後まで繋がらない。(実際はNCCDですねw)
めちゃくちゃ車速を乗せないと狙った動きにならないのでかなり危ないです。
やっぱり理想は終始浅めのカウンターで処理しつつ、立ち上がりまでまでスロットルだけで姿勢をコントロールするようなデフセッティングですかね。
DCCDはやはり復活させないと!

途中、ニコチンをナビシートに乗せたりして雪山がどういうものか教えようとしているクネ。
多くのドリフト系ドライバーが陥ってる病気がある。
「グリップ走行が出来ない病」である。
サイドやクラッチキック、パワードリフトに頼り過ぎて、単なるブレーキングからの姿勢づくりや、慣性による姿勢制御がきちんと出来ないというドライバーは多い。
雪はドリフトと思われがちだが実は、繊細なグリップ走行の延長線上にあるヨーコントロールがその実態である。
よく言われている「急」の付く動作がいけないというのは正にその通りで、ドライ路面の感覚でサイドを引いたりクラッチを蹴ったりすれば、たちまち4輪全てがグリップを一瞬失い、回転しながらアウト側に飛んでいくだろう。
どれだけ横を向いていても、限界を半歩超えたグリップ走行なのである。
ニコチンも、地元の広島に帰ればFCでチームドリをかますようなFRドライバーだが、それでも雪山での走り方をや4駆ターボの本当の戦闘力を口で説明するのはなかなか難しい。
走り屋であれば、二輪で伝えきれない駆動力を四輪で伝えるんだから・・・
という理屈は誰でも頭では理解している。
だが、こと雨天や雪道などの低μ路では、実際に目の当たりにしないと本当の意味では理解できないような信じられないパフォーマンス領域がある。
2×2=4ではなく、ドライバーの愛と信念とテクニックで5にも6にもなるのである。
と思ったかどうかは判らないが。
ニコチンも何かを受け取った筈である。

結構ヤバイ路面ではあったが、何だかんだ自走できている。
スタックしないだけでも立派なものだ。
大概スピンして路肩で立ち往生とか二度三度あるんだけど、思った程遅れずにちゃんと付いてくる。
アンダーオーバーをきちんとコントロール出来ている証拠である。
かなりテクニックがあるんだね!
FRは最低でもLSDが入っていないと厳しいが、FFやMRなどはオープンデフでも結構いけるという事が、スノドラだとよく判る。
駆動輪に重量物が乗っているという事はとても重要な事なのだ。

まぁ、通ってきた道もずっと峠道なので遊べるんですが、やはりどうにも除雪が入らなくてね。
普通の雪山遠征隊であれば、充分遊べるんでしょうけど、
ヲレやクネのように十数年来の雪山バリスタにとっては、本物の路面とは程遠い。
もっと4速に入るようなトップエンドから本気でブレーキングしながら進入する路面がある。
インマニ圧は最高値に到達し、スタッドレスタイヤが摩耗してしまうような雪の路面があるのだ。
もう少し気温が低くて、アスファルトから4センチ残しくらいで一発雪寒車が入っていれば、痺れるような最高のコンディションになるんですが、こういう路面は、雪寒車の定期巡回があるようなスキー場へと続く道でないとあり得ないので、ただのお山に来てしまうと今回みたいな感じになる。
運よく除雪が一発入っていればラッキーなんだけど・・・
こういうただの生活道路は後回しなので、今回のように突発的な大雪みたいになると全然追いつかないんだよね。
失速するような深い雪でしたが、色々試しながら飽きるほど振り回し、ハーフスピンも一回しましたw

話は変わるけど、このあいだ秋田に帰った時に気が付いたのが、みんな雪用のワイパーを付けているという事。
スノーワイパーというものがある。
存在こそ知ってはいましたが、雪国では例外なく装着されていました。
ゴムがシリコンゴムで出来ていて丈夫で劣化しにくく、ブレードにカバーが付いていて凍らないようになっていたり、雪を掻き落としやすい形状になっている。
結構いい値段がするので今期は買いませんでしたが、マイナス10℃とかだとワイパーは全く効かなくなりますからね・・・それが改善するようなら必須アイテムです。
あとは、ちゃんとウォッシャー液を入れておくという事。
自分などはただの水しか入れたことが無かったけど、売ってる様なウォッシャー液には不凍液が入っていて雪山で噴霧しても凍らないんだよね。
今回使ってみて初めて知りましたw
「ニコチンには本当の路面で走らせてあげたかったなぁ」 なんてクネは言ってましたが、まだ路面の良し悪しを堪能する段階じゃないと思うけどな・・・
速度レンジが上がっても危ないだけな気がする。
あと一歩「向こう側」に踏み込んで、ああこれかと「言葉ではなく心で理解」出来れば、もうどんな路面でも大丈夫。
ニコチンも立派にクソジジイの仲間入りである。
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