
妻の愛機R2。
ツインカムNAのEN07を積んだ「R」というグレードのFF機である。
購入後2年半乗り走行も12万キロを超えたが、特段の不具合も見せずによく走る良いクルマである。
スーパーチャージャーでも4WDでもないが、妻の通勤と保育園の送り迎えにはどちらも必要がないし、燃費と小回りの良い小さなクルマを妻は気に入っているようだった。
5速のマニュアルトランスミッションという所がまたいい。
プレオから取って付けたようなフロアシフト(内装はアイボリーなのにシフトブーツの麓のトリムが黒w)とスリーペダルは操作しやすく、どれだけおっちょこちょいでもペダルの踏み間違えなどによる事故はないだろう。
年配のしょーもない事故が矢鱈と取沙汰されている昨今。
年寄りが耄碌するのは自然な事、そんなことは初めから判り切っていた事なのだ。
そんな、くたばりかけのジジイでも運転できるようなクルマばかり作ってきた、メーカーも悪い。
軽いステアリング、ゲームでも操作するような手首を捻るだけのジョイスティック、子供でも運転できるだろう。
クルマの運転と言うのは、常に殺したり殺されたりというリスクを背負った覚悟の乗り物である。
「何があったってヲレが悪いんだ」そう言い切れる奴だけが操縦を許される狂気の鉄馬車である。
もう少し、運転そのものにハードルを残す必要があるんじゃないかなと思うのだ。
この程度のハードルを越えられないならフィジカルや判断能力自体に運転に見合わない問題があると・・・そう判断させるような最低限の難しさはあっていい。
そういう意味で、3ペダルマニュアルトランスミッションはそろそろ見直され始めてもいい頃なんじゃないだろうか。
それか、高齢者の免許更新の際に実技試験を義務化し、重ステのAE86のGTVあたりが運転出来るかどうかと言った辺りで判断すればいい。
あんなもの昔は老若男女誰でも普通に運転出来たのである。
まぁ、若干堅いハナシになったが、妻の最初のクルマにMTを乗らせたのは、最低限の技術と心構えを身につけてもらう為で、これは間違っていなかったかなと思っている。

この間の車検整備の際に、プラグホールがオイルでベタベタになっていた。
ヘッドカバーの外周のパッキンからも漏れが酷くなってきて、エキマニからオイルが焼ける臭いがするようになってきた。
そろそろ気がかりなので、パッキンの交換である。

ブローバイも一緒に吹き抜けるからか、イグニッションコイルの周りもベタベタである。

1番以外、すべてのスパークプラグがオイルのお風呂に浸かっている状態でした。
一度プラグを外して掃除をしたくなりますが、余り大量のオイルを燃焼室に落とすのは危険なので、あとでパーツクリーナーとエアブローで対処します。

ヘッドカバーに取り付いている小部品を全て取り外し、カバーを固定しているネジを全部取ります。
タイベルのカバーは上の方の何ヶ所かのボルトを取るだけで、外さなくても作業できます。
途中で気が付いたのですが、一見黒の結晶塗装らしいヘッドカバーは、金属ではなく樹脂でしたw
スバルは2000円程度のパッキンのみ単体で交換できるのでいいですが、ダイハツなどはカバーパッキンを交換しようと部品を頼むと、樹脂のカバーASSY(2万円くらいします)の交換となりますね。
樹脂も劣化するので定期的に交換させよう、ということなんでしょうけど。

さて御開帳。
直打ちのツインカム16バルブとご対面です。
特にきれいも汚いも無い感じですが、スラッジなどが固まっていない分きれいな方なのかも知れない。
妻はあまり高回転までは回さないでしょうが、週に一回はヲレが運転してレブ付近を常用するので、固まってる余裕はない筈です。
オイルは15W-50と硬めで、一年に一回だけ交換しています。

大野ゴムの社外品なのはいいですが、サーキュラプラグ(カム穴加工時に出来る半月穴を塞ぐメクラ蓋)は入ってないじゃんよ。。
パッキンセットに入ってなかったら、プラグだけ頼んでよって部品屋には言っておいたはずなのになぁ。。

本当は替えたかったけど・・・もういいや、ここはこのまま続投で行くわ。
あと5~6万キロくらいは平気だろ。

周辺で外したのは、エアクリーナーとイグニッションコイルくらいで極々簡単な整備である。

いつも邪魔しにくるのは長男の方ですが、今度は次男である。
コイツもうるさいんだよな~。
工具箱は引っ掻き回す、並べてあるネジは隠す、ネジを回させろと駄々をこねる、全然捗らない。

くそ、半田を引っ張り出しやがって・・・
帰れ帰れ、お母さんがおやつ出して待ってるぞ(嘘)
あと、道路渡る時本気でクルマが来てないか見るんだぞ!ホントに死ぬからな。
「うんわかったよ!」ダッシュで帰る次男。
勝手に来たんだから勝手に帰るだろ・・・と思いつつ道路を渡るまでこっそり付いていってしまった。。
手間かけさせやがって。

サーキュラプラグ上面と屈曲部に液体ガスケットを塗付。

後は元通りヘッドカバーや周辺部品を組み付けて、プラグホールに溜まったオイルをパーツクリーナーで溶かし、エアブローで吹っ飛ばしてきれいにします。
最後にエンジンオイルを交換すれば終わり。

プラグホールのパッキンなんかカチカチのプラスティックの様になっていて、外すときにパリンと割れましたよ。
14年12万キロと乗られてきましたが、初の交換だったようですね。
クラッチも今の所怪しい感じはないし、タイベルは納車時(10万キロ)に交換されているので当分大物はないかな。
燃料ポンプとかその辺をそろそろ気にしておくくらいでしょうか。
NAだと過給機付きのような熱害が殆ど無いので、トラブルが少なくていいですね。
妻の運転も、運転そのものに慣れるまでの最初の内はおっかない部分もあったけれど、毎日運転して3年目となり、元々慎重な性格からか全く事故やトラブルを起こさなくなりましたね。
なかなか立派です。
小傷や凹みも増えなくなったので、そろそろ外装をきれいにしようかな。