
緊急事態宣言の発令より二日前。
わが息子「そう」が小学校へ入学しました。
コロナウイルス騒動の真っ最中、緊急事態宣言も今日か明日かと言われている最中。
もしかしたら開催されないのではと思われていた入学式ですが、
関係者による厳戒態勢の下、時間を縮小して無事執り行われることになりました。

前の週の週末。
土曜日は会社が休みなので、先行入所している学童クラブへ歩いて送っていきました。
「そう、学童クラブで友達できたか?」
「うーん、まだかな。」
「そうか、まだ学校も始まってないしな。」
「うん・・そうだね。」
「誰かとは遊んでるか?」
「少しはね。」
自分も日中は色々と頼まれている仕事もあるので、ある程度作業をこなしてから遅れないようにお迎えに行きました。

自分が夕方6時前に迎えに行くと、もう子供も3人程度しか居ませんでした。
「すまないな、もっと早く来ようと思ったんだけど・・・」
「うん大丈夫。」
「夕日が凄いきれいだな、写真撮ろうか。」
「うんいいよ、この辺かな、こっち?」
「もうちょっとお前から見て右かな、指はもうちょっと上。」
指に太陽を乗せているように撮りたいんだと。
取り越し苦労なのかも知れないけれど、
保育園上がりの6歳児が、まだ友達のいない学童クラブへ大人しく通っている。
いつもニコニコして文句も言わない長男に何だか涙が出た。
週明けは入学式。
式の催行は決まったが、そのあとの授業は5月連休明けまで始まらないそうだ。

ランドセルを背負っての初めての登校。
まばゆいような春の日差しに恵まれました。

少子化による併合で名前こそ変わってしまいましたが、我が母校でもある地元の小学校。
満開の桜が出迎えてくれました。

お母さんに名札を着けてもらう「そう」。

名札だけでなく、門を入ると全員がマスクの着用義務。
校舎の昇降時にはアルコール消毒が義務付けられていました。

蝶ネクタイのスーツに、裸足で白のローファー。
ZOZOで頼んだスーツを微妙なサイズ違いから何度も返品して、漸く辿り着いたスタイリング・・・こだわるな~。
そうが産まれた時から妻が考えていた入学式のコーディネイトでした。

6年間も通った保育園を後ろ髪を引かれつつ卒園し、
あれだけ楽しみにしていた小学校、新生活。
それもつまらない新型ウイルスのせいで当分はお預け。
自粛は連休明けだって言うけれども判ったもんじゃない。
学校が始まらなきゃ、新しい友達だってなかなか出来ないでしょ。
唯一旧知の仲の友達と会えていた空手と体操教室も再開の目処が立たず。。
早く普通に通わせてあげたい処です。
コロナ騒動のお陰でとんでもない世の中になってしまいましたね。
実質的に忍び寄る影に皆一様に怯え、風評被害を騒ぎ立てる余裕もない。
実際は無症状だったり、風邪のようなごく軽症で終わる人が殆どであると言われていますが、徹底的な隔離措置や罹患公表、小さな企業であれば倒産も免れないような立場に追い込まれます。
会社には殺害予告が届き、落書きなどをされてしまうようです。
政府のやむを得ない措置が倒産や廃業、差別によって個人の社会的立場を窮地に追い込んでしまっています。
公表感染者の割合で計算すると首都圏で1万人弱にひとりの可能性ですが、実際はその3倍以上は居るでしょうし、実質1/3000人という感覚で見ています。
こんな中での保育所の負担や疲弊も分かるので、妻と交代で仕事を休める所は休んだり、自宅で出来ることは家で子供を見ながらやったり、色々工夫はしていますが、どうしても預けなければならない時も出てきます。
幼稚園上がりの家庭の方には判らない事でしょうから、不謹慎だのと白い目で見られる可能性もあるので預けること自体も怖いですね。
私たちだってこんな時に預けたくはないですが、預けないで全部回せるんだったらそもそも保育園になんてお願いはしてないですし、もとより止むを得ない事情ですからね。
緊急事態宣言も出されて、我が地元も保育園などへの特定の業種と止むを得ない事情家庭の場合以外の登園の自粛のお願いなどが出された自治体なんですが、
そもそもが止むを得ない事情です。
工夫や努力と言ったって有給や賃金を削るだけのものなので、長く続けばジリ貧になるだけで悩むところです。
自分たちばかりが大切と思う人の心が、人をないがしろにしている。
コロナウイルスが人を悪者にしている訳じゃない。
人が人を悪者にし、人が社会を駄目にしている。
げに恐ろしきは人なりけり。
我が子を大切と思うのと同じ気持ちで、苦しんでる人を理解してあげようね。
彼らの笑顔だけは曇らせないように頑張る所存です。
Posted at 2020/04/15 18:01:53 | |
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