
昔飼っていたキャバリアが亡くなり、代わりにウチにやってきたミックス犬のイヴが先日亡くなりました。
今年で11歳でした。
キャバリアのイルハンの時同様に心臓病でした。
チワワとシーズーのミックス犬と言う事で、要するに雑種ですし小型犬ですので、一般的には長生きしてくれるのではと期待していたのですが・・・

イルハン亡き後、失意の母親の為に再び犬を飼う事になり、
クリスマスの前の日にウチにやってきたので、イヴと名付けて可愛がりました。
マナー違反なのかも知れないけれど、
裏山の散歩ではよくリードを外して走り回らせていました。
最後の数年は母親とは別居になったので、たまにしか会いに行けなかったけど、イヴも心臓が悪いらしいと聞かされたのは今年に入ってからで、まさかという気持ちでした。
でも、ついこの間来たばかりだと思っていたけれど、もう11歳だったんだね。
母とイヴは姉の地元の都内に移っていたんです。
コロナの事もあって春先に一回行ったきりでしたが、どうも嫌な予感がしたので少し前に自分だけでもイヴに会いに行ってきたんです。
その時には、いつものように元気に尻尾を振り振りして飛びついてきたので、取り越し苦労かなと・・・思うようにしていたんですが、それから1週間程で亡くなってしまいました。
イルハンの時は本当に悲しかった。
毎日散歩に連れて行って、毎日一緒の布団で寝たりしてたのに、急な発作で苦しんだ後、最後の力を振り絞って僕の膝の上まで這ってきて、少しづつ脈が弱くなっていったんだ。
最後に僕の方を見上げたと思ったら、少しだけ血を吐いて絶命した。
まだ7歳だったんだけどね。
お医者さんには、7年間と言うと短いと思うかも知れないけれど、これだけ愛されて本当に幸せな一生を全う出来たと思うよ。と言われて救われたけど、
それでも大声を出して泣いてしまった。
こんなに悲しい別れがあるのかと思う程引き裂かれるような思いだった。
イヴは、最後の数年が一緒じゃなかった分だけそこまでの思い入れも無く、電話で死んだことを聞いた時に、そこまでの感慨が訪れなかった。
自分が歳を取ったせいなのか、薄情になったものだなと思ったが、
訃報の翌日、イヴに会いに行ってきました。
亡骸を前にしたら、自然と涙が溢れてきてしまった。
初めてウチに来た時の事を思い出す。
おっとりしていたイルハンと違って神経質で怖がりだったイヴ。
体格はチワワなのに、きちんとトリミングをしないとシーズーよろしくモサモサになってしまう体毛。
当時まだ健在だった我が家の飼い猫ミャアが、
よく面倒をみてくれていたっけ。
ひとと一緒で、犬もみんな違う個性があるなぁと・・・
色んなことをいっぺんに思い出しました。
僕以上に、失意の底にあった母親の支えになってなってくれたイヴ。
僕は今際の時には立ち会えませんでしたが、イルハンの時と同じ様子だったという事です。
僧帽弁閉鎖不全の発作でしょうね。
時期が時期なので、保冷剤などを使っていたので冷たくなっていましたが、
まるでまだ生きてる様なきれいな瞳と、つややかな毛並みでした。
「11年間、うちの子でいてくれてありがとうね。」
「またいつかうちの子として生まれていらっしゃい、今まで楽しい時間をほんとうにありがとう。」
そう言って頭をしっかり撫でてお別れをしました。
つるつるした毛並みに、まだ硬くなってないしなやかな感触。
本当に死んじゃったなんて嘘みたい。
「イヴちゃん寝てるふりしてるんだよきっと。」
「イヴは死んじゃったからもう起きないんだよ。」
「でも寝てるだけみたい。」
「寝てるだけみたいだねぇ。」
4歳の次男が初めて死について考えている。
「生き物はいつか必ず死ぬんだよ。」
「お父さんも?」
「お父さんも死ぬし、れんもいつかは死ぬよ。」
「だから生きてる時間が大切なんだよ。」
「じゃあイヴちゃんは天国?」
「そうだなぁ、いい子だったから天国じゃないかな。」
「みんな天国?」
「いい子にしてればみんな天国さ。」
「でもイヴちゃんの身体はこれからまた土や風になって他の命や力になるんだよ。」
「またあたらしい命にかわるんだよ。」
「じゃあ、また新しいちからをイヴちゃんに下さいってののさまにお願いするね。」
ののさまというのは保育園の玄関にある神様の仏像です。
お釈迦様かな?
4歳の次男坊が仏教系である保育園のお釈迦様に、新しい命のお願いするみたいです。
みないつかは遠くへ行ってしまう。
でも、それで終わりな訳じゃない。
離れ離れになることは淋しいけれど、今まで積み重ねた時間と思い出があるから今の自分がある。
みんな自分の中で生きているんだよね。
だからこそ僕たちも胸を張って生きていける。
みんなに素直にありがとうって言える。
そして、また新しいものを生み出して繋いでいけばいいんだ。

もう枯れたと思っていたベランダの植木のバラが一輪だけ咲きました。
真っ赤なバラが一輪だけ。

長男が入学時に植えた朝顔が軒並み花を付けている。

紫陽花はそろそろお仕舞ですね。

ハナムグリが素潜りしてるみたいに潜ったり顔を出したり。
今まで本当にありがとうイヴ。
また、いつかね。
次男は今でも毎朝ののさまにお願いをしているらしいです。
Posted at 2020/07/12 17:56:44 | |
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