
そういえば先日、友人の11アルト。
久々に不動になったとの連絡アリ。
信号待ちでクラッチがスカスカになり走行できなくなったとの旨。
止まったのはわりと近所なんだけど、ヲレはもう飲んじゃってるし、奥さんもまだ帰ってないから行ってやることが出来ないと伝える。
どうしよう、レッカー呼んだ方がいいかな?と言うんで、少し考えて・・・
原因が何であれ、クラッチが切れないのはどうしようもないので、車両のコンディションにも寄るんだけど、
策はひとつあるので試させることにする。
まずエンジンが掛かってる時は、クラッチが切れないとギヤに入れられないので、エンジンを切ってから1速に入れる。
その状態でキーをスタートまで回し、セルモーターで強引にクランキングせて前進させる。
この時、向かって上り坂だったり極端にバッテリーが弱っていたりすると失敗する可能性が高いが、セルモーターもバッテリーも元気なものが付いていれば、結構な勢いでガシガシ前進する事ができる。
この、惰性で車体が前進しているうちにアクセルを煽ってやると、押しがけの要領でエンジンが掛かり、1速のまま走り出すことができる。
あとは変速で、アクセルを一瞬抜いてトランスミッションの歯が背中で当たってる時であれば、ギヤが速度に合っていればクラッチ操作をしなくてもスコンと変速できるタイミングがある。
いまはダブルクラッチなんて言葉を知ってる人は殆どいないだろうけど、
ギヤはレバーを動かせば簡単に抜ける、そしてニュートラル領域でアクセルを煽り、回転が落ちてくる時に入れたいギヤのところでレバーを軽く押し当てて待っていると、ミッションの回転数とエンジン回転数がシンクロしたところで勝手にスコンと入ってくれる所がある。
信号待ちなどで完全に停止してしまうとまたセルモーター発進からやり直しになってしまうが、夜中などであれば、うまく止まらないで済むように速度コントロールをしながら近所であれば帰ってくることが出来るのである。
取り敢えず口頭でレクチャーし、実践させてみる。
ダメなら任意保険のロードサービスでも呼ぶしかないな、そう言って電話を切る。
・・・結果、無事帰ってくることができたようだ。
「お前、よくそんな裏技知ってるな。」
「昔のクルマで走ってた奴なら誰でも知ってるんじゃないか?」
「聞いたことないぞ。」
「トラぶったクルマで走って帰ってこいなんて教習所じゃ教えないだろ。」
「そりゃあそうだけど・・」
「最近はみんなATだしクラッチトラブルなんて無いからな、しかもマニュアルもクラッチスタート方式になっちゃって押しがけそのものが出来ないからな、今の連中じゃ思いつかないかもな・・・。」
クラッチが切れなくなるなんて、原因は幾つか思いつくけれど、ワイヤーは割と最近交換したばかりだし、レリーズベアリングの破損なんてのも経験したことがあるけれど、滅多にないよな~そんな事。
どっちも現実的じゃないんで何だかよく判らないままクルマを見に行くと、

オペレーティングロッドと言うのか、レリーズレバーと言うのかな?
判らんけど・・クラッチワイヤーを取り付けするところのレバーが何かおかしい。

破片もありました。
スプラインを咥えているアゴの部分が割れてしまったんですね。

やっぱり単純な所でしたね。
2500円のレバー交換だけで済みました。
ミッション脱着にならなくて良かった。
このアルト、車載でのミッション脱着が狭すぎてかなり大変なんで、エンジン脱着になる所だったよ。
今年はエアコン周りを中心に結構壊れたからね、大きな出費は抑えたいところであった。
順調に各部の更新は進んではいるものの、それでも予期せぬところが逝きますね。
もう25年前のクルマだからね・・・
色々と部品も廃盤になっていくので、センサーやリレー、メインヒューズだとか、そういう細々とした電装品とかを買えるうちに取り替えたり、そういうことも進めていかないとですね。
ECUとかがね・・・壊れるのが怖い。
ECUそのものをダイアグ出来ないんで、トラブルと特定が難しいんだよね。
ヲレのGCもそういう細かいことやっていかないとな。
平成10年式
Posted at 2022/10/16 17:34:45 | |
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