
先月ですが、無事教習所での卒業検定に合格したので、府中試験場まで行って自動二輪免許を貰ってきました。
二輪の免許が手元に還ってくるのは25年ぶりの事ですw
以前のブログでも書きましたが、まだ若かった時分の僕の熱い迸りを危険と感じた行政は青年から免許を取り上げざるを得ませんでした。
あの頃の僕の人生に昏い影を落とす辛い試練ではありましたが、今となってはそれで正しかったかなと思っています。
あの頃の僕には「走りの神」が付いていた。
いや、憑いていた。
「走りの悪魔」だったかも知れない。
当時の僕には「無知は罪」という考え方があって、よく判りもしないで半端に走ってる奴程死んでいるなという観察をしていた。
この世界で生き残るには、全力で走り取り組んでその先にある何かを掴まなければならないと考えていたんだ。
理解の為に、「真実に近づくために」手を抜かずに全力で走るから、
命までは取らないで欲しい。
そんな風に、走りを司る何かと心の中で契約をしていたと思う。

もし自分が生き残れたなら、
淘汰という自然のサイクルの中で自分は何かに選ばれたのだと、
そう思いたかった。
何をしたって死ぬことは無かった。
コーナーでは何度も転倒して吹っ飛んだし、バイクでバイクを跳ね飛ばしたこともある、ダンプとトレーラーに両サイドからプレスされて単車が車輪に巻き込まれていくような事故もあった。
クルマに乗ってもガードレールを突き破ったり、横転して二回転半しながら土手の上に乗り上げたり、色々あったが、殆ど怪我らしい怪我をしていない。
その度ごとに、膝の汚れをポンポンと払って立ち上がり、
「チッ、ちょっとシクったな・・・。」と呟く程度の事であった。

あのまま免許を取り上げられなかったら、僕はどうなっていただろう。
契約悪魔は僕を守り切れただろうか。
もの凄い勢いで「真実」に到達していたか、もしくは「天国」に到達していたかも知れないなと思う。
「地獄」かなw
免許の併記手続きには、休みを合わせた妻と一緒に行きました。
いまだに妻の事が好きで仕方がない僕は、こんな風に二人で出掛けられることが嬉しくてしょうがないのです。
彼女に出会ってもう二十年以上になる訳ですが、彼女が居たから峠に命を掛ける事を辞めたし、初めて慎重に生きて行こうと思えた。
悪魔との契約を解除して、普通の人間としてやっていこうと思えたのは今の妻がいたからだ。
自分の為に死ぬことが出来なくなったんだ。
バイクなんて今でも毎日乗っているし、普通自動二輪免許が戻ってきた所で特段何かが変わるという事は無い。
流石にもう死ぬことは無いだろう。
ただ少し大きめのバイクを買うか買わないかというだけの事である。
クネが単車で遊んで欲しそうだからな、何か250㏄位のを仕上げて一緒に走ってやるのもいいかもなと思っていますが、通勤はジョグとKSRで充分なので、遊びの為だけの大きいバイクはちょっと無駄なんだよな・・・。
バイク3台は妻に馬鹿呼ばわりされそうだし・・・KSRは手放したくないんだよね。
ちょっと悩むな。
クネ太郎が悪魔っぽいよな・・笑い方とかw
Posted at 2022/11/24 01:34:02 | |
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