
今年初めての、夏タイヤでのお山のドライヴで、
見事終了したハブベアリング。
左リヤより酷い引き摺り音。
ブレーキを踏むとゴーゴー言ってます。
ハブにガタが出ると、ナックルに固定されたキャリパーに対して、ホイールと一体のブレーキローターにガタ分の角度が付きます。
当然、パッドに対してローターが垂直に当たらないので、異音が発生。
「ゴー!」または「グワングワン!」と大きな音を奏でます。
揺すってチェックすると、明らかにソレとわかるバックラッシュを確認。
しかも左右ともガタガタです。

ナットにも緩みが出てる筈なので、無駄と判りつつも、増し締めで応急処置をしておきましょう。

元位置よりこれだけ締め込めました。
ついでに、ナックルの小窓からハンドブレーキのノッチ調整。
2ノッチまで戻して試走。
リヤタイヤのブレはだいぶ収まりましたが、ブレーキ異音は全く消えていませんね・・・。
ハブベアリングは左右で交換しかないですね。
ある程度ベアリングの構造を知ってるヒトが聞いたら、「増し締めなんか意味があるのか?」と思うでしょう。
インプレッサのハブに使われているテーパーローラーベアリングは、レースと呼ばれる中心軸のカラーと外側の筒にあたるカラーに挟まった構造をしています。
ドライブシャフトを含むハブフランジが貫通するインナーレースはニ分割になっていて、向かい合った二つのベアリングをそれぞれ保持しています。
インナーレースとハブ本体は、ベアリングを介したフローティング構造になっているので、ベアリングが磨耗などで損傷し、クリアランスが出来るとインナーレースとハブは傾いでしまう、、これがハブガタですね。
このガタの衝撃は凄まじく、テーパーローラーが潰れたり、レースに圧入されているだけのハブフランジさえ損傷したり、酷い時には折れてタイヤごと飛んで行くコトも・・・。
この衝撃でインナーレースが潰れてしまうことで、ナットの緩みが出てしまうのです。
症状の順序としては、まず、ブレーキのノックバックから。
右や左に旋回後、ブレーキの踏み代が奥になるようなら間違いなくハブ。
そして、ブレーキの引き摺り音。
ホイールの回転に合わせてシャリシャリ、グアングアンと、ゴーコギーコと演奏するようになったら完全にアウト。
クルマの直進性も悪くなり、右に左にハンドルを取られるはず。
これはフロントでもリヤでも共通で、フロントであれば、特に強いノックバックを感じることと思います。
後者の方になると、ハブフランジもダメになってるコトも多く、
出費が倍になってしまうことでしょう。
初期症状のウチに交換して、フランジをダメにしない事が大事。
交換作業が大変手間なので、Dに頼むとまずナックル(ベアリングハウジング)とのASSY交換を勧められますが、私の経験上だとナックルがダメになることはまずないのでは?と思います。
部品は、ベアリングが一つ約4000円。
あとは、オイルシールなどショートパーツのみなので、DIYでナックルまでは外せるけど、打ち替えはちょっと・・・という方は、ナックル持込で、ベアリングの交換のみを整備工場に頼むなどすれば、あっけないほど安く済むと思います。
どうかハブフランジ逝ってませんように・・・(;´・人・`)
もうこれくらいでは驚かんw
Posted at 2009/03/30 20:19:58 | |
トラックバック(0) |
GC8メンテナンス | クルマ