「どうしても年内お願いできないですかね・・・。」
「何だよ、もうクラッチ逝っちゃったのか。」
「段々酷くなってきてるんでちょっとヤバイです。」
「じゃあ、やんないとマズイな。。」
先月納車され、直ぐにタイミングベルトの交換をしたんだけど、クラッチのタッチがちょっとおかしかった。
逝く寸前って感じ。
そのへんのシロウトのオッサンが、9万キロまで無交換で使ったクラッチを、
散々ハチロクで卍切ってたノリさんが乗るんだから、ヲレでなくても結果は見えてる。

エンジンは絶好調なんだけど、何しろスロットルレスポンスが悪い。
ノーマルのアルテッツァはみんなこうなんだけど、
ヲレが知っているスポーティーカーの中では至上最低クラス。
パワーないのに気持ちが良くないって、致命的じゃないか。
電スロなのか、フライホイールなのか、とにかくブリッピングがそのへんのカローラよりしょぼいぜ。
クラッチも滑っちゃったみたいだし、ここは一発クラッチオーバーホールに併せてフライホイールの軽量化だね。

クランクリヤシールに、各ベアリング交換。
フライホイールは50%軽量タイプ。
かなり軽いね。
いいね、この許容ギリギリ感w

各ハーネスカプラーやアース、クラッチオペレーターを完全にミッションから切り離し、フロントパイプやプロペラシャフトを適度な所で分離します。

ミッションマウントのボルトを抜く前に、センターコンソールをバラしてシフトレバーを取り外します。
レバーの差し口は、横にしてもオイルなどが出ないように良く脱脂してマスキングテープで封をしてしまいます。

作業進捗に欠かせないインパクトレンチ。
これは電動の小さいやつだけど、細かいボルトは全てこれでイケルし、太いのも早回しで使う。
作業時間がまるきり違ってくる。

直接抱えて降ろせたな。
思ったよりは軽かった、アイシン製6速ミッション。
S15とかのと同じものだろうね。
ギヤだけシルビア用を流用する人もいるみたいだよ。

結構揚げた積もりだったけど、どこからもミッションを外に出せないな・・・
バタ角持ってきて増し揚げしようかとも思ったけど、出す必要ないか。
ちょっとどかしておいて、そのまま戻せばいいんだもんな。

ほらイケる。

外して直ぐに判ったよ。
絶対コイツのせいだって・・・
スポーツするクルマでこんなクソ重いフライホイールがあるかよ。
しかもダンパー付きとか言って二重構造になってて、
仕組みは分からないけれど、スライドする構造になっている。

丁寧にあちこち掃除して、グリスアップして組み戻すだけ。
何一つ悩むことがない、
こらラクショーだ。

クラッチも組み付けして、サクサク組立て。
ミッションも一発ドッキングだ。
だがしかし!
今日はペッタンコ組の忘年会だった・・・
あと30分やればアルテッツァは全て終わるけど、マッキーやら迎えに行かないといけないし、バスも本数少ないから、これ以上押せない。。。
フロントパイプと内装だけ残して、夜の町田へ向かうのであったw

調子乗って二次会で5時まで飲んでたのに、奇跡の午前中スタート。
締め忘れや、排気漏れがないかなどの最終チェックを済ませ、試運転まで済ませてアルテッツァは終了。
うわうわ、マジで別のクルマになったぞ。
やはり犯人はフライホイールだったか。
これは事件ですよ、事件簿ですよ!!!
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Posted at 2013/12/30 03:50:05 | |
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