
もう7月だ。
月並み過ぎるほどに月並みな言葉を連呼してしまうが、
早い早い、
はやいんだ。
ウチの小僧も9月にはもう2歳。
子育てとはこんなにも大変なものかと実感しつつも、こんなにも楽しいものかとも思っている。
こんなに楽しいことは他に無いかも知れない。
僕は元々、あらゆる生き物を卵から大きく育てたり、壊れた機械をイチから組み立て直したり、
1~10まで全て面倒見ていくという事が好きだった。
ライフワークというのかな。
傍から見たら益体もないものに新しく命を吹き込んだり、
より素晴らしく造り変える、育て上げる、といったような、存在の証明に関わる作業にこの上ない充実を感じる質なのだ。
子育てとはそう言った意味ではでは究極のカタチではないか。
そういう趣味的な感覚を子育てに取り入れていいものかは判らんが、
そういう性が自分の子育てを後押ししていることは間違いない。
この上なく幸せな作業には違いない。

バイクや護送車に興奮する小僧。
DNAは争えないなどと言ってみたいものだが、自分が子供の頃は乗り物はそんなに好きではなかった。

ヲレは別に右翼でもなんでもないけれど、たまには靖国神社などにも行くのもいい。
あらゆる面で日本一の神社であることに間違いはない。
美しく厳かな境内は、人で賑わいながらも涼しい風が吹いている。

自分で言うのもなんだけど、この小僧はヲレのことが好き過ぎるらしく、
自分の帰りが遅いと、寝る前にお父しゃんお父しゃんと泣いているらしい。
ウチの嫁さんは実は既に2人目を妊娠中で、もう6ヶ月になるのだけど、ヲレと息子を引き離すのが可哀想で、里帰り出産を躊躇っている程である。
ヲレが親父なくして育ったこともあって、必要以上に構い過ぎたのだろうか。
可愛いものだが。
そして・・・子育てなど只でさえ大変なものだけど・・・
もともと居た会社が傾いたので、転職もしました。
会社を変えたのではなくて、
転職ですw
まさか、ここに来て15年も握った塗装のガンを置くとは・・・www
だいぶ以前から誘われていた会社があって、ずっと断っていたんだけど・・・
まぁ、期せずして退職せざるを得ない状況が重なったこともあります。
同じような現場になら幾らでも入れる所はあったんだけれど・・・新しい事も面白いかなと思って、やってみることにしました。
自分は向き不向きで物事を決めることが嫌いなので、何でもやってきた質ではありますが・・・
まさかの毎日スーツ来て新宿に通うサラリーマンにwwwww
幾らなんでも畑が違いすぎる!
未だに何故ヲレなのか自分でもよく判らないでいる。
1年間の9割をツナギで生活してきたヤツが、まともなスーツなんて持ってる訳もなく、
革靴も、カバンも、ベルトにネクタイに・・・全部を急いで揃えたんだよぅ。
マジでどうなるか判りませんが、挫折するまで全力で頑張ります(`・ω・´)ゞ
人生何が起こるかわからんね。

話は戻るけれど・・・この小僧も、動物が好きなのはヲレと同じみたいだ。
顔かたちも然ることながら、そのまんま37年前のヲレである。
だとすると・・・自我の成熟が早いんだよな・・・
小学校に上がる前くらいの頃には、人一倍チビだったくせに、
「こうして可愛がられる今のうちが華だ」という打算が既にあった。
若い先生の胸に抱きしめられるのも今のうちだけだと、
なぜもっとこの立場を利用しないのだこのグズ共が・・・と周りを見下しもしていた。
オッサンになったら叶わぬ夢なのだぞと、既に悟っていた事を憶えているw
外にはおくびにも出さないが、一歩踏み越えている生意気な小僧になる公算が高い。
それでも、自分の分身が育っていく様というのは実に興味深い。
人はあの頃に戻れたらなどという、叶わぬ妄想に囚われることがままある。
ヲレもそんな幾多の妄想を思い描いてきた訳だが、
そんな叶わぬはずの夢が一つ叶ったようなものである。
コイツはヲレのアイデンティティをほぼほぼ受け継いで、ヲレ自身が行けない未来まで行くのである。
ヲレが連れてってもらう様なものではないか。
人生の意味みたいなものが、はっきりと判ったような感じである。
自分の人生は、多くの紆余曲折を経てきたと思う。
片親だったし、人よりも恵まれていない環境を恨んだこともある。
自分をうまく騙せない不器用な人間だったから、
なかなか遠回りもしたし、何をするにも人より時間を要してきた。
迷ったし判らなかったから、
その都度大切な人を傷つけてきたし、台無しにしてきた。
そして消えたいとも思った。
・・・本当は全部まもりたかったんだ。。。
新しい職場で言われたんだ、
「だ い さん、この仕事でうまくいったらGCがGRBになりますね!」
別にアレでいいんだよヲレは・・・
特に欲しいものもないし、物質的な欲求は目標にないよ。
小遣いも特にもらってないし、必要な時だけその分を貰えればそれでいいよ。
「小遣いナシですか、何の為に生きてんすか!」
何の為・・・
生まれたからかな。
「マジか~新しいっすねw 聞いたことないっすよそんな答え。」
そんなにセンセーショナルな事言ったかな・・・
これは正直な答えであった。
趣味や好きな事なんて、あとからくっつけたこじつけであって、
生まれてきた理由なんて大層なものとくっつけていい程の理由ではないと思った。
強いて言うなら子供を責任もって育てるとか、家族を大事にするとか、そういう事なんだろうが、
それらは生きるためというよりは、引き剥がせない義務である。
それらを粛々と全うする事が生きるということだと、言い換えてもいいだろうか。
どうせならば、それも楽しんでしまおうという心持ちなだけである。
何のために生きているとか考えたことがなかったから、生まれたからとしか言い様がなかった。
人が聞いたら面倒な屁理屈だと思うだろうか。
自分でもよく判らないけれど、そこは決めたことがなかった。
今までは望んでも届かないと思っていた平凡な幸せを、今ようやく手にし、
そしてここが一番の正念場だと思っている。
何故ならそれはとても壊れやすいから。
分不相応な高望みは眼鏡を曇らせる。
言葉にした途端に壊れてしまう不文律のような危うさで、
それらの殆どは絶妙なバランスで立っているだけなのだ。
相手のことだけではダメ。
自分のことだけではダメ。
奢りと油断でそれはかんたんに失われてしまう事を知っている。
もう失いたくはない。
コイツはもう全力で走り出してしまっているのである。
追い抜かれるまで全力で走るしかない!