
先日ハブ交換やら、ブレーキパッドやローターの交換やらでリフレッシュしたクネのGDBだったが、どうやらキャリパーからじんわりとフルードが滲みだすようだ。
以前からニップルの締め込みが甘いと粗相を繰り返してきたブレンボキャリパー。
甘いとは言っても、ニップルのサイズに対して常識の範囲よりちょっと多めに締め込んでる位なのだが、油断すると滲みが出てくる。
構造的には、キャリパーの雌ねじの奥がテーパーシートになっていて、ニップルの先端も同じ角度でテーパーカットしてある。
これらをすり合わせて圧着させることでシールしている訳だけど、どうにもすり合わせが悪いのかかなり強めに締めないと漏れが止まらない。
でも、あまり強めに締め過ぎると、キャリパー側のアルミのネジ山が痛んでガバガバになったりネジ山が飛んだりしてしまう。
なかなか丁度いい所が難しい・・・というか、締める度に痛んでいくしかない、というような残念な構造だ。

ニップルを外してみるが、シール不良を彷彿とさせるような致命的な欠陥を見つけられない。
強いて言うなら、一度緩ませてしまえば手でくるくる回せるほどネジが軽い。
ネジ山がガバガバになってしまっているんだろう。
毎度強めに締め込んでいるせいなのは明白だが、漏れが止まらないんだから仕方がない。

最後の悪あがきでもう一段強めに締めてみようと、締め込んでいくと・・・
トルクが掛かることなくふもとで緩々と回ってしまった。
棚落ちしたネジ山がグズグズと上がってくる。
残念ながらネジ山が終了したみたいです。。。

取り敢えず修理か交換しかなくなったので、
シールテープぐるぐる巻きにしてフルードの自然落下を止めます。。
一週間の小休止

クネが適当に調達してきた訳ありブレンボを、リペアして交換することになりました。
1万円のリペアキットとリコイルを準備して作業に掛かります。

訳ありキャリパーは、走行中にボルトが脱落してホイールと干渉したという戦士の逸品。
キャリパーの外側がガリガリになっています。
キャリパー脱着時にねじ山を痛めたのに、改修せずに再使用してボルトが外れたのでしょう。
これはリコイルで充分に改修出来る内容。
ダストブーツなどはグズグズなので、シールキットを使ってきちんとリペアーします。
兎に角エア抜きのニップルが正常なら何の問題もありません。
と思ったら、問題発生。
持ってきたエアードリルのチャックが小径で、リコイル付属のドリルが咥えられない・・・
M12のリコイルだからね、下穴も10ミリ以上。
小型のハンドドリルなんて大概10ミリまでだから、ちょっとうっかりしてたな。。
家までデカいドリルをちょっと取りに行ってこようって距離でもないし、近くでドリルやチャックを買うのも馬鹿らしい。
何かないか何かないか・・・

丁度いいのがあったw
無理すれば叩き込める位のサイズ感が絶妙だった。
電動インパクトで下穴は無事貫通。
何とかなるもんだな。

これでリコイルによる強固なネジ山の再生と、ピストンシールのリペアも完了。
ブレンボキャリパーの改修は成功です。
しかしなぁ、エア抜きの際に締め加減で気を遣うのはこれからも変わらないなぁ・・・。
力で締め込むのはNGなんだよな。
テーパー座面にパッキンが入れられればとも思うけど、母材が軟らかいアルミだから本来必要はない筈。
やはり、ニップルのネジ山もリコイルで強固にし、トルクを掛けられるようにするのがベストなのかな。
ま、再び漏れるようなことがあったら考えようw

クネのGDBのブレーキ改修が済んだので、残りの時間でこの間塗ったセルジオ越後の磨き。
暗い中で吹いたせいでリヤバンパーのクリヤが結構垂れちゃったんだけど、
トレカットで凹凸を消して、バフレックスで目消し、#1200→#2000のコンパウンドで完璧に消えました。
(材料の話です)
今はいい道具や材料があるので、リカバリーが楽でいいですね。
腕が落ちますw
また色々と板金事案が舞い込んできている。。。
Posted at 2016/07/06 01:52:36 | |
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