
台風の当たり年、とでもいうのかな。
夏の運動会と称して定例イベントを画策していたのだけど、延期、延期で、それでも空はグズグズしているので半月ほどインターバルを置いたんだけど、それでも週末ごとに雨マーク。
こりゃ贅沢言ってると年内開催すら怪しい勢いだったので、当日雨マークだったけど夜半上がってるようなら決行!という事で招集致しました。

続々集まってくるファミリー達。
所有するだけに満足しないストリートの本気組の面々である。
最初の集合場所ではやや少なめの8台。
今回は聖地での合流組が多いようだ。
いつもの流れとしてはホーム手前のコンビニで集合して、
ホーム擁する県道をフルコースで走りながら、山を二つも三つも越えながらN擁する聖地へ上がるというのが定番になっている。
ホーム(といいつつヲレは実質現役ではないけれど)は7割8割で流しながら、体とタイヤを慣らしながらマシンの状態と自分のフィジカルを確認し、聖地へカチ込むという段階を踏みたいからだ。
退役組と遠征組は常連現役組には絶対勝てないものなので、公平を期すためにホーム決戦を敢えてしない体裁なのだけど、現役一軍機を先頭にすると大体10割になってしまうw
危ないんだよww
一応リミッターの積りで二駆のS2を先頭に据えてそのあとにホームの現役高速機を2台続け、ヲレのポンコツがそれを追いかけ、後ろにクネGDB、あとは推定オッズに照らして隊列を組んでみました。
S2・NSX・GRB・GC8・GDB・ER34・BNR34・EK9
というフォーメーションでスタート。
S2の伸びしろを侮っていたな・・・ホームのアタック区間のペースが想像以上に速くなっている。
全然フタになってない。
久々なのでラインが詰められない。
ジリジリと前のGRBとの距離が離れていくのを感じながら、ストレート加速での返済を試みるも前のクルマの方が加速力があるっていうwww
工事による道路の改変箇所が数か所あり、知らなかったのでかなり危なかった・・・恐ろしくて突っ込めない。
こりゃ数回空けずに通わないと同じリズムが取れないな・・・
先が判らずに追いかけるだけというのはクルマへの負担が大きいもので、かなり高回転に頼ってしまった・・ブレーキもMX72がタレたよ・・・
油温が110度を超えた辺りで痛恨のアクセルオフ・・・。
この辺を弁えられないと20年選手のGCにはエンジンブローが待っている。
しかし、速い連中だな・・・
今も昔もそうだが、やはりホーム現役のトップグループというのは速い。
不思議な話なのだが、ホームの速さというのは技術的に突出してきた結果ではないのが本当だ。
弛みない反復練習による完熟の結果が大半を占めている。
S2やNSXの名誉の為に言っておくと、彼らは紛れもなく熟練の能力者である。
ことホームの速さが突出が、その技術の上に成り立っているのは間違いないのだが、走り始めて割と間もないようなドライバーでも、特定区間の反復練習によってほぼ同等のペースを作ることができる、という不思議が峠にはある。
追いかけるのがやっと、というだけの走りをするのに、フタを開けてみるとサイドターンもやったことないとか、他のコース行くと全く走れないなんて話はザラである。
そんなドライバーでも、繰り返しの走り込みによってラインを詰めブレーキングポイントを詰めて、圧倒的な速さを生み出したりするのが常連組というものだ。
それくらい、地元の走り込みによる優位性は変わらない。
そして、只でさえ速い熟練の技術者が、更に特定区間を真剣に反復練習することで、他の追随を許さない非人道的なペースを作り出すのがトップグループというものである。
サーキットのタイムアタックと一緒で、
セッティングを出しながら通わないと不可能な領域だ。
だからやっちゃダメなのw
よって、誰も通ってはいない遠方コースでのアウェー戦がメインでなくてはならないのだ。
クネもタイヤがクソな筈だけど、流石は慣れてるホームコース・・・遅れる区間はありながらも最後まで先頭グループに居ました。
頑張るオジサンw
その後ろでもERとBNRが入れ替わっていたり、テクニカル区間でEKがスカイラインに食らいついていたりと、とそれなりの接近戦が展開されていた模様。
たまには、ホーム常連組のスピードを確認しておきたいのが人情。
・・・界王拳2倍で挑んだけど・・・結果、3倍界王拳クラス。
S2じゃなくてNSXが前だったら、もう一段上か・・・
最初からスーパーサイヤ人じゃないと厳しい感じだな。
雪との兼ね合いがあって軟らかい足は詰められないし、第一通えないからな・・・
結局この辺かw
なんて考えながらホームでの高速戦を堪能し、
県道向こう側のコンビニで休憩したあと聖地へ上がります。
ところが!五湖エリアに入ったとたん雨がポツポツと。
K峠越えは完全ウェットになってました。
ここのハイライトは広い中速ヘアピンの連続なので、流し気味に走ってみたけど割といい感じ。
ドリフトで繋いでもケツが出過ぎないから安定感があるな。
今のセッティングとタイヤで雨が初めてだったのでバッファには丁度良かったね。
現地合流組はとっくにNのレッキを終了させてる筈なので、いつもの如く一本走ってから茶屋での合流へ。
安定の完全ウェット&濃霧。
ここはいつ来てもこんな感じだな・・・
まぁ、毎回ココということもあってみんなもだいぶ道を憶えちゃったと思うけど・・・
来ても年に1、2回程度だからね・・・コーナー数多すぎて完熟には程遠いと思うし、ラインも何も・・・雨だったり霧だったり、落ち葉だったり、路面状況が毎回不安定なので、慣れと言うよりは、結局地力の勝負になる。
出たとこ勝負の瞬発力に賭ける走りである。
かなり癖のあるテクニカルの応酬コースではあるけれど、広いところあり狭いところあり、登って下ってぐるっと周回出来て茶屋で休憩できるという集まるイベントにはこの上ないレイアウトなのが魅力だ。

シュンジや艶消しみかん達と合流。
ランエボのTATSUや、みかんが3台連れてきたりで・・
全部で14台か・・・あとからやってきたスイスポ2台も知ってるクルマだったようで、結局実質16台が集まったことになる。
深夜の茶屋の全区画をほぼ全て埋めてしまった。
こんな感じになってしまうので、ココになってしまうんだよな・・・。

今回はぺったんこ組現役トップグループのレーサーとyuu君が競技の練習関係でお休み。
ペースをいたずらに引き上げる一軍機が少なかったので、安全に楽しめました。
雨の超高速戦とかやりたくないからね・・・
濃霧が問題だったけど、一本だけシュンジと連んで走ってみました。
いつだったかレーサー曰く 「全然一軍機の速さになってますよ」 の言葉を信じて誘ってみたのだ。
元々粗削りだけど筋が良かったシュンジ。
頭がいいので、理屈先行気味で操作が追い付いていないという時期が長かったが、漸く落ち着いてきて安定感のある走り方をするようになってきた感があった。
ここの所一緒に絡む事がなかったので、一度見ておこうと思ったんだ。
なんとなく、走る前から速くなっている雰囲気がある。
緊張感を持ちつつも自制が効いている人間の、独特の気配が感じ取れる。
よしヲレが先行で行こう。
「あぁ、これは付いてきちゃうかも知れないな・・・ドキドキ。」
落ち葉多めの完全ウェットと、コースの半分は火災現場のような濃霧に包まれている。
流石のヲレもいつものようにははっちゃけられない。
いまのシュンジの技術とクルマの性能を鑑みると、スタートから一気に千切るのはちょっと厳しそうだった。
この天候だと濃霧の下りは無茶出来ないので、多少は無理の利く登りの一騎打ちしかないだろう。
下りはどっちが前でも張り付いて終わりになる筈だ。
タイヤが冷えている前半は思いのほかラインが膨らんでしまう。
595RS-RRを4本入れているが、ファイアーパターンなどというふざけた溝のせいか、雨のグリップがイマイチである。
前半はアンダーやオーバーを出してみて、グリップを探りながら色々試してみる。
さすがにシュンジはしっかり付いてきている。
それなりに踏んではいるので、並みの走り屋だったら大概消えてくれる筈なんだけど、そう簡単ではないか。。。
コーナーの繋がりを考えながら、早めに振って全開時間を長くとる走り方が一番良さそうだった。
テンポよくポンポンと繋げて走ると、流石のシュンジもジリジリ離れてしまったけど、それでもヲレも頑張って漸く引き離す感じ。
でも、いい所で濃霧が邪魔して追いつかれてしまうな。
しかし、この路面状況でこれだけのペースに付いてくるなんて想像以上だな。
無理だけでは付いては来られない長いコースなので、上手くなったんだな・・・。
速いぜシュンジ。
なんだか感極まってしまう。
こういう事が嬉しいんだよ。
ヲレたちがはっきりとした言葉にこそしなかったけれど・・伝えたかったことを、
きちんと踏襲してくれている。
そして表現し、体現してくれている。
ちゃんとそこに生きている。
伝わったんだな・・・。
シュンジの場合は上手くなったと言うよりは、精神的に大人になったな、という感じがする。
もともと正しい理屈もテクニックも持っているのに、
その二つが嚙み合っていない事が問題だったからね。
やり過ぎず一歩手前で止めることで、要求されている理論上の理想の走りとリンクするようになったんだろう。
アクセル抜いたら不思議とそっちの方が速かった・・・みたいな感じかな。
護るものも出来て、一歩引く事が出来るようになったんだな。
ストリートで一番大事なのは、まずクルマを壊さない事。
事故しないことである。
まぁ、ちょいちょい擦ったり割ったりというのは走ってる以上仕方がないが、廃車につながるような大きなミスをしないという事が大命題である。
誰より速く走るとか、負けん気も大事な時はあるけれど、
ことクルマの運転に関しては、とにかく実力以上の事は出来ないのだ。
今時分、何を買って来たって尋常じゃなく速いクルマばっかりだ。
昔みたいにKPスターレットだの、AE86だのって常に全開であとは腕みたいなそんな時代じゃない。
右見ればインプレッサ、左見ればランサーエボリューションで、今回一番かわいいクルマですらシビックタイプRである。
どんな時代だよ。
詰まり、誰が乗ったって踏めば200馬力300馬力出てしまうし、
大径のディスクブレーキで止まってしまう。
そんな強烈なマシンのポテンシャルを100%出し切れる峠なんてこの日本には存在しない。
要するに、元々必要以上に高性能のクルマがあり、それをどう抜き、どう抑えるか、というのが今の若い走り屋に求められているドライビングなのだ。
自分を制し、クルマを制すれば、自ずと次のステージが見えてくる。
気持ちが先走る若いうちには、なかなか気付き難いことである。

現在のホームの王者であろうOさんのNSX。
エキゾーストもエキマニから変わっているんだろう、GTカーのようなエンジン音がするw
同じ乗用車という感じではないね・・・スーパーカーです。

TATSUのCT9A 顔が変わってるけどエボ7である。
運動会決行の知らせを午後7時に出してから、まさかの奈良から駆け付けたよ!
長期連休じゃなくてただの土曜日だぞwwwww
しかし、まさかの現地ウェットでげんなり・・・
でも、天候に左右されないのが4駆ターボだぞ!

黒スカくんER34
外観R仕様の、二駆のターボである。
タイヤがクソだったとかでホーム以降はちゃんと走れていない模様。
元FR糊としては、今度はどんな走り方をするのか間近で見てみたいな。

シュンジGDA
不人気のA・B型がマニアックな丸目インプレッサWRX。
カムのセッティングが低速寄りなので、タイトセクションだとSTIより速いのかも知れない。
軟らかめの車高調入れてリヤデフだけ機械式に変えているあたりが、弄り方としてはバランスが良さそうだ。

だ い のGC8 インプレッサWRX STIバージョンRA
壊れても壊れても復活する悪魔のGC8である。
20年落ちの動態保存車両と言っても過言ではない。
今のクルマに合わせて走るとあちこち壊れちゃうのは仕方がないやね。。。
どうせ壊れちゃうのでチューンなんてしません。
ダウンサスとマフラーと、基本整備のみ。

放課後AP1 S35000
18インチホイルとバーフェンに収めたリヤ265タイヤでまるでチョロQである。
雨でもNでもコースを選ばない速さを身に着けてきたね。
ドライだったら、ここで一番速くてもいいクルマである。

クネGDB インプレッサWRX STIバージョン
ここの所走ってないせいか、足のセッティングとタイヤのマッチングが悪いせいか、FIFAランキングがだいぶ落っこちてしまっているクネ。
歳のせいだなどと言うと、もう降りるようなので復権が待たれるところである。
硬い足にしたのにゴミみたいなタイヤばかり使うから走れないんだよ・・・

ニコチンEK9
ヲレも昔あこがれたシビックタイプRである。
ハチロク現役時代、こんなのに乗り換えたら登りも下りも最速だな・・・なんて妄想したものでした。
コーナーは超速い筈!まだまだイケるぜ!
何だかんだまだちゃんと絡んでないね、次は後ろ走るよ!!

中部の猪GRB インプレッサWRX STIバージョン
ホームの超高速機。
最近エンジンが壊れたらしいけど、D保証がギリギリ利いたらしい・・・あと10年使えるじゃんw
しかし、GRBのメタルが流れるって聞いたことないけどな・・・
どんな使い方してんだよ
追加メーターもオイルクーラーも無し。
潔すぎだろ。

HIKO君のBNR34 GT-R
34がもう20年落ちとは思えないね・・・今見るとなんてコンパクトなマシンなんでしょ。
値段も全然落ちないし、寧ろ上がってるね・・手放したり潰したりしたらもう買い戻せないね。
各部の疲れがだんだん出てくる頃、ちゃんとメンテして次の10年につなげたいところ。

冷凍みかんGRB。
鬼のバーフェンレプリカ仕様のGC8を捨てて、GRBに乗り換えたみかん。
ちょっと乗ってくれというので、一本走ってみたんだけど乗りにくい・・・
リヤサスのスタビリティーが高いのに機械式のリヤデフが突っ張り過ぎてるな・・・フロントデフもヘリカルだからアクセルオフで前後デフがロック。
これはリヤのイニシャル落とすか、トルセンに戻した方がいいかも知れない。
ヲレだったら、社外のリヤ1.5WAY機械式あたりでイニシャル弱め、リヤスタビライザー強化、ダンパーややリヤ効き若しくはリヤ車高をちょっと上げてスタビリティーをちょっと落とします。

みかん弟もGRB。
GRB兄弟である。
前回の走り納め会ではスリップしてリヤのロアアームを曲げていましたね。
今回も雨だったけどどうだったんでしょう。
シュンジとやる際、横乗りしたいというのでナビシートへ。
感想を聞かなかったけど、雨の消耗戦なんて乗せられているだけだと怖いだろうな・・・。

あとは、みかんが連れてきたGDBのAラインと、黒のエボⅩ。
どっちもマジマジ見たことないし、ちゃんと見せてもらえばよかったな(*^-^*)
それにしてもGRB率が高いな。
いまインプレッサを中古で買うってことは、イコールGRBを買うってことなんだろう。
凄いねぇ・・・
ヲレの感覚からしたら、スーパーカーと変わらないからね。
それにしても、メンバーはどんどん入れ替わったりしているけど、まだまだ走ってる奴は居るんだね。
走り続けるっていうのは簡単じゃないからね。
自分の環境も変わるし、気持ちも変わる。
大人になるに連れて護らないといけないものも増えていく。
それでも、
それでも走り続けるというのは本当に大変なんだよ。
真剣に取り組めば取り組む程、より何かの犠牲の上に成り立っているのは間違いない。
少なくとも、ずっと同じテンションではいられない。
いつ降りても自由なこの世界では、情熱とプライドだけが原動力なのである。
それでも走り続ける道を見つけるという事は、
本当の自分を探す旅に似ている。
ここにこそ自分の証明がある。
ここにこそ本当の自分が居る。
ヲレはそんなおろかな連中のきらめきを、なるべく傍で見ていたいだけなのかも知れない。

楽しかったね、みんな待たね!