
ポチったのはこの子でした。
CBA-RC1前期型R2。
自然吸気のツインカムエンジンのFWD。
勿論、マニュアルトランスミッション。

なかなかMTが出回っていないので、手頃なのを見つけるのに時間が掛かりました。
距離は約10万キロ走ってますが、機関良好タイベル交換済み。
内外装状態が良く、使用感僅少、ボディーカラーは願ってもないソリッドの白である。
なんだよ・・・エンジンの慣らしが終わっただけの新古車かよ!
EN07の10万キロなんて準備運動が終わった位のもんです。

妻が通勤&保育園送迎に使うのがメインなので、
狙いは最初から二駆のNAでした。
しかし、NAモデルにもSOHCエンジンのiと、DOHCエンジンのRと二種類の仕様があり、
約10馬力近いパワーの差もさることながら、Rの方がカタログ燃費がいいという不思議。
iを選ぶ理由がないよなぁ・・・
ツインカムによる高回転化とフリクションの増大よりも、IVCS装着による低速のバルブタイミング適正化の方が、低燃費に対する恩恵が大きいのかも知れない。

ツインカムヘッドとIVCSかぁ・・・今更だけど、EN07も進化したもんだ。
よく見ればダイレクトイグニッションじゃないか。
スロットルもフライバイワイヤだし、見れば見るほど違うな。
但し、電スロはちょっと違和感を感じる部分があるな。
レスポンスが遅いとかはそれほど感じないけどね、シフトチェンジでクラッチを切った時に、回転の落ち待ちみたいなのがあって、落ち込みを見越してアクセルを煽ると回転が上がり過ぎてしまう。。。
親切の設定なんだろうけど、回転合わせは癖なんでなかなか慣れないね。
妻が乗る分にはいいのかも知れない。

自分が乗った感想としては、想像はしていたけど足が凄くいい。
いいというのは、ハーシュネスのいなしがとてもいいので車体が揺すられず、リヤサスの限界が非常に高い。
これは言うに及ばずリヤサスが独立懸架のお蔭だろう。
スバルの軽自動車がダイハツのOEMになる直前まで守られた、全車四独サスの伝統は伊達ではない。
現行のプレオとルクラだかオクラだか何だかよく分からないクルマは、只のダイハツミラとタントであり何故スバルが一生懸命販売しているのかは未だによく分からない。
話は逸れたが、ブレーキが意外といい。
リヤはドラムブレーキだけど、カチッと剛性感があって不安を感じない。
きちんとエンジンブレーキを活用していけば、ブレーキのキャパが極端に足りないというシーンは殆どないだろう。
表現が重なるが、ステアリングも剛性感があっていい。
スズキの中古車に良くみられるがたつきや、引っかかるような違和感は皆無。
軽自動車である事を忘れてしまうような、しっかりとした操作感がある。

インテリアは当時ガチで作ったことを伺わせる、質感の良さがある。
インパネのデザインもスタイリッシュで結構好きな感じだ。
ネットのインプレでは、リヤビューの悪さや室内の狭さを頻繁に挙げられているが、どちらもそれほど気にならないな・・・そもそもバックミラーからのリヤビューって運転には殆ど影響してこないし、ドアミラーが大きいから充分でしょ。
キャビンスペースも、旧規格の軽の広めのモデルと変わらないくらいあるので、窮屈とも思わない。
必要にして充分。
ヲレが助手席に座って、後ろにチャイルドシート2脚でも問題無し。
通勤と子供を送り迎えするのがメインなのだから、これ以上無駄に空気ばかり運んでも仕方がないのだ。

ちゃんとタコメーターがあるメーターパネル。
今となっては前時代的なのかもしれないけれど、こういう無駄なものがいい。
何でも簡単・簡潔・簡略化していってしまい、ブレーキとかハンドル操作とかまでクルマに任せるとか、バック駐車までやってくれるクルマもあるんでしょ?
それが当たり前になった分だけ人間が退化する訳だからね、なんだかな。
全てのイニシアチヴをクルマに持っていかれる日も近い。
何でも安心安全が皆の願いなんだろうか。
どんどんどんどん何一つ自分でやらなくなって、出来なくなって、必要なくなって、
手も足も目も耳も鼻も口も使わなくなって、インプラントとサイバネティックスとWi-Fiで意識と情報伝達を仮想空間で統合し、段々攻殻機動隊みたいになっちゃうんだろうな。
自分で選択するという自由を捨てて、安心安全延命を獲る。
そんなにラクするばっかりが楽しくて幸せだとはヲレは思わないが・・・
まぁ、クルマは命をとる乗り物だからね・・・より安全に、というのは自然な流れなのかも知れないけれど、自分で運転するのは面倒だけど、マイカーの便利さは捨てがたい・・・って事なんだろうね。
・・・逆に我儘だなぁ。
無責任な雰囲気も若干ある。
クルマの運転が好きじゃなかったら、ヲレなんかは不便でも乗らないけどね。
怖いじゃん。
バス電車でいいです。
別に必需品じゃないよ、クルマなくてもどうにでもなると思う。
クルマの免許取って自分でハンドル握ってる人って、少なからず運転することが好きで、自由を求めてる人だと思ってるから、何だか矛盾するんだよね。
自動運転技術。
そんな下らないものはどうでもいいから、もっとスゲーエンジンとか、スゲー楽しいクルマとか、本気で造って欲しいよね。
2000年以降ぶっちゃけジリ貧です。
はい、また話は逸れたけど、免許取り立ての妻のマニュアルR2生活が始まりました。
ヲレの価値観を押し付けるつもりはないけれど、MTから始めれば、これからの安全運転の基盤と運転の深みが変わってくると思うんだ。
何よりも、運転が楽しいってことを知って欲しいんだ。

お母さんをよろしく頼むな。
きっと大丈夫。