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既に過去の遺物になってしまいましたが、オーディオセットで一番楽しかったのがカセットデッキでした。

カセットの進化に合わせデッキも進化して９０年前後にピークを迎え、その後オーディオの衰退とともに減少、カーステもカセットからCDの時代になりました。

当時のカーステは再生専用なので編集は自宅のホームオーディオで行うというのが一般的で音楽ソースはCDやFM放送、LPレコードが中心でしたね。

 

私が使い込んだデッキはDENON　DR-L2というオートリバース機でアナログメーターの針が揺れている便利機能重視のタイプです。

DENON　DR-L２　（当時のカタログより）

そのためノイズリダクションはDOLBY-Bのみ対応でしたが、外付けのDOLBY-Cユニットを併用して音質を上げていました。

編集作業はテープの種類に合わせレベルメーターを見ながら録音レベルを決め、RECを始めるタイミングを注意深く見極めていました。

録音時間内に収めるためエンドでは徐々にレベルを下げて、いきなりプチッと切れないように工夫していました。

FMからの録音ではぶっつけ本番なので曲の開始や終わり切れてよく失敗しました。

 

テープも曲に合わせてNOR、CrO2、Fe-Cr、METALの4種類を使い分けて

カーステ用にはNORのスタンダードな音楽用、ホームオーディオ用には高性能なテープを使いヘッドが摩耗するまで使い込んで修理してさらに使っていました。

 

やがてテープの進化にデッキが付いてゆけなくなり故障も頻発して、購入したのがタイトル画像の

KENWOODのKX-7060Sですが音質重視タイプでメタルテープやハイポジテープの性能を十分引き出してくれます。

もちろん上には上が有ってナカミチやティアックになるとすごいメカと回路になっていましたね。

 

ブルーバードに乗り始めたころにはFMから録音することは無くなり、

PC購入後にはレンタルCDのコピーにCD-Rを使い始めました。

現在カーステ用にはPCでmp3に変換してSDカードに入れて完了なので味気ないですね。

ホームオーディオもほぼCDの視聴のみになってカセットの役割自体が無くなってしまいました。

現在では過去のテープの再生専用機兼コレクションとなっています。

  

かつてはカセットテープでお気に入りの曲を掛けながらドライブしていたブルーバードですが、現在はSDカードを使いナビで再生してカセットアダプターでカーステに入力しています。

純正カーステの雰囲気はそのままです。

U12型ブルーバードが販売されていた
８０～９０年代初めは正にカセット全盛期で各社から高性能な音楽用テープと、カセットデッキが発売され頂点を極めていました。

当時のカセットテープの使い方は
お気に入りの曲を1本に編集してみたり、アルバム2枚を90分テープの両側に入れてドライブ用に作っていました。
INDEXカードも自作したり綺麗な絵柄のタイプに替えて使っていました。
カセット時代は自分で選曲して編集作業、テープの違いを楽しむという趣味性があったと思います。

その後MDが発売されましたが主役になれないままCD-Rに移行、現在はメモリーオーディオになり高音質、長時間再生、小型化、低コストで便利にはなりましたが味気ない気もします。
ほとんどの方はスマホかミュージックサーバーだと思います。
私の車は当時の雰囲気重視で日産純正カーステ（同年代の別機種）を使っていますが
SDカードに記録したMP3音楽をポータブルナビで再生してカセットアダプターでカーステ入力して音を出しています。

カセットの衰退が始まると高性能なメタルテープが最初に消滅し、やがてハイポジも無くなり、その性能を引き出すための高性能なテープデッキも順次廃版になりました。
テープやデッキの組み合わせで音質が微妙に変わって楽しめましたね。

既に引退した歌手も多いのですが、ここ10年くらいはMISIAをよく聞いています。
少し前はセリーヌデュオンや平原綾香、中島美嘉、ジーナロドウィックも時々聞いていました。
他には当時の音楽かそのカヴァー、ジャズ音楽が多いです。

当時は各社の開発競争が進み特長のあるカセットが多数発売されていました。

カセットが到達した頂点がメタルテープ

AXIA　K　METAL　最後まで売っていたメタルでパワフルに聞かせてくれたメタルです。
KENWOOD　MD　すごくレアなTDKのOEM品ですが知ってました？