永住権と市民権

少し前に海外移住について書きましたが、移住のために取得するビザ（査証）の中でも永住権を取得するとビザの種類による滞在期限などの制約は無くなりずっとその国に滞在が可能です。

米国の場合一般的にグリーンカードとも呼ばれているもので年度によってデザインが異なりますがタイトル画像のようなカードを支給され米国に永住が可能になります。

グリーンカードを取得するには５種類ほど方法がありますが一番簡単なのは抽選に当選することです。

運頼みですが私の知り合いでも当選した人がいますので宝くじよりは確率が高いかもしれません。

永住権は国籍が日本のままでその国で制限なく暮らすことができますが市民権（その国の国籍になる）のように選挙権があるのではなく政治への参加はできません。

私の場合も永住権を取得して海外移住をしましたが普段の生活でその国の人と特に異なった扱いを受けたことはありません。

人種差別的なことはその国の国籍になっても同じ扱いをうけるかもしれませんが。

永住権の場合は国籍は変わりませんので将来高齢になって日本に帰国した場合でも普通に日本人としての生活が可能ですし日本の年金に25年間加入（年金納付が免除される海外生活期間も含めて）していれば年金は受け取れます。

しかし市民権を取得してしまうと国籍が日本ではなくなってしまうので外国人として日本に入国となりビザ無しでは３ヶ月までしか日本に滞在ができなくなってしまいますし、市民権取得時に日本の年金の25年の加入期間をクリアしていないと年金が受け取れなくなってしまいます。

グリーンカードなどの永住権の場合はパスポートは日本のままで、市民権を取得するとその国のパスポートを使用することになります。

国によっても異なりますが永住権を取得してから数年その国で暮らしていれば市民権を申請することが可能です。

あれだけ長く米国で活躍なさったイチロー選手はたぶんグリーンカードをお持ちだと思いますが、市民権を申請なさらないのは国籍が米国になってしまうデメリットの方が大きいからではないでしょうか。