
私の隠れた趣味に「古い木造校舎を見る」というちょっとシブイのがある(笑)
最近、やっと各地で観光や教育の場として再利用&保存の動きがあるが、それでも過疎や資金難から木造校舎は年々とその数を減らしている。
私が小学生だった頃通っていた学校にも木造校舎があり、授業や児童会、図書室として校舎を利用していた。木造校舎は古くてかび臭くて引き戸が重かったwけれど、何か歴史の重みを感じて好きだった。。。
そして、あの日からすでにX年も経つというのに、未だにその校舎の匂いが思い出されるものである。
さて、そんな私だが県内の現存木造校舎はあれこれと情報を把握しているけれど、県外になるとてんで知らない(恥)
そんな中、ツーリング最中に「木造校舎ココ入る」なんて気になる看板を見つけたので、(数十メートル程行き過ぎたwが、Uターンして)拝見してきた。
「旧木沢小学校」というその校舎は木造2階建て。その完成は昭和7年であり、休校となった平成3年までの59年間にわたり木沢地区の子供達を見守り続けて来た校舎だ。
こういった建物は人が使わなくなるととたんに痛むのだが、ココは早期に「保存会」が結成されたおかげで、今も当時のままに保存されており、地域の催し物やコンサートなどに利用されているそうである。
実際、盆時期のこの日は校庭に小さいけれど「やぐら」が組まれ、盆踊りの準備が行われていた。(最初から最後まで誰とも会わなかったけれど、校舎から続く渡り廊下の奥の体育館には椅子や机が並べられ、宴会の準備がされていた)
正面玄関でスリッパに履き替えると、児童になった気分で校内を散策してきた。
丁度お昼刻だったせいか、管理の方も誰一人としておらず校舎内は静かで、外のセミの声だけがやかましく聞こえて来た。
白線が引かれ左右に仕切られた廊下に、色とりどりのチョークで文字の書かれた黒板、白いオルガン、陶器の花瓶、手洗い場・・・
でも、誰も居ない学校。
あ、そうか。今は夏休みなんだっけ・・・なんてふと思ってしまうほど、そこには「学校の生活臭」がしていた。
私の通っていた学校も、ある時新校舎に立替が決まり、木造校舎を壊す時は無性に悲しかった。長い歴史や卒業していった児童の「思い」まで壊されるようで、なぜか涙が出たのだ。
当時、砕いた校舎の土台のコンクリートを記念に持ち帰ったと思うのだが、今となってはそれがどこにあるのかさえ判らない。
この旧木沢小学校がいつまでもあり続けるように、見守りたいと思う。
この日の様子の一部は
フォトギャラ(
https://minkara.carview.co.jp/userid/341347/car/480832/1588950/photo.aspx)に上げておいたけれど、今回はiPhoneしか持って行かなかったのでイイ画が撮れていない。。。
一気に「あの頃」に帰れる場所。これは是非、もう一度訪れてみたいと思う。
出来れば四季おりおりの画も欲しいなぁ。・・・ちょっとライフワークになるかもしれません(笑)
今日は2エッセ。 象牙(カスタム) 抹茶
Posted at 2009/08/16 20:33:44 | |
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