
今迄ブログ等では書かずに、一人でこっそり実行して、こっそり得しよう、と思ってきた事ですが、最近のブログでも一部を何度か触れたのと、この連休で、また、アホみたいな「自然渋滞」に遭遇したので書く事にしました。私はこの世から自然渋滞を無くしたいと思っています。
(理由は後述)
「渋滞回避術」みたいのは、今までも色々な方が提唱されています。
道路が3車線あるならどの車線を走るのが良いか? とか、大型車の居る車線が良いとか…。でもそれって何時でも、何処でも当て嵌まるものでしょうか。この連休では3車線道路のそれぞれの車線に大型車が居ました。では、この場合、どの車線を走るべき?
ならば、その時々に一番速度の出ている車線を見極め、右に左に進路変更しながら、1ミリでも前に出るようにしたら良い?

これらって、自分一人が少しでも早く渋滞区間を通行するためには有効な場合もあったとしても、そもそもの自然渋滞を発生させない方法までは到達していないと思います。
「俺は先を急ぐから路肩走行して行くよ!」
え~…。
※好きな車なのに本当に残念です。
「渋滞学」と言えば、東京大学の西成活裕教授が有名ですよね。
私も氏の渋滞吸収理論を日々実践しています。
渋滞解消理論は机上の空論だ、という方もいます。ですが、私はそう思いません。但し、その理論を理解し、実践出来る人が多いほど、効果が現れます (本ブログのタイトル画像)では、私も、私の後ろの銀色の車の方も車間距離は意図してかなり広めです。一方、第2・第3車線は車間距離が短かく、発進・加速・減速・停止をひたすら繰り返しています。私の前の赤い車も第2・第3車線と同様に、発進・加速・減速・停止を繰り返しています。(ブレーキを踏んでいるのが画像でもわかる)渋滞吸収理論に於いて、私と私の後ろの車が吸収車の役割をしているので、第1車線は速度は遅いながら常に走行している状態で完全停止はありません。) が、逆に言えば、幾ら渋滞吸収理論を実践しようと思う人間が居ても、それを知らない・理解出来ない・実践も出来ない人が多いと効果は半減してしまうと思います。
例えば、首都高の渋滞。
何時も同じ時間帯に同じ箇所を通れば、何処で車両の密度が上昇し、何処でその密度が下がってくるか分って来ますので、自ずから自車の運行速度をその箇所に合わせて調整する事で、ブレーキを一切踏まない (→もちろん、完全停車もしない) 運転が出来る様になります。
自然渋滞の発生しやすい箇所は、道路の縦断勾配がその前の箇所よりもプラスに転じるところ(平坦→上り坂、下り坂→平坦、下り坂→上り坂、所謂「サグ」部) や、道路の合流箇所、進路変更を伴う分岐箇所、カーブのある場所やトンネルなどで、こうした箇所に差し掛かる時には、事前に車間距離を長めに確保し、その箇所を通行する時に速度低下を起こさない様にする事で、当該箇所での自然渋滞発生を防ぐ効果があります。
(補足) 渋滞吸収理論に依らぬ車列が問題個所を通行する時、前走車に近き過ぎて車間距離が減少し、結果、ブレーキを踏まなければならぬ事態となる事が多い。(→これが自然渋滞の卵) 後方から近付く車がこの箇所を減速せずに通過出来るか否かが、自然渋滞が発生するか否かの分かれ道。前走車との車間距離と運転手が (心理的に) 出せる速度は密接に関係している。
私が今回提案したいのは、西成教授の渋滞吸収理論を更に進め、複数車線に散らばる、一人一人のドライバーの運転行為の合成されたものが、その時その場所を進行する一人の「仮想ドライバー」に依るものにモデル化し、この「仮想ドライバー」の運転技能を向上させる事により、自然渋滞を撲滅しよう、と言うものです。
仮想サーバ、クラスター、SDNなどに日常的に関わっている方は理解が容易だと思うのですが、要するに一人一人の運転行為による個々の車の動きの総和が、その時その場所での車両全体の流れになる訳で、この全体の流れは、仮想的に、或る一人の超人的なドライバーの運転に置き換える事が出来るだろうと言うものです。
※秩序正しい運転をするドライバーが大多数になりますと、路上車両密度の増減やショックウェーブ等を排除した超・単純なモデル化が可能です。
見方を変えれば、ある一人の人体は、個々の細胞の働きによって成り立っています。ある臓器の細胞の働きがおかしくなれば頭痛や腹痛が起きたり、食べ過ぎて下痢や便秘を起こします。能力を超える無理な荷重を掛ければ疲労骨折を起こすかも知れません。
その場所にいる一人一人のドライバーをくるむ車両は個々の細胞であり、仮想ドライバーは一人の人間の人体とも言い換えられると思います。
「交通混雑による渋滞」って、ばかばかしいですよね。渋滞の先頭には何もない。
※そこには渋滞している事故車両などは何もない、というだけで、渋滞が発生していた原因は、確かにそこにあるのですけれど…。
日々、日本中のあちらこちらで繰り返される自然渋滞、この自然渋滞が各自の人生、更に言うなら、日本の国力、地球全体に与える影響は計り知れません。ミクロで見て、各人が損か得かでいえば、自然渋滞に巻き込まれる事で、皆さんの人生に於いて、物凄く損をしている訳です。
ならばそんな自然渋滞、無くしてしまいましょう、皆さんの努力で。
物凄く乱暴に書きますと、健康な体になって、健やかに道路を走りましょう、って事です。
まずは、混む時間を外して行動、これは大事ですよね。
ルートの選択、これも大事です。
これらは、危機に近づかない、と言い換えられると思います。
最近は、ICTの発達により、カーナビでもVICSやDSRC,プローブ技術を活用してリアルタイムに最短所要時間の経路をレコメンドしてきますし、ネットに常時接続されたスマフォやタブレットでも、同様に或る区間の所要時間をルートに応じて教えてくれます。
でも人間って大体同じような思考をするので、混雑を外したつもりが混雑にはまったり、裏の裏を読み過ぎる人が集まって、結局、混雑にはまったりします。
例えば、こんな裏道、絶対地元民しか知らないだろう~みたいな道路に県外ナンバーの車両が信じられない位、一気に集まってきたという様な場面に遭遇した事は無いですか? 私は3.11が発生したその日の夜に都内の住宅街でこれを経験しています。
皆さん、渋滞にはまっているのは嫌なので、一刻でも早くこの渋滞から解放されたい、そんな場面で同じようなツールを用いて同じように渋滞回避をしようとするから、一斉に同じ行動をとるようになるのです。
じゃ、SA・PAで休憩して時間をずらしてしまおう。確かに有効です。危機に近づかない。
でも皆さん同じように考えるので、「この先、渋滞」の情報を得ますと、皆さん一斉に渋滞の手前のSA・PAに集中。SA・PAに入る為の渋滞につかまる…。
もう、これじゃ、一体全体、何をやっているのかまるで分らないですよね。
思い出してみてください。道路がどんなに混雑したとしても、自然渋滞の場合には、その渋滞の先頭には何もないんですよ?
と言う事は、その道路が本来捌ける交通量よりも、その時その場所に居る車両の方が少ない訳です。
では、何故、自然渋滞が発生するか?
それこそが、一人一人のドライバーの運転行為の結果が合成された、「仮想ドライバー」の運転が下手糞だからです。
ならば、その「仮想ドライバー」の運転センスを良くしてあげれば良い。
どうやって?
「仮想ドライバー」は、一人一人のドライバーの運転が合成されたものでしたから、一人一人の運転が改まれば、結果として「仮想ドライバー」の運転は上手くなり、自然渋滞は発生する原因を作らない訳です。
その為に、個々の細胞である一人一人のドライバーがするべきことは何か?
その時の走行速度に応じた車間距離をとる。
補足としては、方向指示器の適切な使用です。
これがほぼすべて。
良い機会ですので、関連事項を一つ。
車間距離を取って運転することと、ノロノロ運転していることは同じではない、と言う事を申し上げておきたいと思います。
例えば高速道路上が混雑してきて前走車が50km/hで走っている時、前走車との車間距離・25mを維持し、前走車と同じ速度・50km/hて追従している自動車はノロノロ運転をしている訳ではありません。
むしろ、50km/hで走行している前走車に50km/h、車間距離10mで追従して、車間距離がつまり過ぎたらブレーキを踏むような運転は、その車の後続車へブレーキを誘発させ、結果として自然渋滞を発生させ、車列の最後尾では完全停車するような事態を引き起こしてしまいます。(→自然渋滞の)発生メカニズム)
また、前の速度が上がったとき、加速し過ぎて車間距離が短くなってしまう人がいます。これの心理は、動物的本能とも言われています。
「待って~、置いてかないで~、逃げ遅れたら殺られる~」という恐怖心です。
万物の霊長たる人間であるならば、こうした恐怖心に負けず、理知的に行動し、走行速度に応じた車間距離を取りながら加速して頂きたいと思います。
今日も、渋滞中に前走車が加速、後続が加速し過ぎてその刹那、あわや追突という場面に何度も遭遇しました。自然渋滞の中ではこうした追突事故も多いのです。アクセルワーク、ブレーキングがラフ過ぎるのだと思います。
オンオフアクセル、オンオフブレーキを卒業し、アクセルワークは100段階くらいの微妙なコントロールが出来る様に訓練しましょう。
高速道路での移動では、或る瞬間に於ける速度の極大化を求めるのではなくて、或る区間に対する所要時間の最小化こそが大事と思います。
道路を使って移動する、そのとき、或る瞬間に180km/h、250km/hもの速度を出せたとしても、そのあとで渋滞にはまって完全停止している時間があれば、平均速度はどんどん下がってしまいます。
それより、例え速度が50km/hしか出ていないとしても、その速度で止まらずに区間を走り切れるのならば、結果としてあなたの時間がより有意義に過ごせる、ということに一人でも多くの方が気づかれることを希望します。